母に残された時間…
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母に残された時間…


先月末から、母に国民年金基金への加入を勧めています。


母の代わりに資料請求をし、その後電話で「近日中に資料が届くから、それをすぐに名古屋に送り返して」と伝えたのですが、未だ母からは何の連絡もありません。

こんなこと言いたくないけど、正直、腹が立って、腹が立って仕方がないです。。




前にも言ったことがありますが、兄さんの母は美容師で、国民年金にしか加入していません。つまり、65歳以降に支払われる年金予定額は、年間79万円ほどしかないのです。

年間79万円と言えば、一月当たり66,000円にしかなりません。

そして、母は今年で53歳になりますが、貯金の額は……。




人間、自分の寿命がいつかは分かりませんし、自分の身体の自由がいつまで利くのかも分かりません。老後についてはかなり不透明です。



だからこそ、老後の経済的な対策は万全にしておかなければならないのに、兄さんの母には、もう良い対策ができるタイムリミットが迫っています。

上の方で国民年金基金を挙げましたが、これは60歳になるまでしか加入できず、最大で月額68,000円までしか掛けられないという制限があります。

つまり、兄さんの母がこの国民年金基金に加入できる時間は、あと7年ほどしか残されてないのです。




兄さんが計算してみたところ、今から国民年金基金に入り、月額68,000円の満額を7年間支払い続ければ、母が将来貰える年金の額を約112万円にすることができます。つまり、65歳以降の年金受取り額は、月額93,300円に増えるのです。

これだけあれば、宮崎という田舎では十分に暮らしていけますし、しかも、これは生涯に渡って受取り続けられますから、これほど心強い老後の対策はありません。




母の老後の問題は、兄さんの問題でもありますから、兄さんは母に国民年金基金の仕組みを説明し、「兄さんが毎月5万円を渡すから、母に残りの18,000円は自分で掛けて欲しい」と言いました。

それが先月末のことですが、冒頭でも書いたように、未だ返事はありません。。




思いたくはないけど、母の将来のことについては、前から兄さんの心に重くのしかかっています。家族介護4人に1人がうつ 65歳以上3割「死にたい」という記事を見た時には、自分、そして、母の将来を重ね合わせました。




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家族介護4人に1人がうつ 65歳以上3割「死にたい」【共同通信】

 高齢者などの介護をしている家族の4人に1人が軽度以上のうつ状態にあることが、厚生労働省研究班の調査で分かった。


介護者が65歳以上の「老老介護」では、介護者の3割以上が「死にたいと思うことがある」と回答、体の不調を感じている人も5−6割に上り、介護負担の心身への影響の大きさがあらためて裏付けられた。


調査は昨年6月、民間の在宅介護を利用している家族を対象に実施、8486人が回答した。軽度以上のうつ状態だった人は65−74歳が最も多く27%、次いで35−44歳の26%。最も低いのは34歳以下の20%だった。


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多分、既に経験されている方は分かるのでしょうが、介護というのはそう簡単なものではありません。

食事の世話、風呂や洗濯、外出時の同伴や便の世話…など、ちょっと考えただけでも、もの凄い大変さであることが分かります。


まだ自分のことが誰であるか分かっている状態であれば良いですが、もし、痴呆によって自分が誰であるかも分かってもらえないような状態にまでなっていたら、上の記事のように、うつ病になる人が出てくるのも納得できますよね。




兄さんはお金に関しては”超現実的”です。”ない”ものが何とかなるとか、そんな曖昧で楽観的なことは考えません。自分のお金の面倒は、自分しかみる人はいないと思っているし、誰か人に頼ろうという考えも持っていません。

だからこそ、自分の家族のお金の問題については何とか解決できるようにと、家族の老後のことやお金のことについては、常に頭を働かせています。




こうやって出した母の老後のお金の対策が、現在からの国民年金基金の満額掛けだったのに、自分の思うように動いてくれない。だから、それを苛立たしく思い、腹を立てているのです。




母が美容師を60歳になるまで続けられるとは思えませんし、美容師を辞めた後に何か仕事ができるかと聞かれれば、一般的に考えてその可能性も低いでしょう。

…となると、今の美容師の仕事を辞めてから国民年金が支給されるまでの間は、”無収入の期間”というものが発生します。



しかし、その間にも生活費は必ず発生するのです。この間にかかるお金と言うのは、52歳を過ぎてからお金を貯め始めた、母の貯金だけで補えるような金額では到底ないでしょう。


だからこそ、10年後を考えて今から対策をしておく必要があるのです。


母の老後の対策のタイムリミットが迫っていることを考えると、今はひと月ひと月がとても大切ですから、また今日の夜にでも母に電話をし、ちゃんと資料を送るように言おうと思います。。




現在、国民年金に加入せずにいる人が増えていると言います。

理由としては、「将来出ない可能性があるから」と挙げる人が多いようですが、兄さんの今日の話を聞いた方は、将来、どのようなことが起こりうるのかは、分かって頂けたと思います。



また、人を雇用していて、社会保険(厚生年金・健康保険・労災保険・雇用保険)をかける義務があるのに掛けてない人。「将来のことは自己責任」と言ってしまえばそれまでですが、正直、何も知らずにこういった環境で働いている人は不幸だと思います。




「パート・アルバイトでもドンドン仕事を任せます!」
「パート・アルバイトも正社員と同様に大切にしています!」
「パート・アルバイトでも評価によって随時昇給アリ!」




…このような、いくらカッコいいことを言っても、こういった社会保険を掛けていないなどの根本的なことをごまかしている人は、少なくとも兄さんは、信用できません。
参考:社会保険の加入義務の範囲


(もちろん、社会保険がかかっていないという事は将来どんなことが起こりうるのか、どのようなデメリットがあるのか、だから、その対策を自分で行ってもらう必要があるとか、こういった事をちゃんと説明して、相手に納得してもらっているのなら別です)




「自分のことを、本当に大切な従業員(アルバイト・パート含む)と考えているのか?」
「それとも、言葉で良いことを言ってるけど、実際はそうではないんじゃないか?」




こういったところは、社会保険の加入の有無から考えてみれば、一つの答えが見付かると思います。

アルバイト・パートでもちゃんと社会保険を掛けてくれている会社で働いている方は、今アナタが勤めている会社は、アナタの将来(老後)のことまで考えてくれていて、信頼できる会社だと思って良いと思います。




先日、アリとキリギリスという日記を書きましたが、”将来からならず来る老後のこと”を真面目に考えてみることは、いくら今が若いと言えど、とても大切なことだと思います。


兄さんはたまたま、母のことがあったので身近でリアルな問題だと実感できるわけですが、そうでない人は、ちゃんと自分で意識して考えてみて下さいね。

そして、兄さんと同じように、親の老後の経済的支援をしないといけない状況にある人は、この苦しい環境に負けず、共に頑張りましょう!そのためなら、兄さんが出せる知恵や情報は、サイトや日記で全て搾り出したいと思います。



2006年5月29日 : 長生きのリスク
2007年11月22日 : 母と香嵐渓(こうらんけい)に行ってきた!




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