人口ピラミッドの変化から予想する将来

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さて、以前、アリとキリギリスの話をしたことがありますが、僕はこの話がとても好きです。

この話は、「先のことを考えて備えをしておかないと、将来、とても困ったことになる」ということを教えてくれます。

前回の日記(住宅購入は慎重に考えなければ危ない)は読んで頂けたでしょうか？

さらりと読んだ方もいると思いますが、前回の日記の中には、ある重大なメッセージが隠されていました。僕は前回の日記を書いた後、そのことを真剣に考え、会社でそのことを社員に伝えました。

「お金お金とうるさく聞こえるかもしれないが、将来のことを考えてみれば、避けては通れないことだ。甘く考えていると、俺達の世代の将来は、とんでもないことになる」

と。今日の日記では、このことについてお話したいと思います。

前回の日記の話題は、住宅ローンのリスクに関することでしたが、僕は日記の中に日本の経済背景を知るというリンクを貼りました。このページは、さらりと読み飛ばしてしまうようなものではなく、ある重大なことを僕らに教えてくれます。

まずは、下記の人口ピラミッドの変化を見て下さい。

人口ピラミッドの変化：２０００年　２０２５年　２０５０年

これを見ると、今後、若い世代が急激に減っていくことが分かります。この話を聞いてまず考えなければならないのが「年金問題」です。

こんな人口減少と少子・高齢化社会が来ることが分かっているのに、僕ら、そして、僕らの子供の世代の年金は、いったい、誰が払ってくれるのでしょうか？

年金は、年金をもらう人よりも、それを支える人が多いことを前提として作られた制度です。ですから、年金をもらう人を支える若者の数が半分になれば、仕組みから考えると、年金制度は成り立ちません。

日本の財政が大幅な黒字なら、まだそれに頼ることもできるでしょうが、日本の財政は、すでに大幅な赤字(借金)状態で、とてもとてもアテにできる状態ではありません。

消費税率をアップしたり、何か他の方法で年金の源泉を作ろうと努力するのでしょうが、先ほど掲載した人口ピラミッドの変化を見れば、「焼け石に水」という状態になる可能性が高く、将来を楽観的に考えられる根拠が全くないのです。

ご存知の方も多いと思いますが、以前、アルゼンチンは国際的に裕福な素晴らしい国でした。そのアルゼンチンが２００１年に経済破綻し、銀行の預金は差し押さえられ、国の各地で暴動やデモが起こり、かつて裕福だった国は、見る影もない状態になりました。

参考：経済破綻したアルゼンチンの今（上）　／　（下）

「信じられないかもしれませんが、本当に、国が破綻することもあるのです」

日記の最初の方に書いたアリとキリギリスの話ではありませんが、将来、僕らにとって凍えるほど寒い冬の時代が来るかもしれません。

厳しい現実ではありますが、僕がこの先、父親になったら、子供に、今日話したことについて隠さず話しておきたいと思っています。