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金持ち兄さんの日記 > 2010年10月の日記 > 父が胃がん検診と、胸部X線検査にひっかかった
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前回の日記から、だいぶ間が空いてしまいましたが、あれからまた一つ大きな動きがありました。僕が受診するようにと言ったがん検診で、父がひっかかったのです。
ここから、前回の続きになりますが、父がお金の管理を僕にまかせ、僕が面倒をみることが決定してから、僕には、いくつかまず優先的に解決したい疑問点がありました。
まずは、、今現在、いったい、いくらの借金があるのか?
母の職場にお金を借りにきた時点で、父に借金があることは予想がついていました。
僕が会いに行ったときには、水道光熱費といったライフラインとも呼べる料金でさえ滞納して、いつ止められてもおかしくない状態でしたから、相当、お金に困っていることはすぐに分かりました。
そして、この困る原因としてまず一番に挙げられることが、借金であることも簡単に想像がつきました。
ヤミ業者からの借り入れがあるのか?親族等に返していないお金がいくらあるのか?水道光熱費や家賃など、滞納しているお金がいくらあるのか?
父がお金の管理を僕に任せることに同意してからすぐに、僕は、こういった滞納金額、借金についてハッキリさせる必要がありました。
そして次に知りたい事は、父の現在の収支状況です。
貯金が全くないことは、聞かなくても分かっていましたが(苦笑)、父の生まれた年から考えると、わずかながら厚生年金が出ていることを知っていました。ですから、まずはこの金額が月額いくらなのかを知りたかったのです。
次は、逆で、毎月、「生きていくために出て行くお金」、つまり、支出面です。
家賃、水道光熱費、食費など、生きていくために最低限必要な「固定費」がいくらであるかを把握しなければ、生活の再建はできません。ですから、これをハッキリとさせたかったのです。
そして最後に、今現在、健康であるかどうかです。
父は、成人してすぐくらいから、毎日の晩酌&タバコを欠かさない人でした。おまけに、野菜が嫌いで食事がメチャクチャでしたから、「健康である可能性は低い」と考えたのです。
そして、それに加えて、定年退職後は、あの食生活です。お金がないせいで、日々の食事もまともに渡らず、もし、食べられたとしてもカップラーメン等のインスタント食品。
これで健康だと考える方がおかしい状態であり、何らかの病気である可能性は、非常に高いと予想していました。
僕は、この疑問点を解決させるために動き出しました。
僕 : 「…分かった。俺にお金の管理を任せるというのであれば、なんとか、生活をしていけるようには支援するわ。じゃあ、まずは借金の解決や。お母さんにお金を借りにくるぐらいだから、あるんでしょ?」
父 : 「…………」
僕 : 「自己破産をしたと聞いてるから、サラ金からの借金はないんじゃないかと予想してるけど、どうなの?
………と聞いても、嘘をついて真実が分からないことは、既に俺も学んでいるから、まずは、今この家の中にある書類、契約書、銀行通帳などを全て出して」
父 : 「全部か??」
僕 : 「そう全部。もし、これは見せられないとか、あれは隠しておきたいとか考えるのであれば、何も見せなくていい。さっきも言ったように、俺はもう関わる気はないし、この場で、お父さんとは最後にするつもりだから」
父 : 「………わかったわ。全部出せばいいっちゃろが!」
僕 : 「何をそんなに、開き直ったように言ってんの?俺は別に、見なくてもいいって、今言ったはずだけど!
最初に言ったけど、今のお父さんの現状を考えれば、俺がお父さんと関わって何かメリットになることなんて、全くない。むしろ、負担が増すばかりや。
全部、何もかも見せるつもりがないのであれば、何も見せなくていい。これまで通り、自分の力だけで生きていけばいいだけだよ」
父 : 「………別に、開き直っちょりゃせんど。分かったわ。全部出すわ」
自分の経済状況の悪さを僕に知られたくなかったのか、それとも、僕の言うとおりに動くことへの反発があったのか、どういう理由なのかは分かりませんが、父は最初、自分が持っている書類や契約書を出すことをためらっていました。
しかし、前回の日記でも書いたように、すでに、食べることに困っているような状態ですから、僕が来たことが「最後のチャンス」であることは、父自身も十分に理解しているはずでした。
ですから、さっきのように言うと、しぶしぶ、家の中に締まってある書類を出してきました。
僕 : 「だいぶ集まったけど、これで本当に全部やろうね?あそこにある押入れをまだ開けてないけど、あそこには何が入ってるの?
どの道、後で俺がすべての場所をチェックするつもりだから、隠しても意味がない。だから、そこの押入れもちゃんとチェックして、何かないか確認して」
父 : 「書類、書類て…こんな紙切れが何の役に立つんだ?お父さんが説明すれば、それで分かることじゃないのか?」
僕 : 「…ハッキリ言うわ。俺は、お父さんの言葉を信じない。8年前、あれだけお父さんの言葉を信じて頑張ったけど、お父さんは、俺達を騙し続けた。だからもう、俺はお父さんの言葉を信じていない。
俺がお父さんの言葉を信じるときは、書類や契約書、レシートとか、そういった証拠書類の裏付けがある場合だけや」
父 : 「…………」
僕 : 「だから、早く契約書や書類、レシートとか、すべて紙になっているものをここに出して」
父 : 「…分かったわ」
健康状態、借金、現在の生活状況など、父の現在の生活について把握したいことは多数ありましたが、「まず最優先で解決させるべきは、税金・健康保険関係だ」と、僕は考えていました。
料金の支払いが滞ったり、借金の返済が滞ると、差し押さえをされる場合がありますが、僕は自分が会社をやっていることから、税金を滞納した時の差押は、一番怖いことを知っていたのです。
ですから、父がアパートの中の押入れやタンスから書類を出している間、僕はその書類の中から、税金・健康保険関係の書類を集めることに徹していました。
父は書類を整理しておらず、「ビニール袋にまとめて突っ込んであるだけ」という状況でしたので、その中から目的の書類を探すことは大変でしたが、およそ2時間くらいかけて、最重要な書類を見つけることができました。
僕 : 「やっぱり、滞納があったね…。他にも気になる請求書や滞納があるけど、まずは税金関係を何とかせんといかん。お父さんは知らないやろうけど、税金関係の滞納は、問答無用の差押があるから一番恐いんや。だから、まずはこれを処理せんといかん。
住民税、国民健康保険税(国民健康保険料)については、去年から滞納しているみたいやけど、よく、これまで差押も何もなかったもんやね。
でもまぁ、最終催告書が今年の4月28日で、もうすぐ4ヶ月が過ぎようとしているんだから、そろそろ危ない頃やろ」
父 : 「………」
僕 : 「あと、国民健康保険税を滞納しているってことは、国民健康保険証はどうなってるん?」
父 : 「…期限が切れちょる」
僕 : 「やろうね。てことは、もし病気になったら、3割負担じゃなくて全部自腹ってことやね。まぁ、今もここにおるってことは、保険証の期限が切れても、病気にはならんかったという事やろうけど、運が良かったわ」
父 : 「そうやなぁ…」
僕 : 「これはもうすぐに支払わんと仕方がないから、今はまだ16時で、役所はまだ開いているはずやから、まずはこれを俺が今から払ってくるから。
んで、それから、食料品を買いにいく。ただ、今の様子を観る限りやと、ガスが止められることを気にして、風呂にも入ってないやろ?(苦笑)だから、俺が役所に支払いに行っている間に、風呂に入っておきないね」
父 : 「…わかった。風呂に入って、準備しちょくわ」
こうやって、父と会話を交わした後、僕は、税金関係、そして、市町村が管理している水道料金を支払いに行きました。
水道料金については、4月〜8月までの4ヶ月も料金を滞納していたのですが、よくもまぁ、市町村は、水道を止めなかったものです(苦笑)。
役所に行って事情を話すと、「大変ですね…」と声をかけてくれましたが、「いえいえ、滞納しているのはこれだけじゃないんで、本当に大変なのは、これからなんですよ」と、僕は正直、言いたかったです(苦笑)。
無事、税金関係、水道料金の支払を済ませたら、次は、その他の支払いです。僕は、これらの支払いを終わらせたら、すぐに、父がいるアパートに引き返しました。
僕 : 「今さっき、住民税、国民健康保険税、水道料金の滞納分を払ってきたわ。あと、住民税と国民健康保険税については、今年度分の残りもすべて払ってきた。仕事も見つかってないし、貯金もないのやから、どの道、支払えんやろうからね」
父 : 「おぉ〜ありがとう」
僕 : 「いや、感謝してそれで終わりじゃないよ。これからしっかりと仕事を見付けてもらって、貯金をしてもらう。お金をあげるようなことはしない」
父 : 「………わかっちょる」
僕 : 「俺が考えていることは、お父さんの生活再建であって、楽をさせることや、甘やかすことじゃない。家族に迷惑をかけ、今まで自分の好きなように生きてきたのに、それで今、借金を子供に払ってもらって終わりなんて…俺はそんなことは許さない」
父には、こうやって厳しく言いいましたが、これはあくまでも、父を甘やかさないために言っただけした。
父は現在、仕事をしておらず、また、この不景気ですから、すんなりと仕事が見つかる可能性もありませんし、また、見つかったとしても、非正規社員の可能性が高いでしょう。
しばらく働いたら、失業するかもしれないことを考えると、安定した収入が入る可能性は低いですからね。
ですから、「払った分のお金は、父にプレゼントしたも同然だろうな」と、心の中では思っていました。
僕 : 「税金関係が終わったら、次は、水道光熱費や家賃とかの支払いや。まずは、家賃やけど、食べるものにも困ってるくらいやし、あれだけ税金も滞納していたんやから、どうせ、家賃も払ってないんやろ。何ヶ月払ってないの?」
父 : 「………9ヶ月」
僕 : 「はぁ、9ヶ月??嘘を言っちゃいかんよ(苦笑)。そんなに滞納して、大家さんが待ってくれるはずがないやろ。俺もひとり暮らしが長いんやから、そんな事くらい分かる。本当は何ヶ月や?」
父 : 「嘘じゃろか。本当に9ヶ月だ」
僕 : 「………マジで言ってんの?家賃を9ヶ月も滞納したら、普通、とっくに追い出されてるやろ!?」
父 : 「ここの大家さんは、このアパートの隣に住んでる人じゃ。家賃は大家さんに直接払っていて、仲介業者はおらん。去年の12月から滞納しているが、仕事が見つかるまで待ってくれと頼んで、何とか今までおらせてもらった。
だけど、今月の最初に来たときに、もうこれ以上は待てないから、8月中に支払いができなかったら、出ていってくれと言われちょる」
僕 : 「それは、そうやわな。都会であったら、9ヶ月も家賃を滞納して、まだ住ませてもらえるなんて、有り得ない話だからね。。
大家さんは、よくもまぁ、お父さんみたいな人に対して、こんなにも支払いを待ってくれたものやわ。もし、大家さんが強制退去をさせていたら、お父さんは今頃、野垂れ死にしてるかもしれんね」
父 : 「そうやな…」
僕 : 「…じゃあ、次は、家賃の支払が最優先やな。今から払いに行くから、お父さんもついてきて」
父 : 「わかった」
家賃を9ヶ月も滞納して、まだ住み続けられるなんて、信じがたい話でしたから、僕は、また父が嘘の話を言って、僕から家賃分として、お金を騙し取ろうとしているのかと思いました。
しかし、大家さんが隣に住んでいることや、仲介業者(管理会社)が絡んでいないという話を聞いて、父が嘘をついていないことが分かりました。
話を聞くと、父は、離婚して僕らと別れてしばらくしてから、ずっとこのアパートに住んでおり、父がアパートの賃貸契約を交わしたのは、現在の大家さんの旦那さんだったということでした。
その旦那さんが昨年に亡くなり、代わりに奥さんが大家さんとなったそうです。それから間もなく滞納が始まり、次第に、大家さんの父に対する口調は、きつくなっていったそうです。
僕は、「さぞかし、怒り狂ってるだろうなぁ」と思いながら、父が住んでいるアパートの隣に住んでいる大家さんの家に向かいました。
父が大家さん宅の呼び出しベルを鳴らしました。
大家さん : 「は〜い(呼び出し音越しに)」
父 : 「こんばんは。○○ですが〜」
大家さん : 「あぁ〜○○さんね。ちょっと待ってて」
しばらくすると、大家さんが玄関に出てきました。
父が9ヶ月も家賃を滞納している上に、見知らぬ男(僕)が一緒についてきてますから、その時の大家さんは、もの凄い不信感を持った顔をしていました(苦笑)。
大家さん : 「なんでしょ?」
父 : 「いや〜息子が(名古屋から)帰って来ちょってですよ。ちょっと挨拶がしたいと言うもんやから」
大家さん : 「あらぁ〜息子さんがおったなんて、初めて知ったが!」
僕 : 「はは…(苦笑)。父とは、約8年前に離婚をしてから絶縁状態で、ずっと会っていませんでしたからね」
大家さん : 「あら〜そんな事情があったんやねぇ。○○さんが何も言わんものやから…。それで今日は、どうしたと?挨拶がしたいと言ってたけど」
僕 : 「そうじゃないんです。(父に向かって)挨拶がしたいやないやろ。滞納している家賃を俺が代わりに払いに来たと、正直に言わんね。昔からそうやったけど、つまらん見栄を張ろうとしなんな」
父 : 「………」
大家さん : 「お父さんの家賃をアンタが代わりに払うと?いくらか聞いちょる?かなりの金額よ?」
僕 : 「はい。確か、9ヶ月分ですよね。こんなにも滞納して、普通なら、追い出されても当然のところを、今まで、本当にありがとうございました」
大家さん : 「いえいえ〜アンタも大変やろぅ。(父に向かって)○○さん、こんな立派な息子さんがおるのに、今まで何も言わんで。もっと、しっかりせんと」
父 : 「ははは…(苦笑)」
大家さん : 「それで、何か月分を、今日、お支払いになると?」
僕 : 「滞納している分を全部です。全額一括で払いますから、金額を教えて下さい」
大家さん : 「全部??そんなに払って、アンタは大丈夫やっと?」
僕 : 「はい。大丈夫です。お金は準備してきていますので」
父が住んでいるアパートの家賃は、ひと月:30,000円でしたので、9ヶ月分の滞納を支払うと、全部で27万円でした。これを一括で払い、大家さんに上の領収書を書いて頂きました。
最初は、怪訝な顔をしていた大家さんでしたが、家賃を全額払うと満面の笑みになってくれて(笑)、失った父の信用についても、かなり回復した感じでした。
大家さん : 「ありがとうございました。確かに、27万円、受け取りました」
僕 : 「とんでもないです!先程も言いましたが、もし、大家さんが待っていて下さらなかったら、今頃父は、野垂れ死にしていてもおかしくない話です。これまで父を住ませて下さって、本当にありがとうございました」
大家さん : 「…ところで、それでこれからは、息子さんが家賃を代わりに払っていくと?」
僕 : 「いえ、僕は払いません。今回は僕が払いましたが、あくまでも、これから父が仕事を探して、父が自分で払います。そうだよね?」
父 : 「仕事が見付かればな」
僕 : 「見付かればじゃないやろ!じゃあ、見付からなかったら、また家賃を滞納する気や?」
父 : 「いや…そうじゃないが…」
僕 : 「大家さん、すみません。不安になるような事を聞かせてしまって。でも僕も、親族への借金を代わりに立て替えた分を、父に返してもらわなければいけないので、仕事は見付けさせるつもりです。だから、安心してください」
大家さん : 「分かりました。○○さん、早く仕事を見付けんと。もう、息子さんに迷惑をかけたらいかんよ」
父 : 「あはは…(笑)」
こういうやり取りをしばらくした後、僕と父は、またアパートに戻って行きました。
その頃には、もう日が暮れる頃になっていたので、今日できることはここまでだと思い、僕は父をつれて、食料の買出しに行きました。
僕 : 「さっきから、お腹が鳴りよったけど、飯もまともに食えてないんやろ(苦笑)。健康によくないカップ麺とかは買うつもりはないけど、そうじゃないものなら、食べたいものを言っていいから。好きな物を選んでいい」
父 : 「ありがとう。毎日、見切り品のカップラーメンを1食しか食べてなかったから、腹は空いちょった(笑)」
一緒にスーパーで買物をしている時、61歳にもなって、全く経済力のない父の姿を見て、僕は、何とも言えない気持ちになりました。
何しろ、息子にお金を出してもらわないと、まともに食べることさえもできないのですから。「今の世の中では、人間は、お金がなくなると、こうも惨めになってしまうのか」と、何だか思い知らされた感じでした。
こういう気持ちになりながら、僕は父と買い物をしました。
前回の日記で書いたとおり、冷蔵庫の中は空っぽの状態でしたから、明日一日分は食べることに困らないようにしようと考え、下記のものを買いました。
野菜ジュース、低脂肪乳、納豆、豆腐など、健康的なものは、僕が強制的に買ったもので、それ以外のものは、父が食べたいと言ったものを選びました。
そして、赤い四角で囲んだダブルゼロとアサヒオフは、父と乾杯をするために僕が買ったものです。
テレビや映画で目にして憧れていた、父と一緒に酒を呑むという光景…これは僕には起こりえないことだと思っていましたが、この日は、それを実現できる日となったのです。
僕は車だったため、ノンアルコールビールになってしまいましたが、父と乾杯だけはしたいと思い、この2つを買い、僕はスーパーを後にしました。
父のアパートに戻り、さっき購入した食料を冷蔵庫の中に入れると、僕は父に言いました。
僕 : 「腹が減ってるんやろ?買ってきた物の中から、好きな物を食べていい。俺も一緒に飯を食ってあげたいところやけど、もうすぐ、家に帰らんといかん。
迷惑がかかるといかんから、お父さんに会いにきたことは、お母さんにも妹にも、叔父ちゃん、叔母ちゃんにも、誰にも言ってない。だから、夜は家に戻らないといかんのやわ」
父 : 「そうか…」
父は少し寂しそうにしていましたが、それよりも、腹が減っていることの方が大変だったのでしょう。僕と乾杯をした後、早速、さっき買ってきた食べ物を、勢い良く食べ始めました(笑)。
僕はその姿を見て、「よほど腹が減ってたんやなぁ(苦笑)」と思っていたのですが、しばらくして、何だか、食べる様子が変なことに気付きました。
噛むときのしぐさが、相当に歳をとった高齢者のようなのです。
僕は、そのしぐさを見て違和感を感じながら、しばらく、父が食べる様子を見ていました。そして、気付きました。
僕 : 「お父さん!?何だか変やなと思って様子を見ていたけど、歯がないんやないの?」
父 : 「あぁ〜そうや。上の歯が残り2本になってしまったんやわ(苦笑)」
僕 : 「いつから!?」
父 : 「ここ1年くらいじゃろうな。定年退職をする時には、まだあったから」
僕 : 「そうなんや…。それじゃあ、まともに物も噛めんやろ…」
父 : 「そうそう。あんまり堅いものは噛めんし、噛もうとしても噛めないから、丸呑みするしかないんやわ(苦笑)」
僕 : 「そうなんや。てか、笑いごとやないやろ。歯を何とかせんと…」
父 : 「何とかて言うても、もう失くなってしまったものは、どうしようもないわな(笑)」
僕は、「栄養失調になると、歯が抜け落ちていく」と聞いたことがある事を思い出しました。
ここ1年間くらいで歯をなくしてしまったという話から聞いても、栄養が不足して、歯が抜け落ちてしまったという可能性は高いと思いました。
今まで、父の話を聞いていただけでは、お金に困り始めてからのここ1年間、父がどれくらいに苦しみ、悩んだのか実感が湧きませんでしたが、上の歯のほぼ全てをなくしたことを知ったとき、初めて、相当に父も苦しんだであろうことを実感しました。
僕 : 「歯の件は、俺が調べてみる。入れ歯になるのか、差し歯になるのか、インプラントになるのか。どうなるのかは分からんけど、俺が調べてみるから、残っている2本の歯を大切にしないよ。もちろん、下の歯も」
父 : 「分かった」
僕は、この歯の状態を知ってから、父の健康状態に不安を感じ始めました。目に見える部分がこれだけ悪いのですから、体の内部の方も、相当に悪いのではないかと感じ始めたのです。
僕 : 「お父さん、一番近い日で、健康診断を受けたのはいつや?」
父 : 「働いちょった頃は、一年に一回は、会社の健康診断を受けちょったけんどん、それからは受けちょらんから、もう一年以上は前やろうな」
僕 : 「そう…。じゃあ、定年退職してお金に困り始めてからは、まだ一度も、健康については調べたことがないってことやね」
父 : 「そうなるわな。まぁ、どこにも悪いと感じるところは、ないから心配ないけどな」
僕 : 「いや、例えば癌にしても、自覚症状が出た時には、もう手遅れの場合も多いというくらいやから、自分がそう感じていても、身体の内部がどうなっているのかは分からん。
今日、国民健康保険料を支払ったから、数日後には、有効期限内の国民健康保険証が送られてくるはず。それが手元にきたら、市町村の健康診断を受けるようにしない。
もちろん、お金については俺が全部だすから、心配いらん」
父 : 「え〜分かったわ」
この日は、この話をした後、父に出してもらった書類をビニール袋に入れ、僕は帰りました。
この時までは、様々な滞納を処理することが最優先事項として僕の頭の中にあったのですが、父の歯の状態を知ってから、急に、健康不安の解決が最優先事項へと切り替わりました。
僕は帰宅するとすぐに、インターネットを利用して、父が住んでいる市町村が行っている健康診断について調べ、そしてすぐに、受診の申し込み手続きをしました。
その結果、その日から約半月後の9月1日に、健康診断を受けられることになったのですが、その時の診断結果が冒頭に掲載したものでした。
「もし検査にひっかかった2箇所が癌だとしたら、
親父はもうすぐ、死ぬんじゃないか?」 |
僕はこの検査結果を観たとき、こう思いました。今、この話を詳しく書いてしまうと、話がだいぶ前後しますので、今日は詳しく書きませんが、また後日、この健康診断については書きたいと思います。
父と会った初日、僕が父といる間にやったことは、
・ 父のお金の管理について、同意を得たこと
・ 税金関係、水道料金の支払を済ませたこと
・ 9ヶ月間も滞納していた家賃を払ったこと
・ 明日の分の食料を買い、冷蔵庫の電源を入れたこと
上記の4点でした。この日に使ったお金は、約40万円。一日で使う金額としては、相当に多いものだと思います。
そして、帰宅してからは、父のアパートから持ち帰った書類や契約書を、ジャンル毎に分け、綺麗にファイルにまとめていきました。
・ 年金&収入
・ 税金&健康保険
・ 公共料金&各種契約書
・ 借金
・ 車両
僕が作ったファイルは、上記の5つでした。綺麗に書類をまとめていく過程で、父の現在の状況や問題点が、だいたいつかめてきました。これを持って、2日目の行動へと移ります(続く)。
・ 【現金31万7,450円】FX口座開設
現金プレゼントキャンペーン
・ 家族・お友達紹介制度 錬金術
・ 無料で貰える投資本で、今後の経済を予想する
・ 手数料の改悪が続くイーバンク銀行から、乗り換える
・ プロバイダー料金の見直し
・ 自動車保険の見直し
・ クレジットカードの見直し、保障の見直し
今までに何度も紹介していますが、既に、何十万円もの現金を獲得している人がゴロゴロと出てきていますから、あまりにももったいないと思います(;^_^A。
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