民事訴訟と刑事告訴の違い
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身を持って知った民事訴訟と刑事告訴の違い


詐欺に初めて遭いましたで書いた、小切手換金業者による詐欺の件ですが、早速、警察に相談してみました。

具体的なことは警察の方と約束したので言えないのですが、今回の件はかなり大きな事件のようです。


被害総額はかなり大きいようで、警察の方曰く、『新聞に載ってもおかしくない事件です』とのことでした。



警察の方と話した結果分かったことは、”詐欺に遭ってしまった小切手を取り戻すのはかなり難しい”ということでした。

『えっ、どう難しいの??』

と思われるので、少しヒントを与えると、容疑者に○○い能力がないらしいのです。○○に当てはまる感じについては、想像してみて下さいね(笑)。



そしてもう一つ分かったことは、警察の役割についてでした。


警察の方と話していてしきりに思ったのは、”刑事的なことに動くのが警察で、民事的なことに動くのは弁護士”ということでした。



これじゃあちょっと分かりにくいと思うので、今回の兄さんの小切手詐欺を例にして説明すると、容疑者に詐欺罪といった刑罰を与えるために動くのは警察。

それ以外の容疑者に小切手を返還してもらうとか、そういった事のために動いてもらうのは弁護士。ということです。



つまり、兄さんが今回の小切手詐欺を行った容疑者に”刑罰を負わせたいから”という目的を持っているのならば、警察に協力を要請するのは正解です。

しかし、そうではなく、”自分の会社の売上である小切手を返して欲しいから”という目的を持って警察に行くのは、それは間違いであるということです。




日常で警察について友達や周りの人と話すと、『警察は全然動いてくれなかった』とか言う話を聞くことがよくありますが、多分、これは”民事的なことを警察に持っていったから”というケースも多くあるんでしょうね。

警察が”民事不介入”ということは、おそらくほとんどのことが聞いたことがあると思いますが、民事的なことに当てはまる事だったら、警察には動いてもらえないんですよね。




例えば、自分のお金を盗まれたとして、「お金を盗んだ犯人に刑罰を与えるために動くのが警察で、肝心な盗まれたお金を返してもらうようにするのは警察の仕事じゃない」ってことです(動いてくれません)。



ですから、自分のお金を盗んだ犯人にお金を返してもらうためには、自分で動いたり、弁護士の力を借りる必要があるということです。

もちろん、盗んだお金を返せば罪が軽くなると言うことで、警察が動いてくれたことによって、犯人がお金を返してくれるという間接的な効果はあり得ますが…。



要するに、今回の兄さんの場合で言えば、小切手を取り戻したいのであれば、警察に話をしても仕方がなく、お金を払って弁護士にお願いするしかないって事です。




…でも、この仕組みって微妙ですよね?


ある程度のお金を持っている人で被害額が大きい人にとっては、小切手の返済や賠償請求を弁護士にお願いしても、まだお釣りがくるので良いですが、そうではなく、被害に遭った小切手の金額が小額(数万円くらい)で、弁護士に頼むと小切手の金額を割ってしまうような人にとっては、泣き寝入りするしかないってことになります。



以前の日記(資産総額2億円以上の個人投資家との対談)の最後の方で、『お金があれば、家族や友達など自分が大切に想う人達を守ったり…』と書きましたが、なんか、こんな現実を知ると、この言葉が現実味を帯びますよね。。




今日の日記を読んで皆さんに心得て欲しいことは、


お金に関するトラブルに遭わないように、日ごろから自分で予防して欲しい

警察は犯人に刑罰を与えるために動くのが仕事。それ以外は、弁護士や探偵にお願いしましょう


ということです。



自分のお金を盗んだり、詐欺などで騙してお金を奪った人に対して刑罰を負わせることは、税金で動いてくれる警察にお願いできますが、そうではなく、”盗まれた(奪われた)お金を取り戻したい”という場合には、弁護士への依頼料などのお金が必要になります。


テレビドラマなどでは、たまに”警察(刑事)が犯人を捕まえて、盗まれたお金が戻ってきた”というような人情話がよくありますが、実際にはそんなケースは少ないということでしょうね(;^_^A。




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