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金持ち兄さんの日記 > 2010年04月の日記 > お金に翻弄されて終わる人生…父親がカネを借りにきた
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お金に翻弄されて終わる人生…父親がカネを借りにきた
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さて、それでは今日の日記です。
昔から日記を読んで下さっている方はご存知だと思いますが、僕には、絶縁状態になった父親がいます。度重なる借金で家族を苦しめた父が離婚し、僕らと絶縁状態になったのは、約7年前でした。
7年前のあの時、僕、母、妹には、ほとんど資産がありませんでしたが、あれから7年たった今は、当時では考えられないくらいの資産を築き、質素倹約のつつましい生活をしながらも、心穏やかに平和な日々を過ごしています。
父親に離婚を迫っていたとき、そして、父親と母親を離婚させたとき、僕は、父親がいなくなったことによる不安を抱えていました。
「もし、父親を切るなら、僕が父の代わりにならなければならない」 |
当時、こう思った僕は、不安を感じていることが母や妹、そして、周りにバレないようにと振舞いに気を付けながら、一度壊れた家庭環境の「復活」を信じて、金持ち兄さんへの道の運営、そして、自分の仕事を続けてきました。
しかし、父親の代わりという存在ではなく、本当の父親は、全く変わっていなかったどころか、僕ら家族と絶縁状態になってから、奈落の底へと落ちてしまったようです。
突然、父親が母が勤める美容室にきたのは、数日前、僕がたまたま、母に電話をした日の出来事でした。
母が美容室で働いていると、母の姉が、母を呼びにきたそうです。
母の姉 : 「アンタにお客さんよ」
母 : 「私にお客さん?誰じゃろうか??」
こう言いながら、美容室の奥につながっている母の姉の家に行ったそうです。
すると、こう言っては悪いですが、とてもみすぼらしい雰囲気の男が、居間の畳の上に座っていたそうです。
その男 : 「おお〜○○ちゃん(母の名前)、久しぶりやね!」
そう呼びかけられた母は、父の姿のあまりの変わりように、一瞬、誰だか分からなかったそうです(結婚期間中、父が母のことをちゃん付けで呼んだことは、一度もありませんでした)。
母の話によると、7年前までは白髪なんて一本もなかった父の頭に、たくさんの白髪が見られ、そして、歯が数本抜けたままで、顔はやつれた感じになっており、「何かの病気になっているんじゃないか?」と感じてしまう雰囲気を持っていたそうです。
突然の父の訪問に戸惑い、そして、父のあまりの変わりように絶句していた母ですが、いくら、結婚期間中に何度も何度も、父を信じ、そして、騙されてきた母でも、今回、父が何の用事で突然訪れたのかについては察しがついたようで、話の冒頭で、すぐにこう言ったそうです。
母 : 「もし、お金についての話だったら、私は聞きたくない。そうではなくて、何か、良い知らせ、良い話だったら聞く」
母 : 「私はもう、あの時(結婚期間中)とは違うからね」
こんな風に言ったという母の話を聞いたとき、僕は、いつも、お人よしなことを言っている母にしては、よく頑張ったと思いました(笑)。
もし、対応したのが僕だったら、「僕らが心配で、離婚してから一生懸命に貯金してきたお金を持って、わざわざ会いに来てくれたの?」というイヤミを、まず、ぶつけたかもしれません(笑)。
まず最初に、こういったお金に関する話の拒絶宣言からスタートしたことで、父は、すぐにはお金の話をしなかったそうです。
その代わりに、僕らと別れてからの自分の生活や、現在は定職がなく、家賃も滞納していること、そして、僕らのことを1度も忘れたことはなかったという話や、当時は、悪いことをしたという謝罪の話などをしてきたそうです。
父がした話を聞いたとき、僕は、思いました。
「僕らのことを1度も忘れたことはなかった」、父はこういった嘘の言葉で、僕らを何度も何度も騙してきました。
その結果、僕は「行動」でしか、父のことを信じなくなりました。
父との離婚が決まった当時、僕はまだ学生でしたが、父と母が離婚したことで、借金だけが残った状態になり、僕は、その後の学費が払えない状況に陥りました。
しかし、たまたま自分の収入が増えてきたことで、僕は大学中退にはならず、自分で稼いだお金で学校を卒業することができました。
そんな苦しい状況にあったとき、離婚した父は、僕の学費や、残された母や妹の生活費を心配するどころか、自分の借金返済に必要なお金を借りに、母が勤務する美容室に会いにきていました。
こんな人なのです。父は…。
情けないことではありますが、父は、自分のことしか考えられず、本当に、どうしようもない人だと思います。。そして、あの時と何も変わらないまま、歳だけとってしまったのでしょう。
母 : 「お母さんは、離婚したら、お父さんも魂を入れ替えて、頑張ってくれるじゃろうと思ってたけど、全然そんな風ではなかった。お母さんは、情けなくて情けなくて…」
と、母が僕に言ったとき、僕はこう言いました。
僕 : 「魂を入れ替えるもなにも、あれがお父さんという人でしょ。一番かわいいのは自分であって、俺たちじゃない。
俺は、離婚したら、お父さんはますます堕落していくだろうな、と思っていたよ。お母さんみたいに、心を入れ替えて良くなるなんてことは、考えたことがない。あれが”お父さんの本来の姿”であって、変えようがないと思ってる。
離婚する前は、まだ俺やお母さん、妹という家族がいたから、お父さんが何かいけない事をすれば、それを厳しく注意したり、プレッシャーを与えたりしていたし、食事や健康についても、タバコを控えたり、きちんとした食事を採るようにと、勧めたりもしていた。
だけど、お父さんは、離婚したことによって、そういう”ウルサイこと”を言う人が周りには誰もいなくなって、完全な自由になったよね。だから、離婚した後しばらくは、お父さんは身軽になって喜んでいたと思うよ。
どれだけパチンコに行ったって、お酒を飲んだって、タバコを吸ったって良いんだからね。
…でも、自由には責任が伴う。
自分の自由な振る舞いによって起こった結果の責任は、自分で取らなければならない。自分は自由な生活をしておいて、困ったときには、家族に助けて欲しいなんて、俺はそんな人は、大人として認めない。
ちなみにだけど、お父さんは、ちょうど60歳を超えた頃だから、何で、こんなに困ったことになっているのか、俺にはだいたいの予想はつくんだよね。
多分、60歳になるまでは、どこかで働いていたんじゃない?
だけど、定年の60歳になったことによって、その会社から退職せざるおえなくなり、その結果、毎月入っていた収入がなくなって、お金に困ってるんだと思うよ。
それに、20代の若者でさえも、就職が難しい状況なのに、お父さんのような人が就職することはさらに難しいだろから、どうしようもなくなってるんだろうね。
まともに厚生年金が出始めるのは、65歳からだから、あと5年くらいは、今の厳しい状況が続くことになるはず。5年と言えば、1825日もあるのだから、とても、貯金なしで過ごせるとは思えない。
家賃滞納でアパートを追い出され、車上生活者になって、そのあと、ホームレスになるか、それとも、運よく仕事が見つかって、なんとか5年間を乗り越え、年金で暮らせるようになるのか…
どっちの道を歩むことになるのか分からないけど、俺にはもう、関係のないこと。
母 : 「…でも、一人で寂しいじゃろうね。。」
僕 : 「そうだろうね。でも、誰しも、一人で自由に生活するってことは、そういう覚悟があってのことじゃないの?
結婚して家庭を持てば、父親としての責任が生まれ、その分、色んな制限ができて、独身の頃のような自由はなくなる。だけどその代わりに、その責任を全うしようと思って仕事も頑張るし、強い人間にもなれる。
そしてその結果、家族が自分のことを大切に想ってくれて、自分が困難に遭ったときには、家族が支えてくれたり、助けてくれたりする可能性が高いよね。
…でも、お父さんはそれを捨てた人。捨てて、自分の自由を選んだ人。俺が生まれたときから、ず〜っとそういう風に過ごしてきた。
だから俺は、かわいそうだとは思えないし、自分の自由に対する当然の結果として、現在の苦しい状況に対する責任は、自分で取らなければいけないことだと思う。
俺には、
それに、俺にも、妹にも、お母さんにも、そして、お父さんにも、離婚してから同じ7年があったわけだよね?
俺たち3人は、必死で頑張ってきたから、ここまで上がってこれたけど、同じ時が流れたお父さんは、そうじゃなかったんだよ。パチンコ、タバコ、毎日の晩酌…離婚後も、ずっと同じ生活を続けてきたんだと思うよ。
俺たちは努力した、でも、お父さんは努力しなかった。
その結果、会いに来たお父さんの不健康で、みすぼらしい姿があるわけだから、やっぱり、努力っていう面から考えても、当然の結果が起こっただけだとしか考えられない。
母 : 「…そうやねぇ。。」
父の情けない姿を見聞きしたくはありませんでしたが、今回の出来事によって、僕が予想していたとおりのシナリオ、そして、苦しい状況に陥っていることが分かりました。
母の話によれば、顔につやがなく、誰だか分からないほど、老け込み方もかなり激しかったようなので、父は、このお金に困った状況が続いたままの状態で、そう遠くない将来に、一生を終えるのではないかと思っています。
今までに何度か言ったように、かわいそうだとは思いませんが、「悲しい人生だった」とは思います。
父は、借金をしてまでギャンブルにお金をつぎ込み、家にいれば、酒とタバコにおぼれるしかない状況に、いつの間にかなってしまいました。
そしてついには、自分の最後の味方であり、支援者だった家族の心も離れてしまい、最後に行き着いたところは「孤独」でした。
今思えば、父は、本当に小心者で、心が弱い人でした。
僕がもっと早く大人になり、家族の長として動けていれば、父は自由を奪われて窮屈だったかもしれませんが、「お金に翻弄される人生」を送ることは、なかったのではないかと思います。
・ 翻弄=思うままにもてあそぶこと。手玉にとること。
お金は、人間が使う道具であって、
お金に、人間が使われてはならない。 |
僕の父親のようにならないために、このことをしっかりと、アナタには覚えておいて欲しいと思います。
また、このこと以外にも、僕と父の人生・今までの経緯には、学べる部分がたくさんあると思っています。
「離婚後、同じ0からのスタートで、7年間を過ごした僕と父に、どうして、これほどまでの差が生まれてしまったのか?」
を考えていただければ、色々と気がつく事も多いのではないかと思います。
今日の日記で書いた株式投資も、7年間の間に、僕は本気で取り組んで、父は全くやらなかったことの一つです。
今月は、僕の方はは500万円もの投資利益が生まれたのに、その一方で、父の方は、離婚した元妻の職場に金を借りに行く、同じ家族として過ごした2人に、こういう対照的なことが起こっていることは、本当に皮肉なことだと思います。
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