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金持ち兄さんの日記 > 2006年3月の日記 > 借金で苦しむ人、借金を上手く利用する人
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昨日、多重債務者の4割、必要額以上の借り入れ勧誘体験ありという記事を見ていました。
短い文章の中に色々と興味深いことが書いてありますが、兄さんは『電話などで追加の借り入れを勧められ、店舗に行かないまま、銀行口座にお金が振り込まれた』という記事にビックリしました。
凄い貸し方ですよね(汗)。
兄さんは自分の父親のことがあったので、今までは借金に関して毛嫌いしていましたが、最近は借金に対する見方がだいぶ変わってきました。
今は、『借金=悪』ではなく、借金を上手く使えない人が苦しむ…つまり、当たり前のことが当たり前に起こっているだけなのだと感じてきています。。
厳しい言い方をすれば、借りたお金をちゃんと使いこなせなかった自分が悪いということですね。
もちろん、親や兄弟、友達など、自分以外の人の借金で苦しむ方の場合は、話が別です。自分が借りたお金ではないのに、家族や友達の借金の影響でその人までもが苦しむという結果になるのは、どう考えても理不尽ですから。
『借金を使いこなせなかった人が悪い』…こうやって兄さんが思い始めたのは、株式投資をしたり、お金に関する本を読んだり、会社の経営について勉強したりするうちに、借金を上手く利用している人が多くいることを知ったからです。
…と言うよりも、上場企業などを見る限りでは、無借金経営の会社の方が少ないです。多くの企業が上手く借金を活用しています。
例えば、先日、携帯電話のボーダフォンの買収を発表したソフトバンク(孫正義社長)にしてもそうです。買収のための必要資金は1兆7500億円を超えると言われ、ソフトバンクはそのうちの1兆1000億〜1兆2000億円を借金して調達します。
参考:ソフトバンク、ボーダフォン買収
今回の借金の金利が何%なのかは知りませんが、1兆円もの金額となると、例えば、5%の低金利だったとしても、1年間で500億円もの利息が付くことになります。
もし、金利が10%だとしたら、年間で1000億円の利子です(汗)。
この数字だけを見ても、多分、多くの人は金額が大きすぎて現実味が湧かないと思うので、ひとつ例を出しましょう。
渋谷ではたらく社長の告白を書いた、藤田晋さんが経営するサイバーエージェントの時価総額(発行している株式数×現在の株価)が約1600億円です。ですから、1600億円があれば、藤田さんの会社をまるごと買収することが理論的には可能なわけです。
つまり、1000億円と言えば、一つの上場企業が買えてしまうような金額なのです(持ち株比率が50%を超える)。
これを聞けば、今回のソフトバンクの借金がどれほど大きな金額なのか分かって頂けたかと思います。
ソフトバンクには、既に8500億円の借金がありましたから、今回のボーダフォン買収時に発生した借金をプラスすれば、2兆円を超える借金となります。
繰り返しになりますが、もの凄い金額です(笑)。
しかし、こんなとてつもない借金を決断したソフトバンクの孫さんが『悪』かと言えば、そうは言えないと思うんですよね。
…と言うよりも、現時点では、良いとも悪いとも評価できないと言った方が適切なのかもしれません。
今回の借金について株主や世の中の人から、孫さんが何らかの評価がされる時は、今回の借金を使ってどのような結果をもたらしたのかによりますよね。
参考 : 商品じゃなくて、「時間を買う」という感覚
: ソフトバンク 基本料金0円の「ホワイト学割」開始!
買収したボーダフォンのシェアを拡大して、ソフトバンクの利益を上げたり、企業価値を上げたりすることができた時には、今回の孫さんの借金は良い借金だと評価されるでしょうし、もし逆なら、悪い借金だったと評価され、孫さんは苦しむことになるかもしれません。
つまり、良い借金か悪い借金かを決めるのは、やっぱり結果次第ということなんです。『借金=悪』ではないんですよね。も
ちろん、『借金をする人は悪い人』というわけでもありません。
でも、これが企業ではなく個人の場合になると、『借金をする人は悪い人だ』と判断する人は多いのではないでしょうか?これってどうしてなんでしょうね??
兄さんが個人的に思ったのは、日本には”借金を上手く利用するという価値観を持った人が少ないから”ではないかと思います。
最近思うんですが、借金を上手く利用できる人は、能力的にかなり素晴らしいと思うんですよね。実際、兄さんが借金を上手く使って会社経営をしてみろって言われても、できる自信がないですからね。
つまり、能力不足というわけです。
多重債務者の4割、必要額以上の借り入れ勧誘体験ありには、年収200万円以下の人が29.9%の最多であると書いてありましたが、こういう方に必要なのは、兄さんのような自覚だと思います。
今から借金(ローン)をしようと考えている人は、自分が借金を上手く使いこなせる人間なのか、それとも、借金で痛い目に遭いそうな人間なのかをよく分析してから、借金をして欲しいと思います。
借金を利用するのではく、借金(お金を貸す人)に利用されてはいけません。
消費者金融などの金融会社が借金の勧誘をしてきたら、『これでもか!!』って言うくらい、金利の値下げ交渉をするくらいのことはして欲しいと思います。
ただ物欲を満たすだけのためではなく、自分に有利になるように借り、借金を上手く使いましょう。
参考 : 消費者金融・キャッシング比較
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