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金持ち兄さんの日記 > 2008年03月の日記 > 親から子への貧乏スパイラル
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つい先日、福田康夫 首相が経営陣に異例の「賃上げ要求」を行いましたね。今までに聞いたことがない出来事だったので、ちょっとビックリしました。
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福田首相:経営側に異例の「賃上げ要求」 内閣メルマガで
福田康夫首相は6日配信の福田内閣メールマガジンで「今こそ改革の果実が給与として国民、家計に還元されるときだ」と指摘し、春闘が本格化している中、経営側に異例の「賃上げ要求」を行った。
原油、穀物価格の高騰で食料や日用品の値上げが相次ぐが、看板の「生活者重視」の姿勢を強調することで、政権への批判をかわす狙いもありそうだ。
首相は「日本経済はここ数年、成長を続けている。大企業を中心に、バブル期をも上回る、これまでで最高の利益を上げている。構造改革の痛みに耐えて頑張った国民の努力のたまものだ」と指摘。
「企業も、給与を増やして消費が増えれば、より大きな利益を上げることにつながる。給与引き上げの必要性は経済界も同じように考えているはずだ。政府も経済界のトップに要請している」と結んだ。
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これを読むと、一瞬、「素晴らしい!!」と思ってしまいそうになりますが、経済成長の裏で、所得減税の廃止や、社会保険料のアップ、そして、年金問題が解決していない現状を考えると、「経済界に物事を頼む前に、やることがあるんじゃ…」と思ってしまいます。
サラリーマンの社会保険一つをとっても、
1997年 : 健康保険の医療費負担が1割→2割負担へ変更
2002年 : 健康保険の医療費負担が2割→3割負担へ変更
2004年 : 厚生年金保険料を毎年0.354%ずつ引上げていき、2017年に18.3%に固定。
と「痛み」が発生しているままで、これが改善される見通しが立っていないどころか、「将来は、医療費負担が4割になるんじゃないか?」とか、「年金支給が70歳からになるんじゃないか?」とか、不安ばかりが出てくる状況です。
こんな状況で、給料をアップすれば消費が活性化されて、景気が良くなるのかと言えば、ちょっと無理があるんじゃないかと思います。
民間会社に給料をアップしろと言う前に、まずは、行政サービスに関わる経費を減らして減税するなどして、国として国民の不安を取り除いてあげることが必要だと思いました。
あと、不安と言えば、最近不安なことがもう一つあります。
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国民年金:滞納者25% 「経済的に困難」65%も
(省略)
免除者らを除く保険料滞納者は全加入者1896万3000人の25.4%にあたる481万9000人で、02年前回調査より7.2ポイント(155万2000人)増。滞納理由のトップは「経済的に支払いが困難」の65.6%だが、「年金制度の将来が不安・信用できない」も14.8%を占めた。
滞納者とは過去2年間の納付義務がある月に一度も保険料を払っていない人。年々増えており99年比45%増。年齢別では25〜29歳層の滞納率が最も高く、38%となっている。
02年度に免除を受ける年収基準を厳しくしたため全額免除者が70万人減って滞納に転じたことや、年金不信の広がり、低所得者の増加などが滞納者数を押し上げたとみられる。
納付者の年間平均所得が158万2000円なのに対し、滞納者は104万6000円。ただ、納付者の43.3%は所得が50万円未満。一方、滞納者のうち50万円未満の所得の人は48.6%で、両者の間に極端な差はなかった。
滞納者の46.7%は生命保険に、7.5%は民間の個人年金に加入しており、両方に入っている人も6.1%いた。
(以下省略)
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これを読むと、貧困者の増加、そして、年金への不信・不安が確実に広がっていることを感じさせます。
ただ、僕がとても恐いのは、貧困者の増加や年金不信の問題ではなく、
将来起こるであろう、年金未加入者 → 子供への「負の連鎖」 |
です。
僕が知っている中にも、払えるのに国民年金を払っていない人は結構います。
その理由は、国民年金への不信・不安だったり、他に優先したいことがあるなど様々だと思いますが、どうしても払えない状況にある人を除いて、これは個人の考え方次第なので、別にいいと思うのです。
ただ、年金未加入者・未納者が結婚し、将来、家庭を持つとなると、ちょっと事情が異なってきます。なぜなら、年金未加入・未納が「個人の問題ではなくなる」からです。
実際、父親がいない僕の家でも、親の老後の問題が発生しています。
僕の母の場合は、10年後に起こる経済的な問題を考え、今のうちから動き出していますが、正直、「ギリギリ間に合ったかな?」という感覚です。
この対策を行っても足りない分については、もう、母個人の力ではどうしようもならないと思いますので、将来は、息子である僕が援助しなければならないと思っています。
国民年金を20歳からずっと払い続けてきた僕の母でも、こんな現状なのです |
この状況を考えると、今の国民年金未加入者・未納者が子供に与える影響って大きいだろうなって思います。
少子化、そして、成長→成熟した社会に変化した日本では、バブル期前の右肩上がりの成長はもう見込めませんし、近年、ワーキングプア等として問題となっている給与格差も、国際競争が激しくなっていることを考えると、今後はもっと激しくなるんじゃないかと思っています。
こんな状況の中で、子供が自分の生活費を稼ぎながら、さらに、年金未加入者である親の経済的な援助をしなければならないとしたら、子供の将来は、経済的にかなり苦しいんじゃないかと思います。
すると何が起こるのかというと、今度はその子供も年金未加入者・未納者になる可能性が十分にあると思うのです。
こうなるとまさに、
としか言いようがありません。年金未加入者・未納者の問題については、ただただ、将来、こんな状況が発生しない事を願うばかりです。
「いざとなったら、生活保護があるから大丈夫!」と言う人がいますが、以前も話したように、生活保護の問題を見てみれば、この考えは「危険な賭け」であることが分かると思います。。
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ニッポン"貧困社会" 生活保護は助けない
話は変わりますが、最近、FX(外国為替証拠金取引)に興味を持っています。
と言うのは、今、米ドルが歴史的な最安値圏にあるからです。
参考 : FXで根拠のない自信を持たない
FXで4億700万円儲けた主婦が話題となりましたが、いずれドルが回復に向かえば、また再び、このような「FX長者」が生まれるかもしれませんね。
無料口座開設をするだけで、FXの参考書がもらえるFX会社もありますので、僕と同じように興味がある人は、活用してみることをオススメします(FX(外国為替証拠金取引) 活用術)。
そして、もらった参考書で勉強した後は、これをYahoo!オークションなどで売ることで、現金に換えることもできちゃいますから、こんなにお得なキャンペーンを利用しないのは、あまりにも勿体無いと思います(笑)。
あと、株式投資についても割安な銘柄が続出していますので、ガンガン買ってます。
以前、僕が50%も儲けさせてもらったガリバーは、配当利回りが5%を超えているような状態です。これを見て、「いいのかなぁ♪」なんて思ってるところです(笑)。
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