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金持ち兄さんの日記 > 2006年9月の日記 > 昔の自分に足りなかったもの…
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偶然、昔の同級生に街で会いました。中学校の時には、たまに泊まりに行ったりするなどしていて、仲の良かった友達です。しかし、高校が別になり、それ以降は全く交流をしていなかったので本当に久しぶりの再会でした。
色々と懐かしい話をする中で、悲しいことを聞きました。
兄さん:「ホント、久しぶりだよね!そう言えば、おばちゃんは元気にしてる?」
友達:「あぁ、元気にしてるよ。今は○○にあるアパートで暮らしてる」
兄さん:「あれっ?A君ちって確か、△△の方に住んでたよね?引っ越したの?」
友達:「うん…。実は俺んち、親が自己破産して、離婚したんだわ…」
兄さん:「マジで!?実は俺んちも、数年前に親が自己破産して離婚したんだわ(笑)」
友達:「えっ!?マジで?兄さんとこも?」
兄さん:「そうなんだってー!お互い、苦労するね。ワッハッハッ(笑)」
友達:「だねーアハハ(笑)」
他にも何人か友達がいたので、「オレんとこもだけど、お前んちもなの??(笑)」みたいなノリで、その場では笑い話にしましたが、内心は「大変やったやろうな…」と思っていました。
何てったって、自分自身も同じ経験をしていますからね。おかげで、父親と戦った2002年、2003年の頃ことは、今でもリアルに思い出せます。ホント、色々とありました…。
兄さんのプロフィール11を読んだことがあるなら知ってると思いますが、兄さんのうちには、母が家を建てるために購入した土地があります。読んだことがない人は、下記を参考にして下さい。
<プロフィールより 始まり>
2003/11/29の日記で『こんな父の借金の繰り返しによって、兄さんが小学5年生の時に立てる予定だったマイホームの夢は、結局は今も実現できていません』と書きましたが、土地だけは購入してありました。
小さい頃から父と母が話していたことから考えると、どうしても母はマイホームが欲しかったらしく、「せめて土地だけでも」という感じだったのではないかと思います。
なんと父は、その母の夢であるマイホームを立てるための土地を担保に入れ、またお金を借りようとしていた事が新たにわかりました。兄さんはもう本当に『父は病気なんじゃないか…』と思いました。
それで、母や妹に父を一度病院に連れて行くことをススメたくらいです。もちろん父は言う事は聞いてくれませんでしたし、父が話す内容を聞いていると、借金をまた家族に返させようと必死なように見えました…。
<終わり>
この土地を購入した当時は約600万円だったそうですが、今の固定資産税評価額を調べてみたところ、150万円もしません。
しかも、これから日本の総人口が減っていくことや、人口が都市に集中し、地方の人口は減っていくと言う「2極化」の流れを進むことを考えると、これから田舎の土地価格が上がるということは、考えにくい状況となっています。
塩漬け株ではないですが、まさに塩漬け土地です(笑)。
つい最近、この土地のことで、親と口論になったことがありました。
兄さん:「うちの土地のことだけど、ちゃんと管理(メンテナンス)してる?」
母:「いや、何かと忙しくてしてない」
兄さん:「せっかく買ったんだから、ちゃんとメンテナンスしないといけないよ。でないと、ますます土地の価値は下がっていくばかりなんだからさ」
母:「お母さんも、色々と忙しいのよねぇ。。。でも、今は土地の値段は上がってるんでしょ?」
兄さん:「はっ?どこでそんなこと聞いたの?」
母:「いや、ニュースで聞いてたから…」
兄さん:「はぁ〜。土地の値段が上がってきてるのは、都市や一部の人気のあるところだけ。これからは日本の総人口が減っていくんだから、つまり、買い手が減るってことなの。だから、田舎の土地の価格が値上がりするとは、考えにくいんだよ」
(参考:家賃交渉はいよいよ最終段階に…)
母:「ふ〜ん。そうなんかねぇ」
兄さん:「じゃあ、うちの土地の固定資産税を毎年払ってるよね?あの固定資産税の支払額は去年よりも上がってた?」
母:「いや、下がってた」
兄さん:「ってことは、うちの土地の値段が下がってるってことなの。もし、うちの土地の値段が上がっているのなら、それに比例して、うちが払う固定資産税も高くなる。てか、そんなことも知らずに土地を買ったの??」
母:「うん…アンタ(兄さんと妹)の財産にもなると思って…」
兄さん:「さっきも言ったけど、これから田舎の土地が財産になると言うのは、考えにくいんやわ。若い人達は県外に就職や大学で出て行くし、日本の総人口も減少に転じてる。資産になると思ってあの土地を買ったのは、失敗だったと思う」
母:「そんな事を言ったって、あの頃(土地を購入した頃)に、そんな事が分かるはずもないがねー!!」
兄さん:「………。」
ここまで読んでもらえれば分かると思いますが、母は土地(不動産)を買うには、無知すぎました。
固定資産税が自分の土地とどのように関連しているのかも知らず、今後の住宅市場がどのようになっていくのかも考えず、周りの雰囲気や意見だけで土地を購入してしまいました。
そして、当時、いくら若かったとは言え、親の決断についてアドバイスができなかった兄さん自身も、無知で無力だったと思いました。
「今の頭で子供の頃に戻れたら…」
これは誰でも一度は考えることだと思いますが、上の話をしていて、兄さんは本当にこのように思いました。今の頭で昔にタイムスリップできるのであれば、「まだまだ値下がりする可能性が高いから、こんな田舎の土地は買わない方が良い」と親に助言できたと思います。
参考:貧乏スパイラル1 貧乏スパイラル2
日本では、英語や国語、算数については教えてくれても、お金に関することは誰も教えてくれません。
いろんな考えが既に固まってしまっている親よりも、もしかしたら、小さな子供の方がお金に関する知識を吸収して、お金に対して柔軟な考えができ、上手くお金を使いこなせるかもしれないのに、とても残念なことですよね。
これは兄さんの父が言っていた言葉ですが、兄さんは父親の消費者金融からの借金が発覚した時、「もう俺達も大人なんだから、家族のお金のことを聞く権利がある!」と言いました。
今ではもう過去のことですが、自分がもっと小さい頃に、親の経済状態やお金のやりくりについて興味を持ち、そして、お金についてもっと勉強をしていれば、うちの家庭もまた違った運命だったんじゃないかな、って思います。
昔の兄さんには、お金についての知識や興味が足りませんでした。。
今、この日記を読んでいるアナタがまだ子供なら、親の経済状態や家計のやりくりについて、積極的に興味を持つことをお勧めします。
たいていの場合、親の経済状態や家計のやりくりについて、親から子供であるアナタに知らされる時には、家計が破綻寸前か、手遅れの場合がほとんどです。
ですから、「最近、親がお金のことでケンカする事が多くなった気がする…」こんな風に感じることがあったら、まだ子供だからと現実から逃げず、自分から積極的に、親に我が家の家計の事について尋ねて良いと思います。
そして、親の話を聞いた結果、自分の家計が病気っぽいと感じたら、それ直すためにはどうしたら良いか考え、お金について勉強してみることをお勧めします。
結局は自分にも関わってくることなので、子供だからといって現実から逃げていても仕方がありません。
そして逆に、今アナタが親であり、家計が上手く言っていなければ、その事実を子供に隠しながら平生を保つよりも、自分の子供を信じて、家計の現状を話してみてはどうかな、と思います。
意外と、子供って強くて賢いものですよ。きっとアナタの心強い味方になってくれると思います。
最初の方で出てきた兄さんの友達(長男)の話ですが、兄さんの記憶では、兄弟が多く、下の方の子供たちはまだ小さかったはずなんです。今どんな状況なのか、気になります…。
難しいことかもしれませんが、「親から子への負の連鎖がない世の中」になれば良いなと、本当に思います。
2007年01月10日 : 住宅購入で守りを固める
2007年01月15日 : 住宅(家)が負債であるのは間違いない
2007年01月20日 : 住宅購入は慎重に考えなければ危ない
2007年02月21日 : 引越しの住所変更の数…多すぎ!!
2007年03月08日 : 家(住宅)購入のエピソード
2007年05月17日 : 何で中古の家(中古住宅)を買うんですか?
2008年02月05日 : 親の経済力が子供の人生に与える影響とは?
2008年02月18日 : 子供への教育格差が、この先、加速する?
2008年03月12日 : 親から子への貧乏スパイラル
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