|
金持ち兄さんの日記 > 2007年8月の日記 > 日雇い派遣の最大手 フルキャストにも行政処分
|
|
|
|
グッドウィルに続き、日雇い派遣の最大手「フスキャスト」にも、厚生省による行政処分が下りました。営業停止命令という厳しい処分です。
<始まり>
フルキャストを業務停止命令へ 労働者派遣法違反
8月3日12時6分配信 産経新聞
日雇い人材派遣大手の「フルキャスト」(東京都渋谷区)が労働者派遣法違反の派遣を繰り返しているとして、厚生労働省は3日、同社に一定期間の事業停止命令を出す方針を固めた。
同日中にも同省の東京労働局が同法に基づく事業停止命令を出す見通し。全店舗が行政処分の対象となり新たな派遣が一定期間できなくなる可能性もあり、同社の経営に影響が出そうだ。
フルキャストは今年3月、同法で禁止されている建設業務などに労働者を派遣したとして、東京労働局から事業改善命令を受けていた。その後も違法な派遣を繰り返していることが分かり、厚労省は悪質と判断。厳しい処分に踏み切ることを決めた。
同社に対しては、神奈川労働局が昨年8月、神奈川県内の支店が建設業務に労働者を派遣したとして是正指導を行っている。今年1月には宮城県警が、同様に労働者派遣法で禁じられている警備業務に派遣した疑いで仙台支店などを家宅捜索した。
フルキャストは、軽作業中心の日雇い派遣業界で、「グッドウィル」(東京都港区)に次ぐ大手。日雇い派遣は平成11年に労働者派遣が原則自由化されて以降、急速に拡大した。
労働者派遣をめぐっては、大阪労働局が昨年10月、請負契約を装って違法な労働者派遣を行う「偽装請負」を繰り返したとして、「コラボレート」(大阪市)に事業停止命令を出している。
柳沢伯夫厚労相は3日の定例会見で、労働者派遣法違反の派遣などを行った事業業者に対しては「きちんとした行政処分を行い是正していく」と述べ、厳しい姿勢でのぞむ考えをあらためて示した。
<終わり>
今まで数回に渡って、日雇い派遣の問題について書いてきましたが、日雇い派遣の最大手である2社に行政処分が下ったことによって、これからは、日雇い労働者(スポット派遣)の待遇が改善されるかもしれませんね。
07月30日 : デニーズ難民(ファミレス難民)を見た!
07月26日 : トヨタ期間従業員(期間工)でオススメな会社
07月24日 : 「ネットカフェ難民2 破壊される雇用」で感じた疑問とは?
07月20日 : 僕に「恐怖心」を植え付けたものとは?
グッドウィルやフルキャストに対する行政処分は、日雇い派遣の問題を考えると、当然のことだとは思いますが、個人的には、経営者個人については、多少ですが、同情する部分があります。
グッドウィルとフルキャストは、東証第一部に上場する派遣会社の最大手です。
この会社で働く従業員は、グッドウィルで4万5000人以上、フルキャストで3500人以上となっていますが、子会社等を含めれば、もっと数が多くなると思います。
グッドウィル、フルキャストの経営者は、これだけの社員を雇用・管理する責任を負っていると同時に、上場企業ですから、株主のために利益を上げ続ける責任も負っています。
うちの会社のような小さなところでもそうなんですが、経営者というものは、基本的に、「ちゃんと数字(売上)が上がっていれば、問題なしと考えがち」です。
数字が上がっていなければ、何か問題があるんじゃないかと思って分析・調査し、対策を行いますが、毎月・毎年の売上が上がっているのに、「何か問題があるんじゃないか?」と考える経営者は、本当に稀でしょう。
しかし、今回のグッドウィルとフルキャストに関しては、「毎年、数字(売上)が上がっているのに、その中に身に問題があった」という状態です。
社員の雇用、株主に対する責任を果たすために、売上が下がっている部分の分析・調査・対策を行いつつ、売上が上がっていて問題がない部分についても、同様に、分析・調査・対策を行う。
僕のような凡人からすれば、これはとても凄いことです。
しかも、社員が何千人、何万人といる会社ですからね。並の人間にできることではないと思います。
これだけ大変な事をやっているのにもかかわらず、今回のように問題が起こった際には、メディアや世間の人から「悪の親玉」的な目で見られます。
「グッドウィルが違法派遣をやっていた。折口会長は悪の親玉だ!」
「フルキャストが行政処分を受けたらしい。会長の平野は、とんでもない奴だ!」
今までに書いた彼らの責任の重さに加え、上のような批判を世間から受けることを考えると、個人的には、同情してしまう部分があるのです。
ちなみに、株式投資をやっている一個人としては、僕ら投資家にも、問題があるんじゃないかなって思いました。
…というのは、ほとんどの投資家は、短期的な指標でしか会社を見ないからです。
会社が毎年発表する業績予想通りに、業績が上がるのが当然だと思っていますし、もし、予想を下回るようなことがあると、「何やってんだ!この会社の経営者は!!」という厳しい見方をします。
また、どの会社に投資するのか判断する時には、まず大事にするのは数字です。
数字が上がっていることが大前提であり、その中身や質まで確認しようとする投資家は、本当に稀にしかいません。
そのくせ、今回のような問題が起きて株価が大暴落すると、ほとんどの人は会社や経営者を叩きます。
利益を出せ!出せ!とケツを叩いておきながら、問題が起こると人のせいにする。
「何だか見苦しいなぁ」と思います。株式投資は、自己責任なのに…。
東証マザーズや大証ヘラクレス等の審査の緩やかな新興市場ができたこともあり、会社の株式を公開する”株式上場”は、昔よりもだいぶ簡単になりました。
株式を公開すると、オーナー経営者には莫大な資産が転がり込み、ステータスも上がるので、それに憧れて上場を目指す人も多いと思います。
ただ、会社を上場させるってことは、「利益を出せ!出せ!とケツを叩かれながら、何か問題が起こると、自分のせいにされる」というリスクを背負うことでもあります。
その結果、短期的な数字あげることに必死になる上に、しかも、数字以外のことを見過ごしてしまい、それが原因で起こった問題については、「悪の親玉」として批判の対象となります。
お金は手に入るだろうけど、果たして、「幸せな選択」なんだろうか? |
と感じてしまうのは、僕だけでしょうか?
昔は僕も、規模の拡大や、会社の上場に憧れることがありましたが、今は、
お友達の投資家 : 「会社を上場させるようなことがあったら、言ってね♪」
僕 : 「いや〜しないっすね。だって、○○さんみたいな投資家がいると思うと、毎期、利益を上げ続けなければいけなくなるから、大変そうですもん(苦笑)。
こんな状況の中で、長期的な視点にたった経営をやるなんて、難しいですよね?
皮肉なんですが、自分が投資家であるがゆえに、上場することのデメリットも分かってしまったんですよねー」
という感じで話してます(笑)。
ちなみに、ケツを叩く側(企業に投資する側)に回るなら(笑)、下記の証券会社がお勧めです。
割安株が多い今は、株式投資をやるには良い機会で、本当にバーゲンセール状態だと思います(*^^*)。
- クレジットカードの逆引き辞典/クレジットカード「超」活用術!
- クレジットカード申込み比較.comでは、”クレジットカードを利用していかに得をするか!”を目的に、クレジットカードのお得な活用法(割引・ポイント還元)!カードに関するQ&Aなど、クレジットカードを賢く利用するための裏技・テクニックを公開しています。
|
|
|
|
|
|
|
|
|