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金持ち兄さんの日記 > 2009年11月の日記 > 正社員と非正社員(派遣社員)との違い(比較)
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先日、高校を卒業した人の就職内定率が発表されましたが、あまりの数字の低さに絶句したのは、僕だけではないと思います。
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10年春の高卒内定率37%、下落幅最大 求人倍率は0.89倍
来春高校を卒業する就職希望者の就職内定率は9月末時点で37.6%で、前年同期に比べ13.4ポイント下がったことが4日、厚生労働省のまとめで分かった。
下落幅は、1988年春の卒業生を対象とした調査開始以来最大。
求人倍率は0.89倍で7月末時点より0.18ポイント改善したものの、依然1倍を下回り、景気低迷により雇用環境が厳しい状況が続いている。
厚労省によると、就職を希望する生徒のうち、内定を得たのは全国で6万6131人。求職者数は17万5799人(前年同期比8.7%減)で、3人に2人弱はまだ就職先が決まっていないことになる。
男女別の内定率は、男子が42.6%、女子が31.3%。全国の求人数は15万6212人で、前年の29万3269人から46.7%減った。
9月末時点の内定率が40%を下回るのは、05年卒業生(38.9%)以来。
(by NIKKEI NET)
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今年も残すところ、あと2ヶ月を切りましたが、現時点で、高校を卒業して働きたいと希望している人の3人に2人が就職先がまだ決まっていないとのことです。
今後も、多少は就職内定者が出るでしょうから、少しは内定率は改善されるのでしょうが、今の時点でこれだけしか就職が決まっていないという現実を考えると、おそらく、2人に1人は、正社員として働けないのではないかと思います。
なお、上の記事では、有効求人倍率は0.89倍と出ていますが、これはあくまで、全国平均ですから、これを各都道府県ごとに見ていくと、地方では、ビックリするような数字が出ていました。
北海道 : 0.26
青森 : 0.16
岩手 : 0.23
宮城 : 0.45
秋田 : 0.26
山形 : 0.33
福島 : 0.31 |
茨城 : 0.61
栃木 : 0.60
群馬 : 0.82
埼玉 : 0.73
千葉 : 0.61
東京 : 2.62
神奈川 : 0.89 |
新潟 : 0.56
富山 : 0.73
石川 : 0.66
福井 : 0.90
山梨 : 0.51
長野 : 0.60 |
岐阜 : 0.85
静岡 : 0.73
愛知 : 1.35
三重 : 0.78 |
滋賀 : 0.66
京都 : 0.99
大阪 : 1.46
兵庫 : 0.70
奈良 : 0.75
和歌山 : 0.49 |
鳥取 : 0.33
島根 : 0.39
岡山 : 0.67
広島 : 0.99
山口 : 0.56 |
徳島 : 0.52
香川 : 1.04
愛媛 : 0.58
高知 : 0.23 |
福岡 : 0.56
佐賀 : 0.39
長崎 : 0.35
熊本 : 0.20
大分 : 0.57
宮崎 : 0.24
鹿児島 : 0.22
沖縄 : 0.11 |
参考 : 若年者雇用対策関係 報道発表資料一覧(7月末データ)
例えば、僕の地元(宮崎県)の有効求人倍率は0.24倍となっていますが、これは100人の就職を希望する高卒者に対して、正社員のイスの数が、わずか「24席」しか用意されていないということになります。
この状況では、いくら若者が「地元で働きたい」と望んでも、それは到底、無理な話であることが分かります。
正社員として働くことの望むのであれば、東京、愛知(名古屋)、大阪など、有効求人倍率が1倍以上ある県に働きに行った方が、確率的には、正社員として雇用される可能性は高いでしょう。
…この状況だと、ますます、地方から若者が減っていき、高齢化が進むでしょうね。。
また、正社員になるのは無理ということで、非正規雇用(派遣社員・フリーター)などとして、働き始める若者も多数出てくると思いますが、そういった人達が「罠」にはまらないために、今日は、「正社員と、非正社員との違い」について書きたいと思います。
正社員や非正社員(主に、派遣社員)として働いている若者に、派遣社員のイメージを聞いてみると、意外と、好意的な回答が返ってくることが多くあります。
その中でもっとも多いのが、
正社員と比べて、大して給料が変わらないのに、
キッチリ時間通りに帰れて、休みも多くとれるから、
派遣社員でも良い(むしろ、派遣になろうか迷ってる) |
といった感じの回答です。
確かに、派遣社員であっても、社会保険(厚生年金・健康保険・労災保険・雇用保険)は、かかっている場合がほとんどですし、中には、正社員ほどではありませんが、ボーナスが出るところもあると聞きます。
その上、時間キッチリに帰れて、休みもある程度の自由がきき、正社員で働いている友達と比べて、給料がたいして変わらなかったりと(むしろ、正社員よりも、時給換算で考えると、給料が良かったりする)、若者が先ほどのように答えるのも、無理はないように思います。
…しかし、ここに若者がひっかかってしまう「罠」があります。
じゃあ、その罠とはどんな罠なのかと言えば、
「派遣切りにあう?」
いいえ違います。
確かに、派遣契約の終了や、派遣先の業績悪化による失業のリスクはありますが、それは、派遣で働き始める場合に、ほとんどの人があらかじめ知っていて当然のことであり、また、若者の場合は、すぐに新しい派遣先が見付かる可能性も高いでしょうからね。
僕が言う、若者がひっかかりやすい派遣社員の「罠」とは、
です。
下に掲載する「年齢が上がっても、年収が増えない非正社員」を見れば分かりますが、正社員とは違い、非正社員の場合は、20代を過ぎると、いっこうに年収が伸びなくなります。
週刊 東洋経済「雇用 大淘汰」 2008年11月22日号
そして、30歳〜34歳で年収が頭打ちになり、その後、年収は下がり始めます。
ちなみに、55歳くらいからは、年収が上がっているように見えますが、これは上場企業などの優良企業を定年退職した人が、非正社員として再雇用されることが大きく影響しています
ですから、やはり実質的には、非正社員の年収は30歳〜34歳で「頭打ち」になり、伸びないということになります。
また、このことを証明するかのように、正社員と非正社員の間には、生涯年収において大きな差がついています。
週刊ダイヤモンド ハケンVS正社員 2009年2月7日号
ご覧の通り、派遣社員の場合には、生涯年収が1億円にも届かない状況で、ずっと正社員として働いていた場合と比べると、大きな差が付いています。
しかし、高校や大学を出たばかりの若者が、この「伸びない」という事実を知っているケースは少ないでしょうから、安易に、正社員を辞めて、派遣社員として働こうと考えたり、正社員での就職を早々とあきらめて、派遣社員として働いてしまうのでしょう。
もちろん、こういう事実を本人が知っていて、自ら、派遣社員(非正規雇用)として働いている若者がいるとしたら、僕からは、何も言うことはありません。
人がどういう働き方を選ぼうと、何(お金や自由時間など)を重視しようと、それは各個人が責任を持って選択をすればよいことですから、他人がとやかく言うことではないと思うからです。
ただ問題は、若者が「伸びない」という事実を知らずに、派遣社員という働き方を選んでしまった場合です。
例えば、僕の地元(宮崎県)では、若い人が派遣社員として働く場合、逆に、正社員よりも給料が高くなる場合があります。
その上、製造業の組み立て工場などで働いていると、土日祝日は、必ず休みであったり、残業なしで帰れることも多いですから、とても心地いい働き方だと感じている人も、多数いました。
しかし、先ほどのデータを見ていただければ分かるように、20代で伸びていた給料は、30代に入ると伸びなくなります。
…いや、伸びなくなるというより、「減り始める」と言った方が適切ですよね。
この状況になって、「正社員として働かないと、このままではマズイことになる」と気付く人も多いのでしょうが、今の雇用状況を考えると、30代になって正社員の仕事を探そうと思っても、そう簡単に見付かるものではありません。
ですから、この時になって、早いうちから正社員での仕事を探さなかったことを後悔するのでしょうが、
若者は、この「罠」の存在にできるだけ早く気付かないと、非正社員の自由度の高さ、給料、居心地の良さに流され続け、「手遅れ」になるまで、気付かない可能性があります。
最初の方で書いたように、現在の雇用情勢はとても厳しいですから、アナタの周りでも、しかたなく、派遣社員などの非正規雇用を選択する若者が増えてくると思います。
その若者の中には、僕が今日の日記で書いたような、派遣社員として働くことに対して好意的な言葉ばかりを返してくる人もいると思いますが、その時には、
「確かに、今は良いかもしれないけど、後で伸びないよ」 |
という事実をぜひ教えてあげて欲しいと思います。
若ければ若いほど、正社員での就職先が見付かりやすいことは、誰でも知っていることです。
アナタの周りの若者が「気付いた時には、遅かった」とならないように、ぜひ、若者が陥りやすい罠の存在を教えてあげて下さい。
もしくは、僕の今日の日記を見せてあげるのも、いいでしょう。
この日記に書かれた事実を知っても、非正社員として働いていく「覚悟」があるのか、本人に確かめてみると良いと思います。その上で、非正社員としての道を歩んでいくというのであれば、他人がとやかく言うことではありません。
また、もしアナタに、「高校を卒業したら、働く」と言っている子供がいる場合には、今の現実をふまえて、子供が経済的に苦労したり、罠にはまってしまわないように、きちんとアドバイスをしてあげた方が良いと思います。
なお、前回の日記(今後はさらに重要になる?子供の教育)では、「大学にいく意味がなくなるのではないか?」というようなことを書きましたが、この状況を知った今、この発言を訂正したいと思います。
たとえ、ボーダーフリーの大学であっても、4年間、社会に出るのを遅らせた方が、もしかしたら、就職を考える上では、良い選択なのかもしれません。
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