|
金持ち兄さんの日記> 2006年3月の日記 > オークション詐欺や怪しい出品物
|
|
|
|
ここ数年、車の燃料であるガソリンの価格が値上がりしていますが、このガソリンを作るために必要である石油があと何年でなくなるか知っていますか?
何で見たのかは覚えてないのですが、現在確認が取れている石油の採掘可能年数はあと41年だそうです。
もちろん、”現時点で確認ができている”という前提なので、今後、新しく採掘できる箇所が発見されれば、この年数は伸びるわけですが、この予測通りの年数で石油がなくなるとしたら、生活の色々な面で影響が出てくると思います。
…と言うか、『石油がなくなる』なんて聞いても、何だかピンときませんが、確かに、石油が限られた資源であるということを考えると、この予想通り、必ずいつかは無くなるものなんでしょうね。
兄さんは、この限りある資源を有効に使うためにできる身近なこととして、車をハイブリッドカーに乗り換えることを考えました。
参考 : ガソリン代を節約しても…
兄さんは今、上に掲載しているトヨタ自動車のアリストという車に乗っているんですが(色は黒です)、この子が実によく食べる子なんですよ(笑)。
何をよく食べるのかというと、もちろんハイオクガソリンです。
元々パワーがある上にターボが付いているので、アクセスを踏み込めば気持ち良いくらいスピードが出ます。
…がしかし、その分、ガソリンがなくなるスピードの方も速いのです(笑)。先ほど上の方で書いた地球のエネルギー資源のこともありますし、ハイブリッドカーに乗り換えるのも良いかな〜と考えていたので、プリウスの価格の相場状況を調べていたのです。
それでYahoo!オークションを調べていたのですが(Yahoo!オークションの説明)、ちょっと怪しい出品物を発見しました⇒出品されているプリウス1 / プリウス2
安く落札されてしまうのを防ぐために、車などの高額な出品物ではたいてい最低落札価格が設定されていて、その価格以上でないと落札されない仕組みになっているのですが、上記のオークションは開始が15万8,000円で、最低落札価格の設定がされていませんでした。
『こんな激安価格で、人気のあるプリウスをよく出品するなぁ。素敵♪』
…と感じた兄さんは(笑)、どんな人が出品しているのか情報収集を始めました。それでまずは出品者の過去の出品物を調べてみました。
1.H17 プリウス Gツーリング プレミアム 150万円売切り!!
2.H17 プリウス 1300キロ 無料出張現車確認サービス
3.H16,10プリウス ブラック ナビ付き 即決早い者勝ち
4.プリウス グレードG 158万売り切り
以上がこの出品者のプリウスに関する過去の出品履歴なのですが、いくつかおかしな点があることに気付きました。
- 1.出品物が落札されているのに評価がされていない。
見て頂ければ分かるように、上に掲載した4つの出品物は全て落札されています。
しかし、なぜだか理由は分かりませんが、これらの過去の出品に関する評価が一つも付いていません。おかしいですよね。
これは単なる想像ですが、何か公開したくない理由があって、過去の出品履歴を見て欲しくないんじゃないでしょうか?
2.落札者の全てがオークションの評価がない(新規参加者)である。
過去の出品の落札履歴を見てみると、落札者の全てがオークションへの新規参加者となっています。
しかも、1人が2台ずつプリウスを購入しています。ただでさえ高額なプリウスを同じ人が2台も買うでしょうか?
もしかすると業者であることも考えられますが、こんなに情報が少ない出品物に、プロである業者が手を出すとは考えにくいと思います。
3.入札者が質問をすると、なぜか電話を掛けさせようとしている。
- 過去の出品を見てみると何度か質問をされていますが、質問に対して正確に答えることが少なく、しきりに電話を掛けさせようとしています。
しかも、連絡先は固定電話ではなく、使い捨てが可能なプリペイド携帯の使用や、いつでも番号の変更が可能な携帯電話です。
4.全ての出品物が修復履歴なしになっているが、パーツを購入している。
- 現在出品しているプリウスも含めて、全ての出品物で修復履歴はなしか、もしくは、記載していませんが、出品者の過去の落札履歴を見てみると、『事故車を修理しているのではないか?』と思わせるような購入履歴である。
5.出品ページで『当社』と名乗っているが、会社概要が掲載されていない。
- この出品物にしてもそうですが、『当社では、真剣にご購入を考えていらっしゃる方』と書いているのに、会社概要や会社の連絡先が記載されていません。
先ほども書いたように、書いてあるのは使い捨てが可能な携帯番号のみです。
6.新車登録から3年は車検が付くはずなのに、車検の期間がおかしい。
- 過去の出品で質問者が指摘しているように(指摘1/指摘2)、車は新車登録から3年間は車検が付いているはずなのに、3年未満でプリウスで車検が既に切れているものがある。
これに対して質問をしている人もいるが、例のごとくオークション上では答えず、電話をかけさせようとしてる。
…とまぁ、兄さんが現在感じている点はこんなところですが、内容を読んでいただけると分かると思うのですが、かなり怪しい出品物ですよね?
兄さんは詐欺や価格のつり上げが目的としてあるのではないかと感じています。
通常、Yahoo!オークションでは、落札システム利用料として落札価格の3%を出品者から徴収する仕組みになっています。しかし、車や不動産など、高額な商品については”出品数量×1,890円〜2,940円”になっています。
参考:Yahoo!オークションのヘルプ
つまり、最低落札価格を設定しておらず、安い価格で車や不動産が落札されそうになったら、自分(の別のID)や友達に落札してもらうようにすれば、たったの数千円をシステム利用料として支払うだけで、商品が安い値段で落札されるのを防げるわけです。
これだったら、Yahoo!オークションの最低落札価格を設定せずとも、自分で最低落札価格を設けることができますよね。
例えば、『100万円以下では売りたくない!』と思うのであれば、自分で100万円まで入札をすれば良いだけですから。
また、『180万円以上で、できるだけ高く売りたい』と思えば、最後の最後まで自分(の別のID)で入札を行い、その出品物を落札した後、自分の別IDの落札をキャンセルし、2番目の本当の入札者を繰り上げ落札者にしてしまえば良いだけです。
この方法なら、たったの数千円のシステム利用料を払うだけで、高額な商品の落札価格を極限までつり上げることができます。
その後でお金だけもらって、プリペイド携帯を捨ててドロンなんてことも…(汗)。
こんなことができてしまう今のオークションの仕組みって、どうなんでしょうね?
自動車販売や不動産販売の業者さんには申し訳ないですが、こんな価格のつり上げができないように、他の出品物と同じように、落札価格×3%のシステム利用料を徴収すればよいのにと、個人的には思います。
落札価格×3%となれば、例えば、200万円まで価格を吊り上げ、結局自分で落札した場合でも、システム利用料として6万円を支払わなければなりません。
つまり、1回の出品について6万円がかかるようなものですから、数回価格のつり上げを行えば、数十万円のシステム利用料を払う羽目になります。
これでしたら、最初から最低落札価格を設定して、正しい形で商品を出品する人が増え、不正が減るると思うのですが。
Yahoo!オークションに限らず、ネットオークションにはこのような不備があります。
車や不動産など、高額な商品をネットオークションで購入する際には、念入りに出品者の情報を調べるようにしましょうね。
以上、先日の小切手詐欺事件以来、お金に関する警戒心が強くなっている兄さんからのアドバイスでした(笑)。
なお、今日の日記で紹介したオークションについては、兄さんが個人的に感じたことを書いているだけです。もしかしたら、全然怪しい出品などではなく、普通に低価格でプリウスが落札できるかもしれません。
要は、Yahoo!オークションを含めて、オークションは自己責任ということですね(*^^*)。
|
|
|
|
|
|
|
|
|