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金持ち兄さんの日記 > 2007年2月の日記 > 自由には責任が伴う
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僕の自己紹介を見てもらえれば分かるように、僕には父がいません。
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数年前、父と母は離婚したのですが、あれは、母が自ら進んで離婚をしたのではなく、僕が母と父との離婚を推し進めたようなものでした。
実際、母も妹も、最終的には父との離婚に協力してくれましたが、僕が離婚に反対の立場であれば、今も父と一緒に生活をして、借金生活に苦しんでいたと思います(笑)。
父との離婚の判断をするとき、僕の中には2つのことが頭にありました。それは、
1.「父親がいなくなることにより、家族にどんな悪影響がでてくるのか?」
2.「父親を追い出した後、僕は、その責任を取れるのか?」
という2つのことでした。
「母子家庭・片親」
この言葉を聞いてすぐ、プラスのイメージを持つ人は少ないと思います。
僕と同じ、親が離婚している人で、プラスともマイナスとも感じないくらいで、両親が揃っていて家族円満な人の多くは、この言葉を聞いたら、おそらくマイナスのイメージを持つのではないでしょうか?
父との離婚を決意する前、僕にの中には、このことに対する恐怖心が強くありました。
また、「父の収入が入って来なくなる事によって、母・僕・妹の生活にどんな影響が出てくるのか?」これも不安で不安でたまりませんでした。
「もし、父親を切るなら、僕が父の代わりにならなければならない」
といつも考えていたような気がします。
これが、さっき書いた「父親を追い出した後、僕はその責任を取れるのか?」ということの中身です。
父と母を離婚させるのであれば、僕はまず、この2つのことを解決する必要がありました。「解決」というよりも、自分の中にある恐怖心・不安に打ち勝つ感じですね。
結局、僕は自分の中にあった恐怖心・不安に打ち勝つことができ、父との縁を切ることを選択したのですが、離婚を進める最中、そして、離婚を完了させてからしばらくは、
「僕が父を追い出した。僕にはいつか、罰が当たるかもしれないな…」
という責めを感じることがありました。
…でも、父と母の離婚から3年経った今、こんな気持ちになることはなくなりました。
なぜかと言うと、一つ気付いたことがあるからです。
僕は父を捨てたわけでも、追い出したわけでもなく、「自分で起こしたことは、自分で責任を取る」という、大人の社会で当たり前のことを、家族内で父に気付かせたのです。
父は自分が起こした事に対する責任を、何度も何度も、僕や母、そして妹に取らせてきました。
でもこれって、普通に考えたら一人の大人がやることとしては、凄くおかしなことですよね?
と言いますが、自分が家族のことを考えず自由に振舞ったら、その自由に対する責任は、当然、本人が背負うべきです。
責任をとりきる自信がないのであれば、人に迷惑をかけるような行動、そして、自分にとって楽な、何の縛りもない自由な生活をしてはならないと思います。
これは何も、僕の父に限ったことではありません。例えば、親元で暮らす人も同じです。
「もう○○歳になるんだから、自由にさせてよ!」
っていう言葉をたまに聞くことがありますが、僕から言わせれば歳は関係ない。
自由が欲しいのであれば、まずは家を出るなりして自分で生活し、自分が起こしたことについては、全て、自分で責任をとるべきだと思います。
親と同居してお小遣いをもらったり、食事や洗濯など、色んな生活の世話をしてもらいながら、自分の自由だけを欲しがるというのは、どう考えてもおかしい。
これじゃあ、
「自由は欲しいけど、それ(自分がとった自由な行動)に対する責任はとりきれない」
という矛盾していて、情けない状態です。
自分がまだ親の世話になっているのであれば、全部とは言いませんが、やっぱり、親のいう事を、聞くべきところでは聞くべきだと思います。
僕はこういう考えがあるので、自分の妹のプライベートに関しては無関知です(自由を認めています)。彼氏がいるかとか、休みの日に何をしているかとか、何時までには帰るのかとか、そんなことは聞かないようにしています。本人の自由です。
ただ、
「人に迷惑をかけなければ、俺はお前の行動に対して何も言わないし、全てを自分の思い通りの自由にしても構わないが、自分の自由な行動に対する責任は、自分で取れ。
自由が欲しいと言いながら、都合のいい時だけ俺に頼るのは、ダメだ」
とは、よく言っています。
厳しいと思われるかもしれませんが、僕が妹に教えたいのは
「(自分の行動に対しての)自己責任の原則」
「社会で生きていくための強さ」
なので、自分では厳しいとは思っていません。
そして、「自由には責任が伴う」という、当たり前のことを教えたいのです。
今、家族内の誰かの「自由」なふるまいで、その責任を取らされてツライ想いをして苦しんでいる人も多いと思います。そんな人は、「自由には責任が伴う」これを念頭において、今後の自分の行動(その家族との関係をどうするか)を決めると良いと思います。
家族であろうとも、「自由には責任が伴う」のです。
家族の誰かが自由に振舞った結果起こることについては、本人が責任を取るのが当たり前だと思います。
これは家族を見捨てることではありません。
理解がない人からは「冷たい奴だ」と言われることがあるかもしれませんが、僕や同じ経験をした人なら、アナタの気持ちが分かります。
本人に責任を取らせることは、冷たいことでも何でもありません。父親であろうが母親であろうが、兄弟であろうが、これは大人として当たり前のことです。
僕から言わせれば、例外はありません。
「自由には責任が伴う」の原則に従って行動すれば、迷惑をかけている家族も自分も”良い形での自立”ができ、きっと、最終的には、皆にとって良い結果が生まれると思います(*^^*)。
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