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伯父にお金を返したその翌日、またお金を借りに行く父


現金・商品券(金券)・無料プレゼントキャンペーン活用術
【総額:31万7,450円】チャンスの扉が閉まり始めました


先月、ネットバンク比較 得するネット銀行の選び方に、

日本振興銀行で、初のペイオフ(預金保険制度)が発動!
年利2%の高金利!円建て社債が登場!【元本保証】

という2つの記事を追加しました。




どちらも興味深い内容なのですが、特に、一つ目の記事は、1971年に預金保険制度(ペイオフ)が始まってから、初めてのペイオフ適用とういうことで、将来、同様のことが起こった時の対処方法として、とても参考になると思いますので、ぜひ、目を通して頂けたらと思います。


銀行の経営破綻という、万が一の時のために、一つの金融機関に、1名義:1000万円以上は、なるべく預けないようにした方が良いと思います。





今日は日記を書く前に、興味深いメールを頂きましたので、それについて日記上にて回答をしてみたいと思います。




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管理人 様

1月2月の日記も読みました。城山(シロヤマ)です(仮名・女性)。


お父さんの事に関する日記を読む度に、毎回、胸がどんより塞がってしまい、やりきれない思いに苛まれ続けます。


年金が一月あたり4万満たないという事、
これはもう、生活は完全成り立たないとゆう事……
たまに日雇い収入を得ても、しれてます。




返せもしない多額の借金をあちこちで作り、本当に、これからの生活をどうされようとしていたのか尋ねてみたらどうですか。生活保護の申請に行くより、サラ金等で借金が先ですし……




近所に住む、お父さんと同じ団塊世代の男性ですが、大工として働いていたけど、多くの年月が国民年金加入であったため、免除申請期間もあり、年金は一月に4万ないと言ってましたが、実家持ちなので、まだ何とかなるけど、持ち家でも、年月がゆくと修理にも莫大なお金がかかり、安心もできません。



年金が7万円に満たないって人も、少なくないと思います。


政府は月7万の最低年金の保証案を打ち出して長年たちますが、一体どうなるんでしょうね。早く実行して欲しいものです。


安定した仕事に就けていた人は、老後の年金も25万も貰っている人もいるし、どこまでも無差別な社会です。



私はお金がなければ、豊かな気分も生まれず、常に不安に苛まれて暮らさなければならないし、心理的にも、死を選ぶも同然だと感じたり…です。

お金はあっても、無縁社会・孤独死の問題も今後多くの人に突きつけられる問題となってゆくでしょうし、これはこれで、物凄く恐い事です。




口座開設についてですが、取引をした事でキャッシュバックは、ほぼ全部なくしました。

落ちているお金を拾って、そのまま握り締めておければよいけど、やはり多くの人は取引してみようとゆう気持ちになり、結局、勝てる確率というのは、10人に1〜2人と言う事なので、結局、落ちているお金を拾っても、身につかない事も、この身を通して病的なくらい実感しました。




2011年8月からレバレッジの規制が現行の二倍(50倍→25倍)と厳しくなり、段々と顧客が離れてゆき、どのFX会社も、経営は、今以上厳しくなるでしょうね。


未成年者を対象にしているのではないんだし、リスク管理は、個人の責任だと思われます。「政府も、余計な事をしてくれるもんだ」と思いました。




結局、お金がなければ何にも出来ない事に、拍車をかけるのも同然だと思われました。なけなしのお金で取引をして、資産を失う事も危険ですが……


管理人さんは、政府の決めたレバレッジ規制についてどう思われましたか?
宜しければ、今後の日記で取り上げてくださればと思います。

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まず、年金の不公平についてですが、これは確かにあると思います。


知っているか、知らないかで「人生」が変わってしまう?で書いた、月額50万円もの年金をもらっていたJALを定年退職した方々にしてもそうですし、最近、ヤリ玉に上がっている公務員についても、明らかな官民格差が放置されたままになっています。





みんなの党所属議員の柿沢未途氏のブログより>


厚生年金と共済年金の官民格差について by みんなの党 柿沢未途氏のブログ



2.今日の予算委、浅尾政調会長の質問。年金一元化を過去3回の国政選挙でマニフェストで掲げていながら、今になって「難しい」と言ってのける菅総理の認識について。

そして、「所得が同じなら同じ保険料」と公約しながら、同じ被用者年金であるのに厚生年金と公務員共済年金で格差がある実態を問題提起。 22:59 via web



3.厚生年金の保険料率は16.058%。国、地方公務員の共済年金の保険料率は15.508%。共済年金の方が保険料率は低い。

にもかかわらず、月額の年金支給額は厚生年金が76297円に対し、国家公務員共済年金が141434円、地方公務員共済年金が165127円。倍以上の官民格差。 23:05 via web



4.「所得が同じなら同じ保険料」「所得が同じなら同じ年金給付」という民主党マニフェストと実態はかけ離れている。

払う保険料は低いのに倍以上の年金を受け取れる。こういうのを是正するのが年金一元化の意義だったのではないか。菅総理「ムニャムニャ…」。民主党席からは「みんなでやろう」と。 23:15 via web



5.浅尾政調会長、歳入庁の創設について。全ての法人は厚生年金の保険料を納める義務があるが、旧社保庁は全国の法人数のデータを持っていない。

国税庁は持っている。ならば旧社保庁と国税庁を統合して歳入庁を作るメリットがあるのではないか。なぜやらないのか。菅総理も野田財務相も「検討中」と。 23:23 via web



6.今日の予算委、浅尾政調会長の質問、動画は→http://bit.ly/dL5yqd から。「所得が同じなら同じ保険料」とマニフェストで掲げていながら、官民で年金給付に2倍以上の格差がある現状は噴飯ものだと思う。 23:27 via web


<終わり>





最近、政府は消費税を初めとして、明らかな増税に舵をとっていますが、このような「誰が考えても、おかしい。これでは年金制度が持たない、という現状をそのままにして」、国民が増税を受け入れるようなことはないでしょう。


年金をかけていなかった人については、それが自己責任である場合も多いでしょうから、この事については理不尽だとは思いませんが、上に書いたような官民格差については、どう考えても筋が通らない話だと思います。




民主党が公務員の労働組合から、支援(選挙協力)を受けていることは広く知られていますが、こういう「誰が考えても、おかしいと感じること」を改革しない限りは、国民の支持は、得られないのではないかと思っています。


僕は、「やるべきことを、しっかりとやってくれる政党・議員」であれば、どの政党、どの国会議員でも良いと思っているのですが、「民主党はこのままでは、目先の利益(公務員労働組合の選挙協力)を重視するあまりに、長期的な利益(国民の支持や政権)を失ってしまうのではないか」という気がしてなりません。




支持団体への利益誘導や、一向に進まない構造改革が嫌で、自民党から民主党への政権交代が起こったと思うのですが、蓋を開けてみれば、自民党時代と同じで、支持団体への利益誘導なのですから、これではますます、有権者の政治不信が広がるばかりですよね…(苦笑)。


残念ながら、城山さんが望んでいる年金格差の問題や、年金一元化、最低保証年金については、おそらく、今の政権では、実現はできないと思います。




続いて、FX口座開設 現金プレゼントキャンペーンで得たキャッシュバックのお金をすべて失ったというお話ですが、これは、城山さんが自らの資産を増やそうと思い、自己責任において投資(取引)をしたのですから、後ろめたく感じることはないと思います。


投資というものは、必ず儲かるというものではなく、リスクがある一方で、リターンがあるという種類のものですから、時には「潔さ」も必要だと思います。


僕も、投資で損をするたびに、すぐに忘れると言うか、損をしたことについては、潔く受け止めるようにしています(苦笑)。




最後に、「未成年者を対象にしているのではないんだし、リスク管理は、個人の責任だと思われます。「政府も、余計な事をしてくれるもんだ」と思いました。結局、お金がなければ何にも出来ない事に、拍車をかけるのも同然」という事については、僕も同感です。


個人的には、自己資金でリスク管理をしながらであれば、レバレッジ何倍で取引をしても構わないような気がします。そこは、城山さんがおっしゃるとおり、「自己責任の問題(個人のリスク管理)」だと思うからです。




そこに国が介入をして、レバレッジは○○倍以下にすると決めてしまうのは、余計なおせっかいと言うか、あまりにも、民間企業のやることに介入し過ぎではないかと思います。


それに、突然の規制によって、企業の収益が激減するような今の日本の環境では、リスクを取って新しいことをしようという人は、どんどん減っていくような気がします。僕には、雇用を増やしたいと言いながら、逆のことをやっているようにしか思えません(苦笑)。





さて、それでは今日の日記です。



城山さんのメールでも、僕の父のことが出てきていましたが、正直、父との関係はうまくいっていません。今の状況としては、



「生理的に受け付けない」
という手前まで行っている状態です。



喉元過ぎれば、熱さを忘れる」と言いますが、父の場合がまさにそれで、仕事を見付けてお金を稼ぎ始めると、つい半年前は、生きることさえもできない状態に陥っていたことなどもう忘れたかのように、どうしようもない人に戻りつつあります(苦笑)。




僕が父を生理的に受け付けなくなってきている理由は、



汚さや卑しさ、姑息さがドンドンと出てきているから



です。それにより、父のことを「まったく信用のできない人だ」と感じ始めてきています。




それに、正直なところ、僕の精神状態に良い影響を与えていませんし、仕事にも支障が出てきています。昨年の8月に「最後のチャンス」を与えましたが、そのチャンスが無くなって、父が元の鞘に戻るときは、そう先のことではないかもしれません。





父は今年か、来年に死ぬ予定だったのかもしれない。で書いた、僕が父に会いに行った理由については、ほぼ全てが解決・納得できつつありますので、もう一度、父と別れる決心をしたときには、もう僕には後悔はないでしょう。



次の別れは、「僕の中で、父が死ぬとき」です。



もう二度と会わないでしょうし、連絡も一切とることはありません。これからも父は生き続けるでしょうが、僕の中では、「すでに死んだ人」として扱われると思います。





どうして、僕がここまで思うようになったのかについては、前回の日記(最優先は、親族への借金返し、父の信用力を回復させることだった…)と今日の日記を見ていただければ、なるほどと思う部分があるのではないかと思います。




それでは、前回の日記の続きを書きたいと思います。



前回の日記では、父の信用力を回復させるために、僕が親族からの借金を返して回り、外面を良くするのではなく、家族や身内を大切にするようにと、父にキツク言ったことを書きましたね。



伯父さんからの借金を返すことができて、僕は、スッキリとした気持ちでその日は眠りにつきました。その日に話したことを父も理解してくれて、それから行動や考え方が変わるだろうという期待を抱きながら…。




そして僕は、その翌日に、父の食べ物をスーパーで買ったあと、また父のアパートに向かいました。すると、父はお風呂から上がって身ぎれいにして、部屋の中も綺麗に掃除してありました。




: 「お〜部屋の中を掃除したんやね!」


: 「そうじゃ。お父さんも、やるときはやるんだぞ。お前に借金も返してもらったし、これからは頑張るわ」




僕は、父のこの言葉を聞いて、昨日、僕が話したことを父が理解してくれたことを喜びました。そして、最後のチャンスを与えたいと思い、もう一度、父に会いにきたことは間違いではなかったなぁ、と思いました。


こういう嬉しい気持ちを抱きながら、僕は、さっきスーパーで買ってきた食品を冷蔵庫に入れ始めました。




…すると、冷蔵庫の上に置いてあるビニールが少し盛り上がっていることに気づきました。




冷蔵庫の上にビニールが置いてあり、盛り上がっていました




「ん?こんな盛り上がりは、昨日はなかったはずだけどなぁ…」


と思いながら、僕が冷蔵庫の上にあるそのビニールをめくると、



そのビニールの下に「タバコ(開封済)」が隠してありました…




最初に父のところに行った時に、部屋の中をすべて見てまわり、父が持っていた1円や5円、10円などの小銭についても、僕が預かっていました(総額:数十円)。


つまり、父には、タバコを買うようなお金など、どこにもないはずなのです!


このタバコを見付けたとき、さっきまで嬉しかった僕の気持ちは、一気に曇りました。




: 「お父さん…」

: 「なんか?」



: 「冷蔵庫のビニールの下にあるこのタバコは、なんや?昨日、俺が来たときにはなかったはず」

: 「………」



: 「小銭も俺が預かったから、自分で買えるはずがないわね。しかし、今ここにタバコがあるってことは、俺が来た初日にお金を隠していたか、もしくは、また誰かからお金を借りたかってことになる!」

: 「…それは、お父さんの友達が昨日くれたタバコや…



: 「昨日、伯父さんの家からアパートに戻ったのは、もうとっくに日が暮れた後やったわね。つまり、その後に友達が突然きて、お父さんにタバコをくれたってこと?」

: 「そうじゃ…」



: 「そんなわけないやろ!もうすぐタバコは、増税によって410円くらいになる。そんな高価なタバコを、今までお金がなくて、不義理を繰り返してきたであろうお父さんに、1ケースまるごとくれる友達がおるはずがないやろ(苦笑)」

: 「そう思うやろ?それがおるとよ〜(笑)」



: 「そういう芝居は、もういいから(苦笑)。昔、もう何度も騙されてるから、そういう手は俺には通じない。このタバコを買うお金は、どこから出てきたんや?」

: 「芝居じゃろか!お前はそうやって、すぐに人を疑うからな(苦笑)」



: 「まぁ、いいわ。このまま質問したところで、真実は分からん。部屋の中を調べさせてもらう」

: 「………」




僕は直感的に、父がウソを付いていると思いました。一緒に暮らしていたときに、何度も騙されてきましたから、だいたい父がウソを付いている時には気付きます。


それで僕は、父の部屋の中を探し始めました。




: 「探しても、何もないぞ!」

: 「何もないかどうかは、俺が確認するから」




この押入れを開けました




僕はまず、押入れの中が怪しいと思い、押入れを開けました。



…すると、10円玉が一枚置いてありました。



先ほども言いましたが、父の小銭については、すべて僕が預かっているので、ここに10円玉が残っているはずがありません。つまり、「この10円玉は、初日以降に、どこか外部から持ち込まれた」と考えるしかありませんでした。




: 「この10円玉は、なに?小銭はすべて、俺が初日に預かったはず。だから、こんなところに10円玉があるはずがない!」

: 「あら、10円玉がそんなところにあったかぁ?(苦笑)」



: 「さっきも言ったように、そういう芝居はもういいから。この10円玉は、さっきのタバコのお釣りやろ?もう分かってるよ。問題は、このタバコを買うお金をどこから準備してきたのかってこと。誰に借りたの?」

: 「だから、借りちょらんて!タバコは友達がくれたんや。お前も、よく人を疑う奴やなぁ!」



: 「…そう。わかった。じゃあ、これ以上は何もないか、まだ部屋の中を探させてもらうけど、構わないよね?」

: 「おお!いいど!」



: 「わかった。じゃあまずは、このズボンのポケットからや」

: 「………」




すると、ズボンのポケットから、8千円と小銭が出てきたのです!




: 「このお金は、なんや?さっき、お金は借りてないって言ったわねぇ!誰からも借りもせず、どっから、数千円ものお金が出てくるんや!湧いて出てきたの?」

: 「………」



: 「…誰や?誰から借りたんや?」

: 「………」



: 「言わんのやったらいいわ。もう友達は愛想をつかしとるやろうから、お父さんにお金を貸す人といえば、損得勘定抜きで接してくれる人くらいしかおらんやろ。…となると、まずは伯父ちゃんやわな。今から、伯父ちゃんに電話をする!」

: 「…待ってくれ!理由を言うから」



: 「やっぱり、ウソを付いてたね。タバコを見た時から、様子がおかしいとは気付いていたんよ。電話で確認されることを嫌がるってことは、伯父ちゃんから借りたんやろ?」

: 「そうじゃ…」



: 「は〜俺が昨日、どういう気持で伯父ちゃんのところに行き、そして、お金を返したのか、まったくその気持が理解できてないんやね。本当に、頭がどうかしているんじゃないかと思うわ」

: 「………」



: 「借りた相手は、分かった。ただ、一つ分からないことがある。昨日、この部屋に戻ってきたのは20時くらいだったはず。それからどうやって、伯父ちゃんのところにお金を借りに行ったの?」

: 「今日の朝、バイクで借りに行った」



: 「昨日、お金を返してもらったのに、また翌日の朝、お父さんがお金を借りにきて、伯父ちゃんも落胆したやろうね。よく、お金を貸してくれたもんや。で、そのお金は、どういう理由で借りたの?」

: 「お父さんが4月くらいに飲み屋にいって、その時の代金をツケてもらってた。今までにも、そのツケの催促はあったんだが、今日の朝、もうこれ以上は待てないと電話がきた。それで伯父ちゃんに借りた」



: 「そう。でも、待てないも何も、本当にお金が無いんだから、そう伝えれば良いやろ。無いものはないんだから、仕方がない」

: 「そういう訳にもいかんじゃろうが。もう4ヶ月以上、支払いを待ってもらってるってことやから」



: 「だから、返すあてもないのに、また伯父ちゃんにお金を借りにいくの?そういうのが、身内を泣かせて、外に良い顔をしているって言うんだよ!こうやって、昨日、説明したばっかりやろ!」

: 「………」



: 「しかも、伯父ちゃんが飲み屋のツケを払うために貸してくれたお金から、タバコを買ってるし。ツケを払った残金は、また伯父ちゃんに返すのが筋やろ!」


: 「それに、この8千円は、俺が伯父ちゃんに返したお金や!お父さんの飲み代を払うために、伯父ちゃんにお金を返したわけじゃない!このお金は俺が預かる。飲み屋の人には、お金が無いから待ってくれと、正直に話せばいい」

: 「え〜!それなら良いわ。お金は、またお父さんが何とかする!」



: 「何とかする?貯金もなくて、仕事さえもない人が?どうやって準備するの?」

: 「お前には、言わん!」



: 「そう。分かった。でも、もしもう一度、伯父ちゃんにお金を借りに行くようなことをしたら、俺は絶対に許さないから!最後のチャンスだと思って会いに来たけど、その時には、覚悟することやね」

: 「いいど!お父さんは、何も困らん」




こうやって昔のように開き直る父を見て、何にも学習していないことに落胆しながら、こういう会話を続けていると、父のところにお客さんが来ました。



: 「誰やろう?」

: 「おそらく、その飲み屋のツケを取りに来たんじゃろ。今日、取りに来ると言ってたから」

: 「…そう。じゃあ、俺が対応するわ」




: 「は〜い。何の御用でしょうか?」




父のアパートの玄関ドア




そう言って僕が玄関ドアを開けると、中学校くらいの時以来、会ったこともないような金のジャラジャラを首にまいた、チンピラ風のイカツイお兄さんが立っていました(苦笑)。




お兄さん : 「今日、飲み代のツケを払ってもらうって話で来たんだけど、アンタ、だれ?」

: 「息子です」


お兄さん : 「へ〜息子さんかぁ。お父さんから、話は聞いてるでしょ。ツケてある飲み代を払ってくれない?」

: 「まずその前に、いつのツケであるのか、代金はいくらであるのか教えて頂けますか?」


お兄さん : 「あ?」




僕の方がすぐには払わない態度を見せると、イカツイお兄さんの態度が変わりました。眼つきが変わり、僕の方を睨みつけてきます(苦笑)。




: 「飲み代のツケということは知っているんですが、それが何月何日の飲み代なのか、具体的には、何を飲んだ代金なのかが分からないので、教えて欲しいんです」

お兄さん : 「…俺も、ママに頼まれてきてるだけだから、詳しい日にちまでは分からないけど、4月に友達と飲みに来て、代金を払わなかったんだよ。それで、何度か催促してきたけど払ってくれないから、俺が頼まれて来たってわけ」



: 「なるほど。じゃあ、アナタはお店の人ではないんですね」

お兄さん : 「そんなこと、どうでもいいやろうが!」


: 「…そうですね。でも父は、今、お金を持ってないんですよ」

お兄さん : 「はぁ?電話をしたときには準備するって言ったんだから、それじゃあ困るんだよ。こっちも、子供の使いできてるわけじゃないんじゃ!」


: 「いやでも、無いものは無いんですから、そう言われても…(苦笑)。父は、家賃も払えないほど生活にも困窮してて、サラ金からも約50万円の借金があり、そして、それさえも滞納している状態なんです」

お兄さん : 「そんな事は、俺には関係ないんじゃ!払ってもらわんと、困る」


: 「いやでも、さっきも言ったとおり、無いものは無いんです」




こんな感じでやり取りをしていると、父が割って入ってきました。父は身内には強く出れても、外とのやり取りにはめっぽう弱く(苦笑)、自分が折れて、丸く収めようとします。




: 「兄さん!お父さんがお金はなんとかするから、そんなに言わなくてもいい。すみません。うちの息子が…(苦笑)」

お兄さん : 「アンタが、今日、お金を払うって言ったんやろう!それがこの(息子の)態度はなんや!」

: 「すいません。ははは…(苦笑)」



: 「俺が今、この人と話してるんやから、お父さんは奥に行ってていい!」

: 「兄さん、もういいから!」

: 「いや、今は、俺が話してるんや」



お兄さん : 「だいたい、アンタ(僕のこと)の態度はなんや!この人は、アンタのオヤジやろうが!」

: 「確かに僕の父ですけど、飲み代のツケを払う義務はありませんから」


お兄さん : 「なんやとぉ。さっきから、その口の聞き方はなんや!!」

: 「口の聞き方?さっきから、ちゃんと敬語で話してるでしょうが…」




僕としては、もし相手に胸ぐらを掴まれて、一発殴られでもすれば、あとは警察に被害届を出して、この話はなしになると考えていたのですが、ここでまた、父が割って入ってきました。




: 「兄さん!もういいから!お父さんが何とかする。うちの息子がすみません(苦笑)」

: 「何とかするって、仕事もしてなければ、どこからもお金を借りれないのに、どうやって何とかするって言うの?正直に、無いものはないから、待ってくれと言えばいいだけやろ!」



: 「伯父ちゃんから借りたお金を、お前がここで渡してくれることはないだろうし、お前には頼まん。どこかから借りてくるなり、お父さんが何とかするから、もういい!」

: 「…そこまで言うのやったら、わかった、自分で何とかしたらいい」



: 「じゃあ、そういう事なんで、僕はもうタッチしません。法的にも、僕がお金を返す義務はありませんので。僕はこれから用事があるので帰りますが、とにかく、父はお金は持っていませんよ」

お兄さん : 「………」




そう言って、僕は父のアパートを後にしました。


その後の展開が気にはなっていましたが、相手もバカではないでしょうから、わずか7000円程度のお金のために、無理にお金を取ろうとはしないでしょうし、また明日、その後の展開を聞けば良いと思っていました。



こんな風に、父の前では、絶対にお金を肩代わりすることを拒否する姿勢を見せた僕ですが、飲み代のツケを払わない限りは、この話は落ち着かないであろうことは分かっていたので、後日、僕が代わりにツケを払いにそのお店に行こうと思っていました。


それに、ボッタクリのお店でもないみたいですし、どう考えても、タダで飲食をした父の方が悪く、お店にその代金を支払うことは当然だと考えていました。



しかし、父の目の前で、飲み代のツケを肩代わりするようなことがあれば、その味をしめて、また同じことを繰り返す可能性が高いと思うので、それだけは絶対に避けたかったのです。





この日の話については、ここで終わりですが、ここまでの話を聞いただけでも、僕がどんな人とまた関わり合いを持ったのかを予想していただけると思います。


サラ金さえも相手にしない…堕ちるところまで堕ちた父と関われば、こういう出来事が起こることは、僕も予想をしていました。



例えば、今日の話に出てきたチンピラ風のイカツイお兄さんのような人達は、僕が普段生活をしている中だと、まず関わり合いを持つことがない人です。

ですから、脅されたり、睨まれたりすることも、本当に久しぶりのことでした(苦笑)。




…それにしても、僕とその人が話している時の父のうろたえ様は…。とても情けなかったですし、父のあんな姿を見たくはありませんでした。


きっと、昔、一緒に暮らしていたときにも、ああやって借金取りの人に凄まれたりした結果、焦って、僕ら家族を犠牲にして、お金を準備させてきたんでしょうね。





そして、僕が「生理的に受け付けなくなってきている」と言ったのは、今日のように、父がウソをつくところに大きな原因があります。今までも繰り返して言っていますが、父は、もし他人であれば、僕が絶対に関わらない類の人です。



・ 僕が目の前で伯父さんに返したお金を、翌日にまた借りに行く。
・ そして、そのお金の中からタバコを買い、僕にウソをつく。
・ そのウソがバレると開き直って、反省はしない。




まさに昔のまんまです。


この部分だけを見ても、「普通の人ではない」ことが分かって頂けると思いますが、この卑しさや姑息さ、人の気持ちを踏みにじるような行為は、実は、これからもまだまだ続くのです。




そしてつい数日前も、これと同じようなことがありました。今まで白髪なんて生えたことがなかった僕ですが、つい最近、初めて白髪が生えていることを発見しました。心当たりと言えば、父と関わったことによるストレスくらいしかありません。



もうこれ以上、関わるのは嫌だ。手に負えない。
「僕の中で、父が死ぬとき」は、近いかもしれません…。





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大人になって、今こうやって、自分が父に接してみて、母がどれだけ苦労して、僕らを育ててくれたのかを感じずにはいられません。これからも、母には、できるだけの親孝行をしたいと思っています(*^^*)。





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