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金持ち兄さんの日記 > 2012年11月 > 「もう、終わり。」10年ぶりに書いた、父への絶縁宣言の手紙
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「もう、終わり。」10年ぶりに書いた、父への絶縁宣言の手紙
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つまり、お金が減らないように意識しているわけです。これが資産を築いていくコツだと思っています。ですから、お金を使った分は、しっかりと埋めて、元通りにしましょう。
さて、それでは今日の日記です。
いつか、こういう日が来るんじゃないかと、何度も何度も、思ってきましたが、ついに、この日がやってきたことを残念に思っています。
父の繰り返される借金、そして、最終的なトドメの借金となった４００万円もの借金が見つかった時、僕は、最後の想いを込めて、父に手紙を出しました。
あれから、もう１０年にもなります。
当時の父は、その「最後の想いを込めた手紙」の重み、重大さが分からず、手紙に一度、目を通した後、それをテーブルの上に放置して、それまでと変わらぬ生活を続けましたが、あの時に出した手紙は、当時の僕が出す「最初で、最後の手紙」でした。
手紙を読んでも、何ら変化のない父に対し、僕は、家族で協力して生活していく道から、離婚を成立させ、父とは別の道を歩むという方向に、強烈に舵を切ったのです。
それから、１０年後、またこうやって、絶縁宣言の手紙を出す日がくるとは、本当に残念で、残念で仕方がありません。手紙のタイトルは、「もう、終わり。」でした。
＜父に出した手紙＞
２０１０年８月に、親族への借金が４３万円、家賃の滞納が３０万円、サラ金への借金が５０万円、水道光熱費の滞納、年金や健康保険の未払い、税金の滞納等という、総額150万円近い負債を抱えている状況で、どうしようもならない状態だったお父さんを、
・ タバコと酒、ギャンブルをやめる。
・ 仕事をする。
・ 嘘はつかない。
・ お金は借りない。
という約束のもとで、俺は助けた。
しかし、お父さんは約束を守れなかったし、変わることができなかった。
・ 今も、どこからか、お金を借りることを繰り返している。
・ タバコも酒もやめる気がなく、今現在も、やり続けている。
・ 嘘をつかないどころか、２０１０年８月からずっと嘘をつき、俺を騙し続けている。
・ その嘘を指摘すると、反省するどころか、開き直った態度をとり、一方的に電話を切った後は、電話にも出ない。
・ もう関係のないお母さんに、平気で迷惑をかけ続けている。
・ 健康リスクを考えて、わざわざ玄米にしたのに、その思いを踏みにじって、誰かからお金を借り、黙って、精米をするという行為など。
今、起こっていることは、２００３年１月に離婚が成立する前に、うちの家族内で繰り返されていたことと同じだ。
お父さんの素行や嘘に、家族は振り回され、そして、そうやって発生する責任だけは、取らせられようとしている。
俺も、もう来年は、いい歳だ。このまま、変わらないお父さんに振り回されていては、自分の将来が危ない。
よって、２０１０年８月から、２年３ヶ月が過ぎた今、お父さんが俺との約束を破り続けたように、俺も、お父さんとの約束を破棄したいと思う。
思い返せば、２００２年頃にも、こうやってお父さんに手紙を書いたね。
しかし、俺が書いた手紙を放置して、酒を飲み続け、変わらなかったことから、俺は、離婚を進める方向へと、強力に舵を切り始めた。
そして、確実にその目的を果たすために、それだけに集中した。そして、離婚を成立させた。
今から、もう１０年も前のことだけど、今、行われていることは、それと全く同じことの繰り返しだ。
お父さんは、助ける条件として挙げた俺との約束を破り続けても、「息子は文句を言いつつも、この状態を続けてくれるんだろうな」と思っていたのかもしれない。
しかし、１０年前にそうであったように、俺は、腹を決めて決断をしたら、もう、何を言われても考えは変わらない。お金を返してもらったら、俺はもう、縁を切る。
そしたら、お父さんも、俺も、自由だ。
つまり、酒もタバコも、誰に気兼ねすることなく自由にできるし、誰も文句を言う人はいなくなる。
だからこれは、俺だけではなく、お父さんも、お互いに望んだことだろう。
しかし、「自由に対する責任は、自分で取らなければならい」。
今までも繰り返して言ってきたように、次に、お父さんが乗って出発する電車には、「家族」という途中駅はもうないし、今の人間性、素行や振る舞い方のままなら、伯父ちゃんに体調不良などの出来事が起こった時に、お父さんは、本当の孤独に陥るだろう。
伯父ちゃんと伯母ちゃんから、伯父ちゃんの息子・娘へと世代が交代したら、おそらく、「もう、うちには来ないでくれ」と、ハッキリと言われると思う。
彼らに、お父さんが今までに、伯父ちゃんの家にやってきたことや、お父さんに対しての話を聞いていて、俺はそう感じた。だから、この予想は、当たると思う。
俺が宮崎いた頃、寝たきりの婆ちゃんのお見舞いにいった事を覚えている。
その時の頃から何年が経ったのかと考えると、宮崎の婆ちゃんは、69歳くらいには、もう、病院で寝たきりの生活になっていたことになる。
そして、それから数年後の俺が名古屋にきた後に亡くなったから、おそらく、70歳ちょっと位だったんだろう。
お父さんは、あと2ヶ月半後に、64歳になる。
つまり、「婆ちゃんが病院で寝たきりの生活になっていた歳に、あと5年もすれば、自分もなる」ということ。
２０歳の時からずっと、アルコールや煙草をやり続け、食生活もめちゃくちゃだったことを考えると、健康リスクは、確実に高まっているから、伯父ちゃん達に迷惑をかけないように、健康には気を付けて、過ごすことだ。
縁を切った後は、俺は絶対に、お父さん関係の人からの連絡を受けることはないし、病院等に引き取りに行くこともしない。
いくら、病院や役所等で、「名古屋に身寄りがいる」などと言われても、「俺は、縁を切ったから関係のない人だし、もう絶対に、迷惑な電話をかけてこないで下さい」と言うだろう。
もしかしたら、電話番号さえも変えて、連絡さえもつかないかもしれない。
また、手紙がきても、中を開けずに、そのまま郵便ポストに入れて、宛先不在で返すつもりだ(受取拒否)。
こんな日がこないように、お父さんを助けに行ったあの日から、俺は、何度も繰り返し言ってきたはずだ。
残りの人生を、これから、できるであろう孫や、
家族に惜しまれながら終える道と、
孤独で、誰にも見向きもされないまま、
ひっそりと病院で終える道と、どちらがいいのか？
と。 |
俺は、さっきも書いた、「あと5年後には、婆ちゃんが寝たきりになった年齢に、お父さんもなる」というリスクを知った上で、俺との約束を守るのであれば、老後の面倒を看ると言ってきた。
それが、どれほどのリスクの高いことなのか、俺にとって、重大な責任になってしまうのか、大きな将来の不安になってしまうのか、お父さんには、分からなかったのかもしれないけれど、俺にとっては、もの凄い決断であり、重荷であった。
しかし、自分は約束を破っても、相手は、自分との約束を守ってくれる、ということは、当然のことながら、ない。
俺の年齢的にも、先に希望が見えないこの関係を、このまま続けていくわけにもいかないからね。
ただ、たとえ、縁を切るとしても、俺が立て替えたお金は、しっかりと返すことだ。
それさえもやらないというのなら、親どころか、もう、人間じゃない。最低の存在だ。
俺も、立て替えたお金を返してもらうまでは、お金の管理を手伝い、こうやって、手紙だったり、携帯メールだったりで、会いはしなくても、何らかの形で、連絡はとるつもりだ。
それと、妹にも、話したいことがあれば、話しておくことだ。いつが、妹との最期の機会になるのか、分からないんだから。
俺に、何か、言いたいことがあれば、携帯でメールをすればいい。
＜終わり＞
父に書いた絶縁宣言の手紙を見てもらえば分かるように、僕の決意は、かなり堅いです。
こうなってしまったのは、父の変わろうとしない態度に、将来への不安が大きくなっていったことが理由としては、大きいと感じています。
今年の５月に、「お金は、人を裏切らない」という真理に気付くために2年かかったという日記を書きましたが、僕は、自分の年齢・独身である事から考えて、とても貴重な２年間を、父のために費やしてきました。
父に裏切られても、裏切られても、支え続け、人間的に認められないことをした時には、厳しく叱り、酒を飲んで、聞く耳を持たない父を変えようと、何度も何度も、努力を続けてきました。
…しかし、前回の日記(泣くしかない！もし買っていたら、100万円→350万円に！ソフトバンクに買収されたイー・アクセス)から、今回の日記を書くまでの間に、父が誰かからお金を借りたことで開き直ったことが原因となり、今までとは比べ物にならないくらいの父との口論があり、そこで「プッツリ」と、僕の中で、何かが切れた気がしました。
それからは、もう、父を怒る気も起こらなくなり、生活を改善する気もなくなり、父に対する関心が段々と無くなっていったのです。
おそらく、諦めたんだと思います。「もう、この人とを関わっていくのは、無理だ」と。
ダメな男と付き合ったことがある女性の方なら、この気持ちを理解してくれるかもしれませんね。
どうしようもない男に、「いつか変わってくれる」と信じ、頑張って、頑張って、尽くしてきたけれど、ある日、自分の中で、何かの糸がプッツリと切れてしまう。
それからは、急に、その人のことを嫌いになり、もう、別れることしか考えられなくなり、その後、相手がどんなに反省し、謝ってきても、また、よりを戻して付き合うことなんて、とても考えられない。
そんな感じなんです。
「自分の中で、これ以上は超えちゃいけないという限度」を、相手が超えてしまったら、もう、それ以上は、何を言っても、考えを変えてもらえなくなる。
思い返せば、僕も過去に、この経験をしたことがあります(暗闇にさす一筋の光「僕を救ってくれた人」５)。
超えてはいけない一線を超えてしまったがばっかりに、僕は、当時付き合っていた彼女から、絶望を感じる別れを突きつけられました。
その状態に、今、自分がなっているのだと思います。
実は、父方の婆ちゃんが亡くなった年齢に、父が近づいていることは、僕にとって、強烈なプレッシャーになっていました。
「このまま、父に振り回される生活を続けていたら、そのうち、
父の介護が始まり、僕の人生は、詰まれてしまうんじゃないか」 |
と考えるようになっていたのです。
僕にかぎらず、みんながそうですが、いつまでも年齢が変わらず、肉体の衰えが来ない人なんて、誰もいません。
結婚や子育てについては、身体的な理由での最適なステージがありますから、その年齢を過ぎてしまうと、相手を見つけるにしても、子供を育てるにしても、可能性が狭まったり、肉体的にキツかったりという理由で、難しくなってしまいます。
ですから、「この時期までは、父に振り回されても我慢して、生活の改善に尽力しなければ…」という、タイムリミットについては、今までも、何となく、意識はしていました。
だからこそ、綱渡りの父親の「人生の黒字化作戦」の中でも、次のように言ったのです。
僕 ： 「人を騙す。嘘をつく。しらばっくれる。開き直る。飲む。打つ。吸う。正直に言って、これを直さない限り、俺は、お父さんとは一緒に居られない。
もう、あんまり時間がないんや。前にも話したように、俺だって、結婚もしたいと思ってる。しかしそれは、今のお父さんとは、終わりにするということ。自分の妻子を巻き込むわけにはいかない」
父 ： 「…分かっちょる」
僕 ： 「表面上だけで分かってると言っても、仕方が無いんだよ？俺だって、いつまでもは、こんな事を続けてはいられない。
自分の結婚、つまりは、奥さんと子供と、お父さんとの繋がりとのどっちを取るかと言われたら、俺は迷わず、奥さんと子供をとる。だから、そうなる前に、真人間にならないと」
父 ： 「………」
しかし、父には通じませんでした。
ただ、今回の手紙を書いた後に、父の行動には、少しの変化が見られます。以前よりも、傍若無人な振る舞いが改善し、良くなっているように思います。
ただ、上の方でも書いたように、今回の僕の決意は、かなり堅い。
そうでなければ、あんな手紙なんて書きません。今は、決して、埋めることのできない溝ができてしまったと感じています。
これまでにも書いていたように、父には、かなりの資産がありますから、僕にお金を返すことは、そう遠くない時期に、完了すると思います。
僕としては、今年度中に、すべてを終わりにして、来年度からは、父のことは忘れ、自分の道を歩んでいきたいと考えています。
父を変えたい、次の世代のために、父との関係を繋げておきたいと思い、自分なりに努力をしてきたつもりです(悩んだ末、親父を許し、悲しみの連鎖を止める決心をした)。
しかし、それを成し遂げることができませんでした。
両親が離婚し、借金まみれだった貧乏家族の再生と、家族全員の黒字化の日記を書いた、今から約１年前には、このまま、上手くいくんじゃないかとも思いました。
しかし、ダメでした。
結局は、父と約３０年間、生活を共にしてきて、信じては裏切られてきた母の
という言葉通りになってしまいました。少し良くなったかと思うと、また問題を起こし、それがずっと繰り返され、ただただ、貴重な時間だけを失っていくという現実でした。
たまに、死んだ婆ちゃん(父の母)のことを想うことがあります。
あのままだったら、父は死んでいただろうなという状況にあった父を、僕が助けに行った時には、あの世にいる婆ちゃんは、「兄さん、どうもありがとう」と言っていただろうな、とか。
また逆に、再び、父との縁を切ろうとした時には、「兄さん、なんとか、考えなおしてくれないか。息子を見捨てないでくれないか」と、天国から、涙を流して、頼んでいるんじゃないか、とか。
正直に言って、婆ちゃんには申し訳ないと感じています。どんな子供であろうとも、生んだお母さんにとっては、世界で一番、大切な子供でしょうから。
ひょっとしたら、今も天国から、「兄さん、なんとか、考え直してくれないか。このままでは、息子が孤独死(無縁死)してしまう」と、涙を流して、頼んでいるんじゃないかと思うことがあります。
しかし、このままだと、僕の人生が父に引きずられていく形で、ダメになっていく可能性が高いので、致し方ありませんが、今は本当に、こんな気持ちです。
僕と親父は、今後は、決して交わることのない、別々の道を歩んでいくことになると思いますが、「父が僕を苦しみから解放してくれた」と前向きに考え、今後の人生を、素晴らしいものにしたいと思います。
今まで、父と再開した後の僕を見守ってくれ、また、励ましてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
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