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   金持ち兄さんの日記 > 2007年7月の日記 > 「ネットカフェ難民2 破壊される雇用」で感じた疑問とは?

「ネットカフェ難民2 破壊される雇用」で感じた疑問


前回の日記、僕に「恐怖心」を植え付けたものとは?と見て下さった方は、いろんな意味で、衝撃を受けたのではないかと思います。

また、「自分があの負のスパイラルにはまったら…」と考え、僕のように恐怖心を持った方も多いのではないかと思います。



僕は、あの映像を見た後、もんもんと考えていることがありました。それは、


「そもそも、どうして負のスパイラルにはまってしまったのか?」


ということです。



あの負のスパイラルにはまって、自力で抜け出す方法は、正直、あの状況を経験したことがない僕には分かりません。

また、未経験の僕が負のスパイラルから抜け出す方法を軽々しく語って良いとも思えません。あの状態にはまった人間でないと、分からないことがたくさんあるでしょうからね。。



ただ、負のスパイラルにはまる前のことなら、僕にも色々と提案したいことや、感じたことがあるので、この日記で書いてみたいと思います。




まず浮かんだ疑問は、



そもそも、稼ぎに行く場所(都道府県)が間違ってるのではないか?



ということでした。



テレビ等で見かけるホームレスやネットカフェ難民、マック難民などは、東京の人達が多いですが、もし、僕が出稼ぎに行くのなら、東京は選びません。

なぜなら、「効率が悪い」と感じてしまうからです。



確かに、東京は県民所得が一番高い地域ですが、その分、生活にかかるお金も全国で一番です。

都内でアパート・マンションを借りようと思ったら、毎月、相当な負担を強いられるでしょうし、他県よりも楽しい、つまり、様々な刺激が多い分、お金を使ってしまう可能性も高いでしょう。



僕は以前、東京に住んでいる方が「都内の○○区のマンションに9万円で住んでます。ワンルームだけど、凄く安くないですか?」と言っているのを聞いて、「東京ってすげぇな(汗)」と思ったことがありました(苦笑)。


ちなみに、その時に僕が住んでいたのは、名古屋市内の3LDKのマンション(駐車場付):7万5千円でした。



都内のワンルームマンション : 9万円で住んで、「安い!安い!」と喜んでいる彼と、

名古屋市内の駐車場付き3LDKマンション : 7.5万円に住んでいて、「贅沢しすぎなんじゃないか?」と感じている僕(笑)。



普通に考えたら、彼は僕よりもかなり多い収入が得られてないと、おかしいところです。しかし、話を聞いてみたところ、彼が僕よりも収入が多いということはありませんでした。

つまり彼は、「僕よりも収入が少ないのに、出ていくお金は多い」という、お金を貯めようと思ったら、かなり不利な状況に置かれていることになります。




ちなみに、県民所得が一番高い地域は東京となっていますが、東京は日本の中心であり、日本を代表する企業のほとんどが東京にあって、そして、すんごいお金持ちがゴロゴロ住んでいるところです。

そして、外資系企業や有名大企業で働く、普通ではあり得ないくらいの稼ぎを得る高額所得サラリーマンもいます。



こういった一部の人達が、県民所得の平均を上げているだけではないか?



と感じてしまうのは、僕だけでしょうか?



例えば、10人の会社員がいて、その中の内訳が下記のようだったとします。


年収1億の人 : 1人
年収200万円の人 : 9人


これで平均年収を出してみましょう。


1億円+(200万円×9人)÷10=平均年収:1180万円



いかがでしょうか?

「平均」という文字が付いているだけで、「高い給料をもらっている人がたくさんいるんだ!」と錯覚してしまいますが、実際のところは、上のような内訳であり、単純に1人の高額所得者が平均年収を上げている状態なだけです。



これを考えると、「ハンパない超大金持ちや、高額所得サラリーマンがいる東京は、本当に出稼ぎに行く場所として、賢い選択なのか?」と感じてしまうのです。



こういう疑問を持っているので、僕が出稼ぎに行くなら、平均県民所得の「中身」が怪しくて、生活コストが高く、楽しいものや刺激が多い東京は外します。

楽しむことが目的なら、東京はとても良いところだと思いますが、僕が出稼ぎに行くなら、やっぱり、名古屋(愛知県)ですね。




都会なのか、田舎なのかよく分からない名古屋は、生活コストを下げようと思えば、かなり下げることが可能ですし(参考:一人暮らしにかかるお金・費用はいくら?)、東京に比べれば、県民平均所得の中身も、本当の意味での平均を表している可能性が高いと思います。

そして、本当にお金が稼ぎたければ、トヨタの期間従業員(別名:期間工)として働けばいい。




給料は高いし、はあるし、エアコン・テレビ・冷蔵庫・寝具など、基本的な生活用品が最初から用意されているので、特に、生活用品をそろえる必要もない。

しかも、ほとんどの寮は、かなりの田舎にあるので、お金を使いそうな誘惑や刺激もない。

とりあえずお金を稼ぐには、こんなに良い条件のところはないと思います。




…ただし、先輩の声にも書いてあるように、仕事はかなりキツイみたいです。実際に、トヨタ系列の期間工として働く人に聞いた話なので、これは本当です。

ファンケルのサプリメントやプロテインを、身体や筋肉の疲労回復に役立てるなど、意識して、身体作りや疲労回復に努めないと、仕事が勤まらない可能性が高いと思います。



お金は貯まりますが、かなりの根性と強靭な意志、健康管理が必要



です。



まずはここでお金を稼ぐことに集中し、正社員となれる仕事を探す。

地方から出稼ぎにきて(仕事を探しにきて)、やっていこうと思うのなら、個人的には、これが一番確実ではないかと思います。



ちなみに僕が友人に見せてもらった寮は、周りに田んぼがあるようなところで、近くにコンビニがぽつんとあるような場所にありました。僕はこの環境を見た瞬間、「本気でお金を稼ぎたいのなら、ここはかなりいい!!」と思いました(笑)。




この日記を見ている方の中にも、これから他県に働きにいこうと考えている方や、引越そうと考えている方がいると思いますが、県民所得や最低賃金が高いとか、こういった収入の部分だけに目をやるんじゃなくて、支出、つまり、生活コストや環境にも目を向けるようにして下さい。




「給料が高い地域なら、生活が楽になる。お金も貯まる」というのは、間違いだと思います。




他県に働きに行くときに考えることは、攻め(給料が高いか低いか)よりも、守り(家賃相場が安く、安い給料でも暮らしていける)を重視することをオススメします。


守りに強ければ、給料が減ったり、突然、職を失ったとしても、生活していくコストがあまりかからないので、次の職が見付かるまでかなりの期間、食いつなぐこともできますが、守りが弱ければ、次の職が見付かる前に、「負のスパイラル」にはまる可能性が上がると思います。




それでは、今日は若者のネットカフェ難民の映像を見ていただきたいと思います。


もし、動画が見れなくなっている場合は、Google ビデオ「ネットカフェ難民」で探してみて下さい。









映像の中のネットカフェ難民@18歳の女の子が手帳に書いていた次の言葉。


・ 強くなる。
・ 責任感を持つ。
・ 我慢する。
・ 夜ご飯を食べない。


「今の日本は、何かがおかしい」

と感じるのは僕だけでしょうか?この問題について、「なるほど」って感じる他の人の日記がありましたので、一度、見てみていただけると嬉しいです。




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