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金持ち兄さんの日記 > 2010年06月の日記 > 無縁社会…僕の父は「無縁死」するのだろうか？
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先月、下記のメッセージを頂きました。
「１億もうけた２億もけた。とかうそつくの
みっともないから、やめたほうがいいとおもいます」 |
僕はこの方に、サイトに記載している内容が嘘ではないことを説明したかったのですが、残念ながら、記載されたメールアドレスが、返信できない架空のメールアドレスだったので、説明することができませんでした。
ほとんどの場合において、人間は、置かれている環境や、出会う人によって、自分自身の心や生活が大きく変わってしまうものだと思います。
僕は、無宗教ですが、「運」の存在は信じています。その運を感じさせる出来事として、先ほど言った、自分が置かれた環境や、人との出会いがあります。
インターネットの良いところは、誰でも低コストでネット環境が整えられ、どんな人とでもネットを通して出会うことが可能であり、そして、話をすることも可能であることだと思います。
今回、僕にメールをくれた方は、ネットを通して僕に「出会った」わけですが、その相手に対して、初めからこのようなメールを送ってしまえば、そこで関係は終わってしまいます。
自分の感情や想いをぶつけ、スッキリはしたかもしれませんが、それ以上に得ることは何もありません。これは、「自分から運を捨てるような行為であり、あまりにも勿体ないこと」だと思います。
リアルな出会いであっても、ネットでの出会いであっても、「最初の印象が大切」であることに変わりはありません。アナタには、一つ一つの出会いを大切にして欲しいと思います。
ところで、以前の日記では、僕の父がお金を借りにきたときのことを書きましたが、あの日記に対して、読者の方から下記のメールを頂きました。このメールの中でも、「運」の話が出てきていました。
*************************
転職癖、借金やアルコールなど散々手を焼かせられた父親だけど、この
父親が好きで、何とか更正して欲しいと願い続けてきたのに、
ついに今の今でも変わる事はなかった事、４月の日記で読みました。
女性の事や、両親の事をずっと考え続けて来ました。
まずお父さんの事ですが、「近い未来にこの世からいなくなるかもしれない」
とありましたが、とても寂しい事ですね。
アパートに住まわれ、住所を知っているなら
ぜひ一度尋ねてみられてはどうでしょうか。
男の一人暮らしってのは本当に悲惨ですよ。
まあ人にもより兄さんのような方もいますが……
自炊はまずしないので食べ物のバランスは悪い、外食かお弁当か食事の
代わりにアルコールという事も決しておかしくないです。
いくらお金があっても、節約を全く考えず、あるだけ使ってしまう駄目な人間
もいて、最低限援助しようとしても、全部なくなってしまうのだから、どうしよう
もありません。
布団も真っ黒、部屋中もタバコやストーブのススで真っ黒、アパートの部屋
には、冷蔵庫もテレビもラジオも洗濯機も、何一つない、まるで野良犬のように
行き倒れて、死を迎えるような無縁死も決して少なくないそうです。
どうしようも救いようのないお父さんだったのかもしれませんが、
どうか最後まで見捨てないで欲しいと思います。
兄さんは学費が払えないところまで追い詰められても、回避出来た。
１億５千万もの収入を得る類まれな才能や運の強さなど、全部、お父さんが
開花出来ずに、無から無へと消え去ろうとしている人の運まで奪って生まれ
てきたのかも知れませんし。
成りは大人でも、いつまでも一人でたたずんでいる事しか出来ない
子供のままなのかもしれませんね……情けないけど……
どうしようもないお父さんであっても、色んな事を考えて
ずっと涙が止まりませんでした。
お母さんも「一人でさびしかろうね。」と言っている位なので、
情は存在しているのだと思いました。
演歌歌手の小林幸子の母を唄った歌だそうですが、こんな歌詞があります。
兄さんのお母さんはこんなイメージが合う人かもしれないと思いました。
どうかお父さんの事を最後まで見捨てず、様子を伺いに行かれて下さい。
【雪椿】
優しさと甲斐性のなさが裏と表についている
そんな男に惚れたのだから 私がその分頑張りますと
背中をかがめて微笑み返す
花は越後の 花は越後の雪椿
苦労してもいつか来ますよ春の日が
命投げ捨て育ててくれた あなたの笑顔 あなたの涙
子供心に香りを残す
愛は越後の 愛は越後の雪椿
松井(仮名)
*************************
前回の日記で「かわいそうだとは思いませんが、悲しい人生だったとは思います」と書きましたが、松井さんが、僕の父をここまで想ってくれたことに対して、とてもありがたい事だと感じました。
おそらく、このまま行けば、父は「無縁死」を迎える可能性が高いでしょう。無縁死と聞いて、よく意味が分からない方もいらっしゃると思いますので、下記に動画を貼り付けておきます。
・ 無縁社会 〜無縁死 ３万２千人の衝撃〜(１)
・ 無縁社会 〜無縁死 ３万２千人の衝撃〜(２)
・ 無縁社会 〜無縁死 ３万２千人の衝撃〜(３)
・ 無縁社会 〜無縁死 ３万２千人の衝撃〜(４)
・ 無縁社会 〜無縁死 ３万２千人の衝撃〜(５)
・ 無縁社会 〜無縁死 ３万２千人の衝撃〜(６)
※無縁社会・無縁死の動画１・２・３・４・５・６
※動画がなくなっている場合は、無縁社会・無縁死で検索してみて下さい。
ぜひ、一度は目を通して欲しい動画ですので、お時間のあるときに、見ていただけたらと思います。時間としては、約１時間といった感じです。
僕は、このメールを読んで、「一度だけ、父にチャンスを与えてもいいかな」とも考えました。
どんなチャンスかと言えば、父の預金通帳や印鑑など、お金の引き出しや「契約」に必要なものを全て僕が預かり、父をお小遣い制にして、生活を再生させるという方法です。
もちろん、タバコやお酒も控えさせます。そして、ギャンブルについては、やるお金がない状態にします(笑)。
これによって、父の自由は奪われますが、「自由に対しての責任を、自分ではとれない」のが今までの父であり、それを助けようというのですから、当然のことだと僕は思っています。
独身で自由に過ごしてきて、「お金に困ったから、健康に心配が出てきたから、何とかしてくれないか？」というのは、あまりにもむしが良すぎて、到底、僕が受け入れられることではありませんからね。
…しかし、このチャンスを父に与えるには、大きな問題があります。
それは何かと言うと、将来発生するであろう「父の介護・援助」に、僕が関わらなければならないということ、そして、自分の選択によって、自分の周りの人に迷惑が及んでしまう可能性が高いことです。
まず、介護についてですが、介護貧乏…という言葉は、僕の日記を読んで下さっている方であれば、もう何度も目にしてきたと思いますが、たいした資産を持っておらず、老後の準備が整っていない親を持つ子供は、将来、介護によって、大変な経済的・精神的・肉体的な苦労を強いられる可能性があります。
僕は、自分の親戚が１０年以上も長きにわたる介護によって、経済的にも、精神的にも、肉体的にも「削られていく様」を見てきましたので、気軽に「なんとかなる！」なんて考えることはできません。
(ちなみに、この介護はゆうに１０年を超えて、今もまだ続いており、それに加え、畜産をやっているこの親戚は、宮崎で発生した口蹄疫の被害を直に受けてしまうため、今後の心配をしています。。)
以前の日記に書いたように、
１０年にも及ぶ可能性のある介護は、
”気持ち”だけで何とかなるものではありません。 |
「介護貧乏は、もうそこまで来ています」医療の現場からに掲載した実例を見ていただければ、僕がこう言ったことについて、納得して頂けるはずだと思います。
ですから、６０歳を超えた状態で資産が全くない父と関わるのであれば、相当な覚悟を持たなければいけないのですが、残念ながら、僕は父に対して、ここまでの覚悟・気持ちを持つことはできません。
それに、父の借金をかぶった形で、母が夜中に働きに出ていたとき、出勤途中に車が横転して、母が死に掛けたことがありましたが、今でも僕は、あの当時の父の態度を許すことができませんし、正直なところ、一緒に暮らしたいという気持ちもありません。
父は、僕の父親であることは間違いないですが、母が母親であることも、もちろん、間違いありません。
父は、その母を、直接的ではないにせよ、死んでいてもおかしくないような目に遭わたことがある人なのです。
母は父を助けた。しかし、その父は、母が死んでしまってもおかしくないような状況まで追い込んだ人。
６０歳を過ぎて、お金に困っているという「その部分だけ」を見れば、確かに「かわいそうだ」と思う気持ちを理解できなくもないですが、実際に一緒に住んでいたことがあって、当時の父の自分勝手な振る舞い、そして、それによって母を苦しめてきた過去の出来事を知っている者からすると、その気持ちは薄れてしまうのです。
それに、「離婚してからの７年間、何をやっていたんだ！」という気持ちもあります。
７年間という時間は、父が出直すための時間としては、十分な時間だったと思います。この間に変わっていれば、僕は父を見直し、再び父と交流を持つことについて前向きに考えたかもしれません。
しかし、今回、父は、離婚した母が働いている美容室に、自分のためにお金を借りに来たのですから、離婚前に一緒に暮らしていた頃と、何も変わっていないと判断するのが妥当でしょう。
この状況で父と交流を持てば、またあの頃に逆戻りです。
おそらく、父親と再び交流を持つという、僕の「間違った判断」のせいで、母や妹、そして、母方の親族などに迷惑がかかってしまう可能性があります。
例えば、すでに父がヤミ金融に手を出していたとしたら、どうなるでしょうか？
ヤミ金は、存在自体が違法なのですから、もちろん、法律がどうのこうのと言ったところで、それが通じる可能性も低いでしょうし、非常識なこともしてくると思います。
「離婚してるから、自分たちには関係ない」と言ったところで、相手はヤ○ザみたいなものなんですから、それが通じない可能性も高いでしょう。
それに、この先に僕が結婚したとなれば、父が大きな障害となることは否定できません。今回のように、お金を借りに来るかもしれませんし、父が起こした借金で、僕の奥さんや子供に、要らぬ心配をさせてしまう可能性もあります。
以上の理由から、「変わっていない父」を受け入れる気持ちには、やはり、なれません。
自分だけでは事が済まなくなる可能性があり、リスクが高すぎるのです。
なお、松井さんからのメールには、
「１億５千万もの収入を得る類まれな才能や運の強さなど、全部、お父さんが開花出来ずに、無から無へと消え去ろうとしている人の運まで奪って生まれてきたのかも知れませんし」
と書かれていましたが、僕は、「父には、もの凄い幸運があった」と思います。
タバコ(喫煙)、ギャンブル、酒、そして、繰り返される借金、これだけのマイナス要素がある父を見捨てず、繰り返される嘘や苦労に対して、何年も我慢を貫いて、共に過ごしてきた母と出会えたことは、父の幸運以外の何ものでもないと感じています。
父の借金の肩代わりを繰り返してきた結果、家族全員が借金をしている状況になりましたが、それでも母は離婚することを拒み、僕たちの離婚の勧めになかなか応じようとしませんでした。
父の運が尽きたのは、こんな母と別れた時でしょう。僕が運を奪ったのではなく、僕ら家族と離れたとき、父の幸運は尽きてしまったのでしょう。自業自得だと思います。
…ただ、一つ気がかりになっていることがあり、それは、離婚後にお金を借りにきたりという話は、僕が直接見聞きしたことではなく、間接的に見聞きしたことであり、「まだ、自分の目で、現在の父のことを確認していない」ということです。
松井さんが下さったメールの中に、
「どうかお父さんの事を最後まで見捨てず、様子を伺いに行かれて下さい」
と書いてありましたが、様子を見に行くくらいであれば、僕や家族に悪影響が及ぶ心配はありませんからね。しかし、まだ父の住所も知らない状況ですので、実現するかどうかも分からない話ですが。。
ちなみに、７年前に離婚をし、ほとんど０円の状態からスタートした母の経済状況は、今月もまた、国民年金基金の一括払いを済ませました。
ご覧のとおり、１年間をかけて一生懸命に貯金をしてきたお金が、一気になくなってしまったため、口座を見た母はさぞかしヘコんでいると思いますが(笑)、これも不安のない老後を迎えるためですからね。
母のお金が貯まらない生活を再生させるため、僕は母に、
「これから、お母さんのお金に関する事については、すべてにおいて、俺の提案を聞いて欲しい。もちろん、お金のこと以外については、自分の好きなようにしてもらっていい。
もし、俺の話を聞いてくれるんだったら、俺がお母さんの老後について責任を持つ。
だけど、自分の好きなように、自由にしたいと言うのであれば、自分の老後は、自分の力で生活していくという覚悟を持って。
いるはずの父親もいない、入るお墓もない、地元に持家があるわけでもない、こんな状況の俺たちの生活を再生させるためには、３人それぞれが経済的に自立することが大切。
お金の管理に一番向いているのは俺だと思っているから、お母さんのお金の管理については、俺に任せて欲しい」
こう言いました。
母は僕の提案を受け入れ、FX口座開設
現金プレゼントキャンペーンで効率良くでお金を稼いだり、自動車保険の節約やお得なクレジットカードに切り替えて、生活費を節約したりしつつ、順調に資産を増やしていっています。
７年前に０円(と言うより、借金があったのでマイナス)だった母には、今、「６００万円を超える資産」があります。
父親のいない老後生活、そして、発生する可能性の高い介護のことを考えれば、まだまだ全然足りませんが、今後の僕の提案どおりに動いてくれれば、年金支給が始まる６５歳の頃には、ある程度の資産ができているはずです。
母のように、父が僕の提案通りに動いてくれれば、今からでも資産を増やしていくことは可能だという自信はありますし、無縁死を防ぐこともできると思いますが、この提案を父が受け入れられるかどうか…。
もし今後、父と会うことがあった場合には、また日記にて報告したいと思います。
ＰＳ：鳩山首相が辞任した後の本日、株価が急上昇しました。
「首相がコロコロ変わり、不安定な日本経済がまた復活の道を歩み始めたときは、株価の上昇は凄まじいのではないか？」と予想していることもあり、せっせと株を買っています。
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今までに何度も紹介していますが、既に、何十万円もの現金を獲得している人がゴロゴロと出てきていますから、あまりにももったいないと思います(;^_^A。
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