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   金持ち兄さんの日記 > 2008年03月の日記 > 財政破綻…アナタの住んでいる市町村は、大丈夫?

財政破綻…アナタの住んでいる町は、大丈夫?


北海道の夕張市が財政破綻したことは、多くの人が知っていることだと思いますが、その後の夕張市の状況を見ていると、「自分の住んでいる町は大丈夫なのか?」と心配になってきます。




夕張:財政破綻から1年 厳冬続く
夕張:高齢化、人口流出、企業誘致ゼロ 将来像見えぬまま
夕張:がけっぷち赤字市町村 歳出削減に必死

夕張:人口流出が加速 孤独死も相次ぎ
夕張:破綻から1年 綱渡り財政続く
限界…見えぬ夕張市再建への具体策




項目 破綻前 破綻後(2008年1月末)
人口 13,380人 12,169人
市民税 個人均等割 : 3000円
個人所得割 : 6%
個人均等割 : 3500円
個人所得割 : 6.5%
固定資産税 1.4% 1.45%
入湯税 なし 150円
下水道料金
(10立方メートル)
1470円 2440円
バスの敬老パス 200円 300円
小学校 7校 1校
(2011年度)
中学校 4校 1校
(2010年度)
市立病院 民営化して、診療所に。
市継続事業 328件 186件
市連絡所 5カ所 廃止
市営プール 5カ所 1カ所
(屋根崩落の修復できず)
市民会館 民間に委託
観光施設 第三セクター 民間に委託
市立図書館 閉鎖
成人祭経費 廃止
敬老祝金
老人クラブへの補助金
廃止
公園 19カ所 17カ所
公衆便所 7カ所 2カ所
市長の給与(月額) 86.2万円 25.9万円
市職員給与(年間) 596.35万円 392万円
企業誘致 0件




上に掲載した、夕張市の破たん前と破綻後の公共サービスの低下を見て、この町に移り住んでみたいという人は、限りなく0%に近いと思います。



小学校・中学校は「市」に1つ。
市立病院はない。
図書館もない。
それなのに、税金は高い。



生活する場所として考えた場合、魅力が見付からないんですよね。もちろん、地元が夕張だとか、ずっと夕張に住んでいるとか、何か夕張に強い愛着があれば別でしょうが。

これは僕に限らず、誰だって同じように思うと思います。実際、住んでいる人はドンドン夕張から出て行って、人口の減少が止まらない状況だそうです。




自宅を購入した僕ですが、財政破綻した夕張市の状況を見ていると、



「将来、町を捨て、出て行くという可能性も、考えておいた方が良いかも」



と考えてしまいます。



もし仮に、自分が住んでいる町(都道府県・市区町村)が夕張市のように財政破綻して、現在の夕張市と同じような状況になってしまえば、家を捨てでも、他の町に移った方が得策のように思えるからです。

もちろん、この状況に陥ったときに、自分ひとりで住んでいれば、まだ同じ町に住み続ける可能性も考えられますが、親と同居していたり、家族がいて子供がいたとすれば、財政破綻後も同じ町に住み続けるという選択は、まずないと思います。




夕張市のことについては、以前、夕張市財政再建…遅すぎた対応でも触れましたが、一番最悪なのは、この町で住宅ローンを組んでしまった人達だと思います。



住宅ローンの支払が済んでいれば、まだ、家を捨てて町を出るという選択も採れますが、まだ住宅ローンの支払が済んでいないのであれば、公共サービスの質がどんどん低下していく町で、苦しい生活をしながら住宅ローンを支払って支払い続けなければなりません。


そして、支払った先に残っているのは、人口が大幅に減って、廃墟のような状態になってしまった町に立つ、いちじるしく資産価値の低下した中古住宅の可能性が高いのです。




財政破綻の第一号の夕張市に住んでいた人にとっては、



「運が悪かった」



としか言いようがありません。「みせしめ」だと言われることもありますが、今までに例のないことがこの町で起こってしまったのですから、「もしもの時に準備をしておく」なんてことができたとも思えません。




夕張市の現状を考えると、これから家を買おうと考えている人、どこかの町に移り住もうと考えている方は、家だけではなく、その家がある都道府県・市区町村の財政状況まで調べておいた方が良いと思います。


例えば、財政力指数なんかを一つの参考にすると良いかもしれませんね。「財政力指数 愛知県」などとキーワードを入力して検索すれば、自分の住んでいる町の財政状況が見付かると思います。




ちなみに、財政力指数がずば抜けて良い町があって、その町は愛知県愛知郡飛島村と言います。人口は4500人ほどです。

僕は一時期、この町の物件を探していたくらい、本気で飛島村に住もうかと考えていました(笑)。




 飛島村の凄いところ(2008年3月現在)


・ 住民が出産し、1年以上村内に在住した場合と、子供が小学校・中学校にそれぞれ入学した場合、村が10万円の祝金を支給。

・ チャイルドシート購入補助

・ 子供の医療費については、中学卒業まで無料。その他、小児生生活習慣病予防診断もあり。


小中一貫教育

・ 中学2年時に、村の費用全額負担で、アメリカのサンフランシスコへの1週間の修学旅行がある。

・ 私立高校への授業料補助:10,000円(年額)


・ 家庭用生ゴミ処理機設置費補助金 : 1世帯につき1基

・ 村内の一人暮らしの老人に、乳酸菌飲料を無料で支給。

格安料金で利用できる上に、充実した公共施設




など、挙げればもっとたくさんありますが、飛島村は、「お金のある町は、こうまで公共サービスが充実しているのか!?」と驚かさせられる村です(笑)。


しかし、この村の賃貸物件は滅多に出ませんし、村のほとんどが市街化調整区域なので、普通の人が土地を買って、家を建てるのも難しい状況なのです(;^_^A。

ただ、まったく住むところがないわけではなく、ごく稀に賃貸物件や、売買物件が出ることもあるみたいなので、興味がある人は、頑張って探してみるのも一つの選択だと思います。




ちなみに、僕の場合は、結局は買わなかったのですが、偶然、不動産検索サイトを見ていたら、飛島村の中古住宅を見付けたという感じでした。





それにしても、こうやって夕張市と飛島村の2つの町を比較してみると、




市町村間のもの凄い格差を感じますよね?




この市区町村間の格差は、もしかしたら、数十年後にはよりハッキリと表れてくるのかもしれません。自分や家族がどの町に住むのか、どの町で子供を育てていくのかについては、十分に研究することをオススメします。


そして、財政面に不安がある町に住んでいる場合には、余計なものは持たず、いつでも他の町に移れるように、なるべく身軽な状態をキープしておく事が大切だと思います。




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まさに、お金が落ちているようなものです(笑)






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