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金持ち兄さんの日記 > 2008年08月の日記 > 不景気(不況)になって、初めて気付く恐怖
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最近、不景気や景気後退のサインが出ていることを見聞きします。
いつ、本格的な不景気(不況)になるのか予測はできませんが、段々とサインが増えてきている状況を考えると、不況が訪れる日はそう遠くはないような気がします。
不況になると何が怖いのかと言うと、それは、
ごく普通だと思っていた家計(家庭)が、実は崖っぷちであったことを知ること |
ではないかと思います。
ちょうど、数年前の僕の家がそうでした。
1989年にバブル経済が崩壊した後、日本は段々と不景気になっていきましたが、景気が悪くなり始めて、はじめの頃は、「今、日本は景気が悪くなってるらしい。心配だなぁ」くらいの感じで、まさか後に、自分の家が経済苦に陥るとは、思ったこともありませんでした。
僕の実家はボロボロですから、あの家と友達の家を比べてみて、「こんな家しか住めないんだから、うちは、相当に貧乏な家なんだろうな」とは、子供ながらに感じてはいましたが、
人並みの贅沢はできないとしても、今後も、普通に生活してはいける |
と思っていたのです。
しかし、本格的な不況が訪れ、ボーナスカットや給与の減額、リストラや倒産、就職が超氷河期といったニュースが毎日のように流れ、誰もが日本の不況を実感する状況になったとき、僕は、この考えが大きな間違いであることを知らされました。
父親の借金というキッカケがあったことで、実は今まで、
僕の家は普通などではなく、家計が崩壊するスレスレのところを歩いていた |
ことを知らされたのです。
今後また、段々と不景気になっていき、やがて、本格的な不況が訪れれば、過去の僕と同じことを実感させられる人・家庭がきっと出てくると思います。
比較的、景気が安定しているときは、誰もが
自分の家は、決して裕福ではないけど、このまま普通の生活は続けらるはず |
と、大きな勘違いをしていまいがちです。
しかし、過去の僕が「父親の借金をキッカケにして、自分の家計(家庭)の現実を知った」ように、本格的な不況にプラスして、借金、突然のリストラや勤務先の倒産、住宅ローン返済計画の狂いなどが起こったとき、
実は今まで、自分の家庭は崖っぷちのところを歩いていた |
ことに、多くの人が気付くはずです。
この時に芽生える感情は、過去の僕がそうであったように、
だと思います。
やがて、本格的な不況が訪れたとき、
アナタの家庭(家計)は大丈夫ですか?
実は崖っぷちだった事に気付く心配は、ありませんか? |
…なぜ、突然こんな日記を書いたのかと言うと、高校生から頂いた一通のメールがキッカケでした。
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はじめまして。いつも兄さんのサイトを拝見させてもらっています、○○と申します。
兄さんの日記やこれまでの兄さんの事など、何回も日記を通して読ませてもらいました!とても勉強になります!これからもぜひ、ファンとして読ませてもらいます!
本題なのですが、僕は兄さんが学生の時ほどまでには、家庭が荒れていないのですが、不安というか情けない気持ちになってしまいます。
僕は今、高校生でバイトをしています。
バイクを買う、と親にいってローンクレジットの契約をお願いしたのですが、親が言うには、「借金もあるし、生活もきつい。あんた、バイク買うお金なんてあるの?もっと家のこと考えてくれ」と言われました。
僕はバイトをして、一時期は、バイト代の全額を親に渡していたこともありました。
しかし、高校生という何事にも挑戦したい気持ちが抑えきれず、現在はバイクの免許をとったり、自分の好きなことにもお金を使っています。
話は飛びますが、兄さんがよく”ワーキングプア” について話をするのに関心があります。親も数年前にリストラされ、運送屋やダブルワーク、共働きで生活しています。
それでもリストラされる前の収入には及ばず、僕もバイトをする形になりました。
僕も兄さんのように”将来のことや、お金に関すること”が好きなんですが、親をみていると情けなくなります。
やはり高校生(まだ若い)だからこう思うのでしょうか?と日々悩んでいます。
僕は、バイトをしても自分のためにお金を使えず、ほしい物も買えず、ただただワーキングプアに落ちた家族のために、お金を稼がないといけないのでしょうか?
そんなことをしているだけでは、僕すらも若いころからワーキングプアに陥ることはわかっています。けどどうすればいいのかわかりません。
今僕ができること、すべきこと、やりとげることについて兄さんからアドバイスがほしいです。
意見・感想とは違い、悩み相談でしたが、面倒でなければ返事をください。
長文失礼しました。
これからもサイト運営がんばってください!
応援しています!
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このメールを読んだとき、僕は、自分の高校生の頃を思い出しました。
「うちの家は貧乏だ。普通の家にも住めないし、多分、貯金もあんまりない。でも、僕には何をどうすれば、自分の家(の経済状態)が良くなるのか分からない。それに、僕はまだ欲しい物もいっぱいある…」
「自分の家の家計が、多分、あまり良くない」ということは分かっていたのですが、だからと言って、自分が何をすればいいのか、何ができるのか分かりませんでした。
それに、欲しい物もたくさんあったので、家計が良くないという状況にウスウス気付きながらも、気付かないフリ・見てないフリをしていました。
しかし、このメールをくれた高校生の彼は、自分の家庭(家計)の現実と向き合おうとし、何とかしたいと考えているようです。高校生の僕には、これができませんでしたから、彼のことはとても尊敬します。
この彼に対して僕ができるアドバイスは、まず、「僕の家が、どんな流れでドン底に転げ落ちていったのか、そして、どういう状況になって初めて、僕の家族がギリギリの崖っぷちを歩いていた事に気付いたのか、の2点知って欲しい」ということです。
この事については、日記の上の方で詳しく書きました。
彼が今後、お金で苦労したくないと言うのであれば、まず、彼が今やるべきことは、
借金をしない。ローンを組んで、バイクを買わないこと |
だと思います。
既に、ご両親には借金があるのですから、その上、彼が借金を組んでバイクを買ってしまったら、彼の家は、みな、借金漬けの状態に陥ってしまいます。
もし、この状態で本格的な不況が訪れたとしたら、彼の家には、おそらく、
が訪れることになるでしょう。
ご両親に加えて彼まで借金をしては、絶対にダメです。やがてくる本格的な不況に備えて、現金をガッチリと貯めておくことをお勧めします。
ちなみに、稼いだお金をご両親に渡すこともお勧めしません。
アルバイトで稼いだお金は、ネットバンクなどの金利の高い銀行に預けておいて、「アナタの将来(学費や自己投資など)のために使う」ようにして下さい。
親の借金は親の借金ですから、その返済に、彼までもが協力することはありません。
…とだけ聞くと、「冷たい奴だ」と思われるかもしれませんが、僕は何も「親を助けるな」と言っているのではなく、
という事が言いたいのです。
僕の父がそうであったように、最悪の場合、アナタのご両親が自己破産するようなことがあるかもしれません。その時、今までに、アナタのバイト代までもがご両親の借金返済に使われていたら、家族全員で貧困状態に転げ落ちていく事になります。
しかし、もしその時に、アナタにある程度の貯金があれば、アナタの力で、ご両親を救うことができるかもしれないのです。
実際、僕の場合がそうでした。今はとにかく、やがてくる不況に備えて、現金を貯めていくことが大切だと思います。そして、
バイクは、ガソリン代や任意保険、車検費用などとして、
アナタからお金を奪っていくものであって、
アナタのお金を増やしてくれるものではない。 |
ことを覚えておいて下さい。
…ということだけ書くと、
「所詮、兄さんには、バイクに乗りたい気持ちなんて、分かるはずがない!」 |
と思われるかもしれないので、一つ書いておくと、実は僕もバイクの免許を持っています。もちろん、免許を持ってるだけではなく、実際にバイク(HONDA シャドウ400)を買って、乗っていたこともありました。
その後、そのバイクは何になったのかと言うと、
ただ、バイクを買うときには、「俺は一生、バイク乗りだ!」と思っていましたよ。でも、耐えられなかったんです。
冬の寒さと、ヘルメットのせいでヘアースタイルを変えられないこと、
そして、ファッションが限定されてしまうことに(笑)。 |
それに、バイクに乗っていると、女の子にモテると思っていましたが、これも大きな間違いでした(笑)。
極寒の寒い冬に、好んでバイクの後に乗りたい女の子なんていませんし、夏は夏で、今の女の子は美白志向で、できるだけ日焼けしたくない子が多いと思うので、やはり、バイクの後ろに乗りたい子なんて、極わずかでしょう。
それに、せっかくデートに誘えても、バイクに乗っている時に雨が降ってしまえば、それまでの良いムードなんてもう過去のことです。女の子に、「やっぱり、車がいいなぁ」と思われる可能性は、非常に高いと思います(笑)。
「…でも、せっかくバイクの免許を取っちゃったし…」
と言うのであれば、バイクレンタルを利用してみてはいかがでしょうか?
そして、冬にバイクをレンタルして、実際にツーリングでもしてみて下さい。もちろん、気になる女の子を誘ってみるのもいいでしょう(笑)。
きっと、イメージしていたものとは違う、厳しい現実を知るはずです(笑) |
とにかく、今、アナタに必要なのは、バイクではなくて「まとまった金額の現金」です。
この先、アナタの家庭に何が起こっても大丈夫なように、アルバイトをして稼いだお金は、今の楽しみに使うのだけではなく、しっかりと貯金しておくことをお勧めします。
正直言って、僕の家庭がそうであったように、アナタのご両親の考え方・ライフスタイルを、子供であるアナタが変えることは、とても難しいと思います。もちろん、僕が変えようとしても難しいでしょう。
しかし、アナタくらいの若さであれば、素直に僕の言うことに耳を傾けてくれて、どんどんと自分(自分の考え方)を変化させていくことができるはずです。
アナタの将来、そして、アナタの家族の将来がどうなるのかの鍵は、アナタが握っているといっても過言ではありません。頑張ってください(*^^*)。
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