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金持ち兄さんの日記 > 2008年09月の日記 > 親の借金に苦しむ高校生に送る、お金のアドバイス
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前回の日記から、だいぶ時間が空いてしまいましたが、深い相談だったので、回答するのに時間がかかってしまいました。いつも読んで下さっている方には、お待たせしてしまい申し訳ございません(;^_^A。
時間がなくてまだ調査中ですが、【現金23,000円】がタダで貰える「絶対」お得なキャンペーンに、また新たな現金プレゼントの情報を追加できるかもしないので、楽しみにしておいてくださいね。
米国のリーマンブラザーズが経営破綻したりと、まだまだ不安な経済状況は長続きしそうですが、僕らはしっかりと「落ちているお金」を拾ったり、節約するなど生活防衛をして、しっかりと不況を乗り越えていきましょう!
さて、それでは今日の日記です。今日は、ご両親の借金に不安を持つ、高校2年生からの相談メールに答えていきます。
「奨学金を保険的に活用する方法」など、当事者ではない方でも、将来、自分が家庭を持った時、子供が進学する時に役立つ情報や考え方も書いているので、じっくりと目を通していただけると光栄です。
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はじめまして、山田(仮名)と申します。
私はいま高校2年の男子生徒ですが、お金に興味を持ち始めた頃から、兄さんのサイトには目を通させてもらってました。
当時は「お小遣いがもう少しほしいなぁ」程度だったのですが、最近本気でお金のこと将来のことを考えるようになりました。
しかし、考えれば考える程頭はいっぱいになり、どんどん不安になります。
友達や先生に話しても、まともな話し合いにならなかったり、「今は勉強を・・・」などと言われてしまい、昔よく見ていた兄さんのサイトを思い出しました。
お忙しいのは重々承知ですが、ごめんなさいちょっとだけ、兄さんの時間をもらって私の相談に乗ってもらってもいいでしょうか。
本気でお金のことを考えるようになった、というのは父親と母親の夫婦仲が非常に悪くなってしまったことがあります。離婚の危機にまで発展し、その時に家の状況をはっきりと知りました。
借金、年金未納といった所です。
私の家の家族構成は
・ 父親(47)
・ 母親(42)
・ 私(高2)
・ 妹(中1)
です。
貯金は、父親も母親も合わせて50万円もありません。
私と妹が、1人50万円あるくらいです。
家は借家で、家賃は月17万円程。
株などの資産運用はなし。
私の父親は夜の仕事として小さなパブ(飲食店)を共同経営という形にして、2人+アルバイト2名程で、20年以上前から営んでいます。
都会などの大きなパブなどではなく、地元の知ってる人だけが来るような小さな店です。共同経営2人というのは、私の父親と60歳前後の女性です。
そちらの女性は、夫が色々な事業をやっている方なので、お店の方は本腰を入れた稼業ではなく趣味、生きがいといった感じです。
最近の不景気な時代に入ってからは、お客の足もいまひとつ、昔からの常連の方がちょくちょく遊びにきて、時々宴会の予定が入るという感じです。
当然、赤字にもなります。
父親はプライド高いのか、頭がかたいのか、共同経営しているもう1人の方には何も言わず、自分で借金をして赤字の補填をしていたようです。
さすがに、夜の仕事だけではまかないきれないと分かったようで、派遣の会社に勤めました。今では朝9時〜夕方17時の仕事、そして夜7時〜(帰りは2時くらい)の仕事をしています。
朝の給料が大体月17万円程、夜が最低で月30万円売り上げが多ければ、それにプラスする、という感じです。
夜の方は、赤字があればプラス分ははいってきませんし、黒字でも、そこまで大きく入ってくることはほとんどありません。
月給がだいたい50万円ですが、これでも生活費や赤字補填などで、プラスマイナス0に近い状況です。
借金返済の方はほとんどできず、金利分で少しずつ増えていってる状況です。
夫婦喧嘩をした時に、借金の額は「おおよそ300万円」だと聞きました。
それ以前にも、「借りていたお金が200万円程あり、それは貯金を使って返した」ということも聞きました。一部はサラ金から借りていて、金利が高いため、父方の祖母が「家のために使ってね」と渡してくれたお金から返済をしました。
ですが、お店の経営は悪化の一途をたどっている状況で、今年に入って亡くなった母方の祖母が私の大学資金にと残してくれた多額のお金も、赤字補填に使われて、今では40万円もない状況です。
私は、「夜と朝からの仕事をやめて、朝から夜までの一般的なサラリーマンとして働いた方がいいのでは」と話をしたこともありますが、父親には、「20年もやってきた店を今すぐにやめることはできないし、今更仕事を探しても、そう簡単に見つかるもんじゃない」と一蹴されています。
母親の方も、父親に「できれば家にいて欲しい」と言われてるのと、やはりこの年齢だと仕事が見つかりにくいといったことから、現在、働いてはいません。
たしかに、父親の言ってることもわかります。
でも、年金は未納だし、貯金もほとんどない。
唯一あてにできるのが、亡くなった祖母の遺産ですが、これもあって300万くらいだろうとの話です。ですが、これだけで老後の生活ができるとは到底思えません。
父親も母親も思ってないでしょう、ですが、実際問題、いま生活するのが精一杯なんだという状態です。
加えて、夫婦仲が悪い状態です。
母親は、私と妹がいるから離婚しないで我慢しているような感じです。
この夫婦仲が悪いのは、色々なことが絡みすぎていて、書いたらとても長くなるし、自分でも全貌を理解しきれていないので詳しくは書けないのですが、お金がない上に将来の不安もいっぱいで、先の明るい話もないこの状況が、さらにプレッシャーを与えているんだと思っています。
おまけに父親は、睡眠時間が4時間程度で、腰も痛めており、本当にいつ働けなくなるのか、といった状況なのでなお更です。
長々と書きましたが、現状打破の策がまったく見つからない状態です。最近、私は「もういまのこの状況に、解決策はもうないのではないか」とも思い始めています。
・ 父親は仕事を変える気がない。
・ 母親は仕事のクチが見つからないし、働いても抱えた借金の前では、焼け石に水、将来の蓄えなどないに等しい。
こんな状況に、私が唯一の可能性を感じているのが「私自身」です。
高校卒業後に働いたところで、いまの状況を立て直せるとは到底思っていません。
「できれば大学卒業まで、父親にはがんばって現状維持をしてもらって、私の稼ぎも借金の返済に充てていく」ということを考えています。
でも、「こんな考えは浅はかだ」という不安も大いにあります。
実際父親がいつ働けなくなるかもわからない、私が大学卒業後にすぐに就職したところで借金が本当に返せるのか?
私が仕事をして、将来、私自身と両親2人の面倒もみていけるのかどうか?
考えれば不安は尽きません。
母親は
「老後のことまで子供にみてもらうつもりはない、いざとなれば、風呂なしトイレなし1部屋の家に住んで、最低限の物を食べて生活をすれば、生きていける」
と言い張っていますが、私は親にそんなことをして欲しいとは思いませんし、できれば私が稼いで、親にいまのような生活の不便や我慢を感じて生きて欲しくないです。
私は起業をして、色々な事業を展開していきたいという夢も持っています。
この夢は、「自分で会社をやっているなら、稼げるお金は自分の努力次第で無限大だとも思っているから」ということもあります。
1度きりの人生、できれば楽しみたいという思いもあります。
長々と書いてしまいすいません。
兄さんにアドバイスをもらいたいのは、
・ 今現在で、私ができること。
・ 安定した収入を得るためには、起業という夢はあきらめるべきなのか。
・ いま父親と母親がやるべきこと。
・ もし、起業という道にも可能性があるなら、よければ、兄さんが会社を作るときに参考になった本など。
そういった物も教えていただけたら嬉しいです。
「他人に頼る」ということは、できればしたくはないのですが、このままでは私自身も不安に押しつぶされてしまいそうです。
長文、乱文をここまで読んでくださったことに感謝いたします。
もしよければ兄さんのお話を少し聞かせていただきたいです。
それでは、失礼します。
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メールの長さから予想するに、山田さん本人にとってはかなり深刻な悩みなのでしょうが、「本当に高校2年生か??」と思うくらい、きちんとした文章が書けているし、家計の現状把握ができているので、「本人だけに限って言えば」将来の心配はないと思いました。
…ただし、これは僕だって同じです。
正直、家族を別にして、僕だけのことを考えれば将来の不安はありません。
常に、長期的な視点から人生を考え、普段の生活していますから、僕だけの人生を考えればどうにかなると思います。
しかし、母や妹、将来、持つかもしれない新たな家族のことまで考えると、どんどん不安が溢れ出てきます。
まず、家族のそれぞれが完全に経済的に自立できているとは、とても言えるような状態ではないですし、将来、僕が持つかもしれない家族のことは予想できませんからね。
「お嫁さんのご両親の老後のことまで考えると、かなりガッチリと人生設計をしないと危ないな」と感じています。
…まぁ、相手が見付からなくて、結婚はできないかもしれませんが(笑)。
山田さんの家庭も僕の家と同じで、今はまだ、危機的状況には陥っていません。しかし、家族の年齢を見ながら将来のことを考えると、楽観視しても良いような状況でもないと思います。
長男・長女については、これから教育費が増えていく状況にありますし、また、下の収入状況のところでも書きましたが、ご両親の年金未納の状況がとても気になるところです。正直、このまま未納を続けると、かなり「ヤバイ」でしょう。
それでは、まず、頂いたメールを参考にしながら、現在の状況を確認してみたいと思います。
- 家族構成
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5年後 |
10年後 |
15年後 |
20年後 |
25年後 |
父親(47) |
52歳 |
57歳 |
62歳 |
67歳 |
72歳 |
母親(42) |
47歳 |
52歳 |
57歳 |
62歳 |
67歳 |
私(高2) |
22歳
(大学卒業) |
27歳 |
32歳
(結婚?) |
37歳 |
42歳 |
妹(中1) |
18歳
(高校卒業) |
23歳 |
28歳
(結婚?) |
33歳 |
38歳 |
収入
収入 : 月50万円程度(生活費や赤字補填で、ほぼ使い切る)
支出
家賃 : 月17万円
※どの地域に住んでいるのかにもよりますが、家賃負担が大きすぎるように感じました。
1年間で204万円ものお金が家賃に消えていく事を考えると、引越費用などの一時的に大きなお金を負担してでも、家賃の安い場所に引越した方がいいと思います。。
…もちろん、「ご両親の理解が得られるのであればの話」ですが。
資産
・ 父親&母親 : 50万円以下
・ 長男 : 50万円
・ 長女 : 50万円
・ 祖母の遺産 : 300万円程度
・ 祖母が遺した大学費用の残り : 40万円
※パッと見た感じ、長男・長女の50万円が大金のように感じるかもしれませんが、これから増えていく教育費のことを考えれば、「小銭」です。
※昼は派遣会社に勤めているが、年金は未納。正社員であれば、社会保険(厚生年金・健康保険・労災保険・雇用保険)に加入しているはずだが、その辺りがどうなっているのか確認が必要です。
国民年金は、25年以上の資格期間(納付・免除)を満たしていないと、65歳からの老齢基礎年金をもらう権利がなくなるため、ご両親の年齢から考えて、以前からずっと未納が続いているようだと、非常にまずい。
現在の国民年金の毎月の受取額は6.6万円程度だから、これが夫婦で出ると13.2万円になる。これが貰えないとなると、老後の生活はかなり厳しいものになる可能性があります。
負債
・ お店の借金 : 300万円
※現在、きちんとした収入がある状態ですし、また、銀行からの借入であれば、金利負担はそう大きくない可能性もありますから、「今、すぐに返済しないといけない!」というほど、そこまで深刻な状況ではないと思います。
まずは、山田さんが大学に行くことを優先に考え、そのための費用(入学金や授業料)などの準備をした方が良いと思います。
大学入学さえしてしまえば、あとは、すぐにでも奨学金を満額の月10万円借りる形にして、プラス、アルバイトをするなどすれば、家計が最悪の場合になったとしても、長男が大学を卒業することはできると思います。
奨学金:年間120万円×4年間=480万円
の借金ができますが、人生の貯金箱を見ていただければ分かるように、サラリーマンとして稼げる金額はかなりものになりますから、心配する事はありません。
奨学金は金利も低めに設定されていますし、返済期間も長くなっているので、ちゃんと働いて計画的に生活していれば、難なく返済できる金額です。
それでは、質問してくれた山田さんの状況を確認できたので、早速、質問に答えてみたいと思います。
まずは、山田さん本人については、山田さんが考えているほど、将来の不安は大きくないということを理解して欲しいと思います。ただし、ご両親については、このままでいくと将来の経済的な不安はかなり大きいと思います。
山田さんは僕へのメールの中で、
「できれば大学卒業まで、父親にはがんばって現状維持をしてもらって、私の稼ぎも借金の返済に充てていく」
と言っていましたが、大学への進学を考えた場合に、高校2年生のアナタがやることは、まずは希望する大学に合格できるように勉強に励むことです。そして、行きたい大学の受験費用と初期費用(入学金など)を確保しておいてください。
入学後は、奨学金を利用すれば何とかなりますが、入学時のお金が準備できなければどうにもなりません。
ちなみに、山田さんが大学進学をする時、ご両親が借入をするのは難しい状況になっていて、入学費用を準備できないもしれないので、ご両親による入学資金の援助はあまり当てにしない方が良いと思います。
参考 : 国民生活金融公庫の教育ローン
高校3年生になったら、まず担任の先生に「奨学金を利用したい」という旨を伝え、相談することをお勧めします。そして、大学入学後に、毎月満額の奨学金が借りれるように手配しておきます。
参考 : 奨学金Q&A〜これから奨学金を申込む方〜
「いや、兄さん、奨学金上限の一杯まで借りなくても、大丈夫じゃない?」
と思われるかもしれませんが、山田さんの家庭状況を考えた場合、「保険として、満額借りておく方がいい」と思います。
そして、使わなかった分は、通帳に入れておくなどして貯金しておいて、「いざという時に備えておくことが大切」です。
貯金しておいたお金は、例えば、大学在学中にご両親の援助が一切なくなったなど、経済的に困った状況が発生したときに、たいていは半期一括払いになっている授業料を納めるために利用します。
こういう風に、満額の奨学金を使うから「保険」なのです。
ですから、くれぐれも毎月の奨学金を生活費などに使ってしまったり、ご両親の借金返済に充てたりしないで下さいね。
奨学金から借りたお金は、ご両親の状況がどうなろうとも、山田さんが必ず大学を卒業できるようにするための資金なのですから。
別の用途に使うと、大学も卒業できずに借金(奨学金)返済だけが残ってしまうという、最悪の状況になりかねません。
この方法を利用する事で、山田さんの大学卒業は、ほぼ必ずと言って良いほど達成できると思います。もちろん、妹さんも同じ方法をとることで、妹さんが大学卒業することも可能です。
今まで書いた事をまとめると、
・ 大学に入学できる学力をつける。
・ 大学入学費用(受験費用や入学金、前期授業料など)を確保すること。
・ 高校3年生になったら、担任に奨学金を満額借りたいと相談すること。
・ 奨学金は、なるべく、万一の備えとして利用すること。
となります。これだけやっておけば、ご両親の経済状況がどう転んだとしても、山田さんの大学卒業はほぼ確定です。
安定した収入を得るためには、起業という夢はあきらめるべきなのか。 |
はい、諦めた方がいいと思います(笑)。
それはなぜかというと、起業(自分で会社経営をする)というのは、ハイリスク・ハイリターンの世界だからです。ですから、「安定した収入」が欲しいのであれば、起業するという選択は賢いとは言えません。
会社員として働く=ローリスク・ローリターン
起業する=ハイリスク・ハイリターン |
これは原則と言ってもいいくらいなので、もし、山田さんが安定した収入を得つつ、自分で会社経営をしたいというのであれば、それは原則に逆らった考え方です。
ほとんどの場合において両立しないことを、両立できるんじゃないかと思ってしまうと、失敗する可能性が高いと思います。どちらが自分の中で優先事項なのかをよく考えて、どちらの道を選ぶのかを決めた方がいいと思います。
あと、「自分で会社をやっているなら、稼げるお金は自分の努力次第で無限大だとも思っているから」と書いていましたが、確かにその通りです。
ただし、これについても、経営者には会社員のような収入の下限はありませんから、もしかすると、毎月の収入が0円、借金をして起業した場合には、マイナス円になってしまう可能性もあります。
メリットばかりではなく、デメリットの面を見ることも大切です。
もし、できるだけリスクを減らして起業したいのであれば、まずは、社長の仕事が間近で見れるベンチャー企業で働いてみてはいかがでしょうか?
そこで社長の仕事ぶりや生活などを見てみて、自分でもやれそうかどうかを考えた上で起業をした方が、いきなり起業するよりもリスクが低くていいと思います。
それに、この方法なら、会社員として安定した給料がありますので、起業するために必要な資金(種銭)を貯めることもできますからね。
なお、以前、会社を辞めて起業しようとしている方にアドバイスのメールを送ったことがありました。参考になるかもしれませんので、会社を辞めようかどうか悩んでいる方への手紙…を読んでみていただけると光栄です。
まず、僕の過去の経験から言って、山田さんがご両親の考えやライフスタイルを変えるのは、かなり難しいと思います。山田さんのメールに書いてあったご両親の発言を見てみても、そう思います。
ただ、何もやらないよりは、何かやってみた方が良いと思いますので、僕が感じたことを書いてみたいと思います。
まず、一番にやった方がいいと思うのは、引越を始めとする支出の圧縮です。
家賃が17万円もかかるというのは、上の方でも書きましたが、やはり多過ぎると思います。まずは、住んでいる地域の家賃相場を調べてみて、適正な家賃を調べてみてください。
多分、高すぎる家賃になっていると思うので、家賃の安いところを探して、引越をした方がいいと思います。山田さんの家計状況を考えると、年間204万円の家賃は、どう考えても負担が重すぎます。
そして、その他の節約については、まず、お母さんがファイナンシャルプランナーが作った家計簿を付ける事から始めて下さい。今はおそらく、どんぶり勘定というか、正確な家計管理ができていないと思うので、それでは、何を節約した方が効率的なのかが分かりません。
家計簿をつけて、毎月の支出金額で大きいものから節約できないかを検討し、できそうであれば、ガッツリと節約(削減)していきます。
もちろん、家計簿をつけることについては、山田さんがやってあげてもOKです。ご両親、そして、妹さんには、買い物をしたら必ずレシートをもらうことを徹底させてください。
次にお父さんの事業についてですが、メールの中では「共同経営」という言葉が用いられていますが、これは、商業登記簿謄本などで確認した事なのでしょうか?単純に、一緒に仕事をしているだけでは共同経営とは言いません。
もし、代表者がお父さんになっていて、もう一人の60代の方は何の役職も付いていないようであれば、一般的に考えると、借金などはすべてお父さんが背負う形になります。
そうなると、
「共同経営しているもう1人の方には何も言わず、自分で借金をして赤字の補填をしていた」
というのは間違いで、「お父さんが払うべくして払っている」という事になります。
まずは、個人事業主(自営業)なのか法人(会社)になっているのかを調べ、代表者が誰になっているのかをキッチリと確認しておくことをお勧めします。
あと、
「母親の方も、父親に「できれば家にいて欲しい」と言われてるのと、やはりこの年齢だと仕事が見つかりにくいといったことから、現在、働いてはいません。」
という点についてですが、もし、この先に離婚するようなことが考えられるのであれば、お母さんも今のうちに働いておいた方が良いと思います。
「この年齢だと仕事が見付かりにくい」
と書いてありますが、それは間違いで、「まだこの年齢だからこそ、働いておいた方がいい」と思うのです。
もし、山田さんが雇用主(雇う側)だったら、例えば、お母さんの5年後(47歳)に、
・ 47歳までずっと、外で仕事をしていなかった人
・ 42歳からずっと働いている人(現在47歳)
という2者のどちらを採用したいと思いますか?
ほとんどの雇用主は、後者の方を採用すると思います。このままずっと働かず歳をとっていけば、雇用状況は、お母さんにとって不利になっていくばかりだと思います。
そして次に、年金の未納を続けていることについてですが、正直、これは相当にマズイと思います。
以前の日記(親の経済力が子供の人生に与える影響とは?)で書きましたが、ご両親が年金を払っていないことによる悪影響は、将来、山田さん兄妹にも及ぶ可能性が高いと思うからです。
こんなことを書くと、サラ金の人が泣くかもしれませんが、もし僕なら、借金を返済するよりも、年金を払うことを優先させます。なぜなら、
最悪の事態になっても、年金は差し押さえができないから |
です。
もし、借金の返済に行き詰って、貯金や所有物など、何もかもが差押えられるような状況になっても、法的に、それまで掛けた年金には手を付けることができません。これはもの凄いメリットです。
ですから、もし、山田さんがご両親の借金返済を考えているのであれば、
「私の稼ぎも借金の返済に充てていく」
というよりも、
「年金を払ってあげる」
の方が「絶対に損のない選択」だと言えます。
借金の返済は、もし、ご両親が最終的に自己破産などをしてしまえば、払った意味がなくなりますが、借金の返済ではなく年金なら、「今後、ご両親の経済状況がどうなろうとも、山田さんが払ってあげた分が、将来、確実に年金として返ってくる」からです。
あと、親の借金返済については、親・兄弟、親族との絶縁は、100%悪いことではないでも書きましたが、僕はあまり良い方法だと思っていません。
…と言うか、代わりに返済すべきではないと思います。
ですから、山田さんが代わりにご両親の代わりに返済するよりも、「将来、ご両親が経済的に困るような状態に陥った時の保険として、その時に援助ができるようにお金を貯めておくこと」をお勧めします。
このことについては、不景気(不況)になって、初めて気付く恐怖でも書きましたので、こちらにも目を通していただけると嬉しいです。
もし、起業という道にも可能性があるなら、
よければ、兄さんが会社を作るときに参考になった本など。 |
これについては、いろんな本の中から部分的に参考にしている箇所が多く、数が多すぎて絞ることができません(笑)。
また、僕のやり方の場合に参考になっただけであって、ほかの人にとっても同じ本が参考になるとは限らないので、ここで起業する際にお勧めの本として紹介するのは、遠慮させていただきますね。
…という感じで、ご両親の借金に苦しむ高校2年生の相談に答えてみました。
奨学金を保険として活用する方法などは、山田さんに限らず、誰にとっても知っておいて損のない情報です。この方法は、奨学金の本来の目的とはそれてはいますが、今日の相談者のように、そう悠長なことを言っていられない場合もあります。
実際僕も、大学4年時の授業料を自分で一括して払わなければならない状況になり、一時は、中退を覚悟したこともありました。もちろん、既に奨学金は借りていましたが、金額は満額ではなかったので、とても、一括払いの授業料を納めるほどの貯金はなかったのです。
ただ僕の場合は、この時に、運よく、自分の事業が上手くいき始めたので授業料などの学費を自分で納めることができ、無事、卒業する事ができましたが、もし、上手くいくのが遅れていたらと考えると、授業料が納められず、大学中退になっていたかもしれません。
僕はこの時の経験から、「親の経済状況に左右されることなく、子供が自分の力で大学を卒業するには、どうすればよいのか?」ということを考え始め、行き着いた結果が、今日、ご紹介した方法でした。
消費者金融での借金(ローン・キャッシング)は、善か悪か?の中で、僕のキャッシング(カードローン)に対する考え方を書きましたが、借金は、何かを早く実現するための加速装置です。
本来なら、一度社会に出て働き、まとまったお金を貯めてからでしか実現できない大学への入学&卒業が、借金を使うことで早く実現できるのです。
しかも、奨学金の場合は、通常では考えられないほどお得な借金(低利&在学中は無利息で返済しなくてもよい)ですから、これを利用しない手はありせん。
もちろん、大学卒業後はかなりの借金を返済していくことになりますから、在学中に遊び過ぎて卒業が危うくなるなんてことは、あってはならないことです。もし、そうなった場合、巨額の借金だけが残ることになりますからね。
そして、最後になりましたが
です。
上の方でも少し書きましたが、たとえ家族であろうとも、借金の肩代わりはしないことをお勧めします。
なぜなら、そうすることで、家族の誰かが借金で倒れようとも、ほかの家族が「保険」となり、その人の復活を援助することもできるからです。
家族の借金返済に加わり、みんなで心中してしまえば、破産後の復活を援助してくれる人なんて、誰もいなくなりますからね。借金の返済に加わらないことが、長期的に見れば、その人を助けることにもなる事だってあるのです。
こういった理由から借金返済での「協力」は絶対にお勧めしませんが、【現金23,000円】がタダで貰える「絶対」お得なキャンペーンなどの場合は別です。思う存分、家族の力を借りてタダでもらえる現金を最大限に増やしましょう!(*^^*)
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