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   金持ち兄さんの日記 > 2007年11月の日記 > 「高齢者虐待の加害者」にならないために…

アナタが「高齢者虐待の加害者」にならないために…


最近は日記で、母の老後のお金のことについて書いていますが、これは何も、僕のうちだけに限った話ではありません。

おそらく、この日記を読んでいる「ほとんどみんな」が、そう遠くない将来に、向き合わなければならなくなる問題だと思います。



これに関連する話で、今日、こういう事件がありました。




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春日部の母親放置死 数カ月前から口論

 春日部市の無職中野○○さん(74)は、がんを患いながら屋外に二日間放置されたあげく死亡した。

中野さんは病院に運び込まれた先月二十六日の未明、「屋外で寝ている女性がいる」という通報で駆け付けた署員に勧められても保護されることを拒んでいたという。

高齢者虐待が社会問題化する中、同じように虐待される側が保護を拒むケースがあるといい、行政も難しい対応を迫られている。 (望月衣塑子、井上仁)



 春日部署や近所の人によると、中野さんは十数年前から近くで一人で暮らしていたが、昨年十二月から長男の海老原○容疑者(47)=保護責任者遺棄致死容疑などで逮捕=のアパートで同居を始めた。

二人は数カ月前から激しい口論をするようになり、海老原容疑者が「家から出ていけ」などと怒鳴り散らす声が聞こえたこともあったという。



 二十六日未明、通報でアパートを訪れた同署員に署で休むよう促された中野さんは「警察は関係ない。息子が出かけたら大家さんが鍵を開けてくれるから」と言い張り、保護されるのを嫌がったという。

その後、朝になって、アパートの大家から相談を受けた市職員らが駆けつけ、市内の病院に入院させた。



 職員は海老原容疑者から事情を聴くため、同日夕と三十一日にアパートを訪ねたが不在で会えず、連絡を求める手紙を残したという。今月一日に連絡してきた海老原容疑者は「親子でいさかいがあった」などと説明したという。

 海老原容疑者は調べに「料理を作って出しても小言を言われたり、トイレの始末ができず我慢できなかった」などと供述しているという。



 近所のパート松尾○○さん(43)は、「昔は元気で気丈なおばあちゃんだった。半年前に体調を崩されてからは、あまり姿を見かけなくなっていたが、そんなに暴行を受けていたとは、ショックです」と肩を落としていた。
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とても悲しい事件ではありますが、「高齢化社会が進む中、これからドンドン増えるだろう」と予想される出来事だと思います。


以前、長生きのリスクの中で、僕の婆ちゃんが老人ホームに入れられそうになり、僕が怒ったという話をしましたが、親の老後のことを真剣に考えるようになり、介護の大変さを知ってしまった今では、あんなに強く老人ホームへの入居を反対するする自信がありません。



「そんなに言うなら、じゃあ、お前が面倒をみろ(介護をしろ)」



と言われてしまえば、正直、返す言葉がありませんからね。

独身で自分が働かなければ生活していけない上に、そこに介護が加わると考えると、どう考えても無理が生じてくるでしょう。




それに、高齢者の世話というのは、子供の世話とはわけが違います。

どうわけが違うのかというと、子供の世話は、子供が成長するにつれ手がかからなくなり、どんどん辛さは軽くなっていきますが、高齢者の世話の方は、基本的に逆だからです。



年々、辛さが増していく上に、10年、20年…と続く可能性があります



子供の世話のように、わずか数年の話ではないのです。年単位で長期間続く可能性がある老人介護のストレスは、育児ストレスどころの話ではありません。




よ〜くわかる!セカンドライフのお金 (by 郵便局)




日本人の平均寿命は、男:78歳、女:85歳となっていますが、仮に、アナタの父親なり、母親なりが平均寿命くらいになったとしたら、その時、アナタは何歳でしょうか?

おそらく、50歳〜60歳くらいでしょうが、この年齢で介護という大変なことをやるのです。しかも、まだアナタのことが誰だか分かれば良いですが、この年齢になってくると、痴呆が進んでいて、アナタのことが誰だか分からない状態になっているかもしれません。




アナタは60歳、親はもうアナタの事が誰だか分からない、こんな状況の中で、自分の力だけで、ちゃんと介護できる自信はありますか?

「いくら高齢と言えど、自分の親を虐待をするなんて、信じられない!高齢者虐待をする人は、きっと頭がおかしいに違いない!」と思いますか?




…僕はどうかと言うと、残念ながら、自分の力だけで介護する自信がありません。

しかし、母がかなりの高齢になり、重度の痴呆になってしまったとき、昼間に僕が働いている間に、タダ(無料)で母の世話をしてくれる人なんて、誰もいません。きちんとサービス料を払って、誰かにお願いするしかないでしょう。

寂しい世の中ではあると思いますが、年老いた親の世話も、「まずお金がなければ、話にならない」のです。




ですから僕は、10年後、20年後を考えて、本格的に母の老後資金を作るべく、今から動き始めました。最近やったことは次の通りです。


10月15日、獲得金額が1億円を突破!の中で、母の年間支出を減らすために保険の見直しをする話をしましたが、自動車保険の一括見積もりをした結果、来年からは今での半額で済む予定です。


そして、現金1,000円が落ちていたので、これもちゃんと拾いました(笑)。



自動車保険については、もっと早く手を打つべきでした。今までこの保険を使っていたことを考えると、相当損をしていたと思います。保険証券を確認してみたところ、必要のない特約が付いていたりして、毎年、3万円ほど割高な保険料を払い続けていました。

生命保険の一括見積もりの方は、まだ必要書類が揃っておらず、まだ見積もり比較をしていませんが、自動車保険が半額になったことを考えると、こっちの方も相当安くなるんじゃないかと思っています。




自分の将来についてのお金の準備はもちろん大切ですが、僕の日記をキッカケに、一度、ご両親の老後資金の準備についても、真剣に考えてみていただけると嬉しいです。

介護の辛さからくる高齢者虐待は、決して他人事ではないのです。



あと、落ちている1,000円は、確実に拾ってくださいね。期間限定ですが、僕は見つけてからすぐに、しっかりと拾いました(*^^*)。




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