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   金持ち兄さんの日記 > 2008年02月の日記 > 消費で、リスクを負って開拓する人にならない

消費において、冒険者(リスクを負って開拓する人)にならない


姉歯秀次 元一級建築士に、懲役5年&罰金180万円の実刑判決が下されました。執行猶予はついていないので、即、懲役です。



姉歯氏は、「刑が重過ぎる」という理由で上告をしていたので、姉歯秀次 元一級建築士の「耐震偽装マンション問題」の被害を受けてしまった方にとっては、今回、刑が確定したことで、少しは気持ちが落ち着いたのではないかと思います。




ただ、今現在も、住宅ローンという長期の借金に苦しんでいる住民の方のことを考えると、5年という期間は、なんだか複雑な感じです。



姉歯さんが懲役を終えて出所してきた後も、耐震偽装マンションの住宅ローンを払い続けている人がほとんどでしょうからね。。




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「姉歯に人生壊された」 姉歯物件住民語る<朝日新聞>



 姉歯秀次被告(50)の上告棄却の決定が出たことを受け、耐震偽装された物件の1つ、「グランドステージ(GS)東向島」(東京都墨田区)の住民だった会社員、田中拓さん(34)は「自分が犯した罪の重さを実感してほしい」と話した。



 平成17年に耐震偽装が発覚して以来、田中さんの生活は一変し、生活再建のめどは今も立たないという。

耐震偽装の発覚などがきっかけで、家族がバラバラになり、「姉歯被告に人生を壊された」と話す。




 GS東向島は昨年12月に建て替え工事が始まったが、1世帯当たり約2400万円の負担を強いられている。


(省略)


 多くのマンション住民を生活を壊した姉歯被告の構造計算書偽造。公判で明らかにされた姉歯被告の動機は「金のため」だった。

 偽造により「経済設計のできる有能な建築士」との評価を得て、仕事は増加。1審公判で検察側は、姉歯被告が一時、高級外車2台を所有し、高級腕時計を身につけ、愛人に高価なプレゼントをするなどのぜいたくな生活をしていたことを指摘している。


(省略)

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この事件を見ていて思うのは、「リスク管理の大切さ」です。



上に掲載した記事では、「姉歯に人生壊された」と語っていますが、結局のところは自己責任となってしまいます。




自己責任と聞くと、なんだか納得できないというか、僕のこの考え方に違和感を覚える人が多いと思うのですが、僕が言いたいのは「誰が悪い、誰は悪くない」とかそういうことではなく、



何かの被害に遭っても、結局は、自分で責任をとらなければならない



ということなんです。多くの人が気持ちを察してくれたり、同情はしてくれても、代わりに住宅ローンを払ってくれる人となると、親や兄弟を除いては、限りなく0人に近いと思います。




寂しい人間だと思われるかもしれませんが、



かわいそうだと同情はしてくれても、実際に手を差しのべてくれる人は、驚くほど少ないというのが現実だ。自分で解決するしかない



と、僕は、父親の借金で苦しんでいた時に実感しました。




だから僕は、お金については常に自己責任を心がけ、しっかりとリスク管理をするようにしています。




例えば、最近の僕は株式投資にバンバンお金を回していますが、投資にまわすお金というのは、将来のための蓄えや、個人退職金を引いた後のお金です。



ですから、もし、僕が買った株式がすべて紙くずになったとしても、「何もかも失ってしまった。俺の人生はもう終わりだ…」という風にはならないようにリスク回避しています(笑)。





ところで、去年、僕は中古住宅を買いましたが、あの時は、「自分への不動産投資だ」と思って購入しました。つまり、



「購入した家を自分に貸したとして、年利何%の利回りになるのか?」



と考えたのです。



ですから、僕が住宅の購入する際に、もっとも重視したのが賃貸用不動産の投資利回り賃貸とマイホームの比較でした。




住宅購入を「不動産投資」だと考えると、当然、地震などによる建物の崩壊などで、利回りが0%になった時のことも考えておかなければなりません。



ここまで考えると、長期の住宅ローンは、ビビリな僕には恐くて組めないんですよね(笑)。



これはもちろん、借金で苦しんだという僕の生い立ちも関係していると思いますが、住宅購入を自分への不動産投資だと考えはじめると、万が一のことを考え、みんな同じように思うんじゃないかと思います。




「家を買うために、30年の住宅ローンを利用しましょう!」
「不動産を買うために、30年返済の借金を利用しましょう!」



上に書いた例は、言葉は違えど全く同じことを言っているわけですが、なんというか、「響き・イメージ」が違いますよね?これによって普段は借金をしない人まで、長期の借金をしてしまうのですから、「言葉の力って、凄いなー」って思います(笑)





あと、住宅の話に関連して、僕があえて新築ではなく、中古住宅を購入しようと決めたのには、実は、何で中古の家(中古住宅)を買うんですか?で書いた以外にも理由があって、それは、



消費において、冒険者(リスクを負って、開拓する人)にならない



という考えを持っているからです。




例えば、新築物件というのは、誰も入居しておらず、完全なる新品の家ということですから、見た目はとてもキレイですし、そして、「住んだら、とても快適だろうな♪」とイメージしてしまいます。



しかし、姉歯秀次 元一級建築士の耐震偽装マンション問題でも分かるように、「誰も利用したことがない新しいものは、思いがけないリスクを負っている」というのが現実です。



・ 地盤がゆるいのかもしれない
・ 建物の造りが悪いかもしれない
・ 災害に弱い地域かもしれない
・ 購入した家の近隣に、問題を引き起こす人がいるかもしれない



例を挙げればキリがありませんが、こういうことを考えると、新築というのは実はハイリスクです。しかも、業者の利益や広告宣伝費が乗っかっているので、値段も、実際の物件の価値に対して、1割〜2割高くなっていると言います。




しかし、これが中古住宅となると、このリスクを既に他人が負ってくれていますよね?つまり、中古住宅を購入するという行為は、



人に住んでもらい、物件のチェックやメンテナンスをしてもらった後に、安く買う



という風に考えることができます。



さっき挙げたようなリスクは、前入居者が「人柱」となって試してくれていますし、物件の価格は、相場などをもとに「適正価格」となっていますからね。




もちろんこれは、車にしたってそうです。自動車なら、



人が数年間、車をチェックし、慣らし運転をしてくれた後に、安く買う



という風に考えることができます。



前所有者が乗っている間に、初期不良やリコール、その他の欠陥の問題は既に解決しているでしょうし、日本の車は優秀なので、そう簡単には壊れませんから、かなりお得な買い物だと思います。




これらの例からも分かるように、中古品って、実は値段以外の面でも、かなりお得なんです。特に、値段が高ければ高いものほど、中古品の方がお得なケースって多いと思います。



もちろん、「きちんとメンテナンスがされていて、大切に使われた物を適正価格で買う」ということが大切ですが、よく言われるように、日本では中古品が不当に安くなっている場合が多いので、中古品の方がお得なケースは多いと思います。




消費に対する考え方は、人それぞれ違うことは分かっていますが、上に書いた姉歯事件の被害者のことを考えると、生活が破綻する可能性があるリスクを背負ってまで消費をするというのは、できればして欲しくないなと思います。



姉歯事件の人にしても、過去の僕にしてもそうですが、お金の問題は、結局は自分で責任をとる以外にはないですからね。結果がどうなろうとも、自己責任であることを忘れないで欲しいと思います。。





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まさに、お金が落ちているようなものです(笑)





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