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恋敵に負けても、後に「良かった…」と思える恋愛3


恋敵に負けても、後に良かったと思える恋愛2の続きです。



昌子ちゃんに告白したがダメだったことで、もう、彼女にメールをすることも、電話することも、会って話すこともできなくなりました。




もちろん、昌子ちゃんから、こうするようにとお願いされたのではなく、僕自身が



もし告白してダメだったら、彼女との一切の交流を絶つ



と、自分で自分に約束をしていたからです。




心底惚れた人フラレたからといって、すぐに気持ちを切替えられる人なんて、そういないと思います。僕もそれは同じで、気持ちの切り替えがうまい方ではありません。

だから、フラレた後も交流を続けると、どこまでも相手を追いかけて、結果的に困らせてしまう可能性があります。僕はそれを防ぐために、さっきのような「告白のルール」を自分に課しているのです。




ですから、告白してダメだった場合、まずは、まだチャンス(脈)がありそうかをどうかよく考えてみて、それがないと判断すれば、その後、僕がその相手に近づくことは滅多にありません。



まだ好きだからこそ、強制的に距離を作るのです




ただ、「その後は、全く交流を持たないようにする」というわけではなく、相手に対する想いが落ち着いたり、他に好きな人ができる等して気持ちの切り替えができたり、または、ある程度の期間(年単位)が過ぎると、少しずつ距離を縮めていくこともあります。



ですからこの時も、「何年先になるかは分からないけど、また笑って話せる時が来るといいな」と思いながら、彼女への一切の連絡を絶ちました。




ただ、最初に話していたように、昌子ちゃんと僕は、1:1で出会ったのではなく、友達グループの中のメンバーとして出会ったので、「友達の輪」を考えると、どうしても顔を合わさなければならない事がありました。



もちろん、「みんなで集まろう」という話が出ても、彼女との事があってからは、僕はできるだけ避けるようにはしていたのですが、何の理由だったのかは忘れましたが、その日だけは、どうしても断れないという日がありました。




「こんにちは〜♪最近はなかなか顔を出せなくて、すみません(;^_^A」



と言って、僕がみんなが集まっていた場所に行くと、昌子ちゃんがいました。



彼女がいたことに少し動揺しましたが、他の友達に気付かれないように、ごく自然な感じで、彼女のそばには行かなかったり、話しかけなければ済む話なので、それはあまり問題ではありませんでした。




…ただ、少し遠くを見ると、友人達が知らない男と話していることに気付きました。



「初めて見る顔だけど、誰だろう?誰かの知り合いかな??」



最初はそう思って、別になんとも思わなかったのですが、友達の一人に、




僕 : 「あそこに座って話している人って、誰ですか?誰かの知り合い??」

友達 : 「昌子ちゃんの彼氏だって!」




この言葉を聞いた僕は、身体が固まり、激しく動揺しました。そして、



「ドクッ、ドクッ、ドクッ…」



自分の心臓の鼓動が聞こえてきて、僕は下のように思いました。



「アイツが昌子ちゃんの彼氏(恋敵)か!!」




僕は基本的に、恋愛では単独で動く方なので、僕が昌子ちゃんを好きだということも、そして、彼女に告白をしたということも、友人グループの誰にも話していませんでした。



ですから、友人グループのみんなは、当然のように、僕をその男に紹介しようとしてきます。


僕は、ここで断ると変な風に思われると思い、友人に誘われるがままに歩いていき、その男の前に座りました。




そしていよいよ、僕と恋敵が対峙したのです。




彼の目の前に座った僕は、彼を睨みました。




僕 : 「どうも…。はじめまして…」
恋敵 : 「あっ…。はじめまして…」




僕が昌子ちゃんに告白したこと、そして僕の存在については、もう既に、昌子ちゃんから聞くなどして彼も知っていたでしょうから、「はじめましてと言うのは変かな?」とも思ったのですが、他の友達の目もあるので、こう挨拶をしておきました。



僕には、普通にその人と話す余裕なんてありませんでしたし、挨拶をするだけでも精一杯でしたから、その後はすぐに、彼の目の前から離れました。




この時の僕の気持ちは、



屈辱的というか、正直、しんどかったです。




何しろ、自分が負けた相手が目の前にいて、昌子ちゃんや友達と楽しく話しているんですからね。

その輪の中に入ることはもちろん、彼女の幸せを素直に喜ぶことなんてできませんでしたし、「早くその場から居なくなりたい」と思いました。



ただ、せっかく昌子ちゃんが彼氏を紹介するために連れてきているのに、理由もなく、その場から早く去ろうとすれば、他の友達から不審がられますから、そうするわけにもいかず、とりあえず解散するまでは、我慢してその場にいました。




「早く帰りたいなぁ」と思いながらの長い時間が過ぎた後、やっと解散することになり、僕はその場を後にして帰りました。



僕は一人になって、やっと冷静にさっきの出来事を振り返ることができ、恋敵に対する印象などを思い出していました。




彼に対する印象…



とりあえず、ムカつく!!



何はさておき、これが僕が最初に感じたことでした(笑)。



まぁ、当然と言えば、当然ですよね(笑)。


僕は、勝負に負けて「のほほん」としてるタイプではないですし、自分がついこの前に告白した人が、別の男と幸せそうにしているのを見て、それを素直に喜べるほど、その当時の僕はまだ成熟していませんでした。



ですから当然、2人を応援する気にはなりませんでしたが、ただ、「昌子ちゃんと彼氏の関係を、邪魔するような事はしたくない」とは思いました。




こんなことを考えながら歩いていると、昌子ちゃんからメールが入ってきました。



昌子 : 「今日は、ごめんね…。兄さんには悪いことをしたと思ってる」



僕に「辛い想いをさせてしまった」と思ったのでしょうか。彼女の優しさが表れているメールでした。

僕は、このメールに対して、彼女と下のようなやり取りをしました。



僕 : 「うん!大丈夫!気にしないで。彼氏さんとお幸せにね♪」
昌子 : 「ありがとう。また何かあったら、気軽にメールしてね」




僕は、彼女にメールを返した後で、



「やっぱり昌子ちゃんは、優しいなぁ」



とつぶやき、僕は自分からは絶対に連絡ができないよう、携帯電話のアドレス帳から、彼女の電話番号とメールアドレス、そして、今まで彼女とやりとりしたメールを削除しました。




なぜこんな事をしたのかと言うと、


僕はそんなに強い人間じゃないから、携帯に彼女の情報を残しておくと、何かで寂しい時や、辛くなった時に、彼女に連絡をしてしまう可能性がある


と考えたからです。




さっきも言ったように、僕は、2人の邪魔をするのは絶対に避けたかったので、アドレス帳から削除することで、強制的に連絡ができないようにしました。



昌子ちゃんは優しい人ですから、僕がメールや電話をすることがあれば、多分、それに応じてくれたでしょうけど、僕は彼女に告白までした男ですから、そういう僕が彼女と繋がっていれば、彼氏に疑われるかもしれないでしょうし、ケンカになるかもしれません。



とにかく、「2人にとって僕の存在は、良い影響であるはずがない」と思いました。



ですから、「アドレス帳から削除してしまえば、もう2度と、彼女と電話やメールをする機会はないかもしれない」と思いながらも、僕は自分の携帯から、彼女の番号とアドレス、今まで彼女とやりとりしたメールの全てを削除しました。




これで、僕の昌子ちゃんへの恋は、完全に終わったのでした。。




この時には、



まさか、それから数年後に彼女と再会する日
が来ようとは、思いもしませんでした…



(続く)




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