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金持ち兄さんの日記 > 2008年05月の日記 > 恋敵に負けても、後に良かったと思える恋愛1
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つい先日、友人の結婚式に参加してきました。
とても良い結婚式で、人生において泣いた記憶がほんの数回しかない僕が、新婦と母のエピソードに感動して、うかつにも涙を流してしまいました(笑)。
今回の結婚式は、「僕が泣いたという、稀にみる機会」という記憶と共に、ずっと思い出に残り続ける結婚式になることでしょう(笑)。
新郎さん&新婦さん、先日は2人の幸せを祝う、貴重な機会に参加させて頂き、本当にありがとうございました(*^^*)。
さて、結婚と言えば、僕にはある思い出があります。
もうだいぶ昔のことですが、僕は、ある女性に恋をして、恋敵に負けたことがありました。
恋をした女性の名前は、昌子ちゃん(仮名)としておきます。
彼女は、僕がよく一緒にいた友人グループの1人で、カワイイって感じではなく、「美しい」という言葉がピッタリの、どこか品があって「華」もある、そんな女性でした。
そんな女性だから、「もう既に、彼氏がいるんだろうな…」と思って、それからは何事もなく、たまに友達何人かで会って話したり、食事をしたりしていたのですが、ある日、「実は、もうずっと昌子ちゃんには彼氏がいない」ってことを知りました。
それで、最初から「キレイな人だなぁ」と思っていたこともあり、もちろん、中身と言うか、人柄も良かったので、僕は少しずつ彼女に惹かれていきました。
ただ、その後も何人かで一緒に遊んだり、食事をしたりする程度で、彼女を食事やデートに誘ったりすることはありませんでした。好きだという想いはあったのですが、断られるのが恐かったし、第一、誘うのが恥ずかしかったんですよね(笑)。
もちろん、その間も付き合いたいという気持ちは常にありましたが、相手の気持ちがこちらに傾いている何かを確認できないうちに告白したりすれば、それは、僕が嫌いなギャンブル(賭け)になってしまいますから、それは止めておこうと思っていました(笑)。
それで、どのタイミングでデートに誘うか、どのタイミングで告白するか、もしくは、「今はまだ、その時ではない」ということで見送るのか、自分が「動くタイミング」を図るために、彼女の様子を伺っていました。
そんな日が数ヶ月続いていたのですが、あることをキッカケに、「動くタイミング」が来たと感じました。
そのキッカケになった「あること」とは何かというと、一人暮らしの僕が風邪をひいて熱を出したことでした。
一人暮らしの経験がある方なら分かると思いますが、一人暮らしで病気になった時の気持ちの弱り方、寂しさというのはかなり激しくて、いつもは感じることのない孤独感や寂しさをすごく感じますよね?
僕はそのとき、自分の部屋で寝ていたのですが、昌子ちゃんと僕がいる友人グループの一人が、たまたまその日、僕にメールをくれたので、「今日は風邪をひいてて、熱があるんですよ」と返事を返していました。
それが確か、昼頃だったと思うのですが、風邪でしんどくて寝込んでいた僕の携帯に、夕方過ぎ頃、一通のメールが届きました。
ここまで書けば、流れ的に誰からのメールなのかは分かると思いますが、メールをくれたのは昌子ちゃんでした(笑)。
昌子 : 「風邪を引いてるって聞いたけど、大丈夫?」
僕 : 「大丈夫。今日一日寝てれば、明日には良くなってると思うから」
昌子 : 「病院には行ったの?お薬とか大丈夫?」
僕 : 「ううん、行ってない。薬もないけど、いつも寝てれば治るからさ」
昌子 : 「そうなんだ。じゃあ明日、お薬持って行こうか?」
(・・;)めがてん… |
まさに、読んで字のごとくの内容なのですが、その時は、意外な内容に激しく動揺していたので、このメールがどういう意味なのかしばらく考えていました(笑)。
「薬を持ってくるって…。俺が一人暮らしって、昌子ちゃんは知ってたよな?」
「もしかして、薬をウチの郵便受けに入れて置くってこと?」
「ひょっとして、昌子ちゃんも俺に好意を持ってくれてる!?……まさかね(笑)」
「あ〜分かった。友達何人かとウチに来て、そのとき、薬を持ってくるってことね」
こんなことを自問自答しながら(笑)、どういう返事をしようか考えていました。
結局、「たぶん、友達何人かでウチに来るってことなんだろうな」と僕は解釈して、
僕 : 「来てくれるのは嬉しいけど、忙しいなら、無理はしなくてもいいよ」
昌子 : 「分かった。じゃあ、明日行くね」
僕 : 「うん。心配してくれてどうもありがとう。おやすみ」
昌子 : 「うん。風邪、早くよくなるといいね。おやすみ」 |
メールでこんなやりとりをした後、僕がしたことは
でした(笑)。
今考えれば、場合によっては、危険な状態にもなりかねないバカな行動だと思いますが、「熱が下がってしまえば、昌子ちゃんにウチに来てもらうことができなくなるから、熱を下げるわけにはいかない」と思ったのです。
僕は頭がモウロウとする中で、冷たい水のお風呂に入りました。
そして翌日…
おかげで熱は、37.5度→38度以上になりました(笑) |
かなりの熱がありましたから、身体はダルイし、頭はモウロウとしていたのですが、夕方になれば昌子ちゃんが来てくれるので、ドキドキ・ワクワクしていて、気持ちは元気でした(笑)。
そして夕方、彼女からメールがきました。
昌子 : 「用事が済んだから、今から行くね♪」
(・・;)めがてん… |
「おかしい。。誰と一緒に来るのか、メールには書いてない」
「まさか…ひょっとして…一人で来るとか!?」
「確認したいけど、逆に一人で来るの?って聞くのも変だしなぁ」
とか、またしばらく悶々と考えながら、結局、
とたわいもないの内容のメールを返しました(笑)。
そしてしばらくして、「ピンポーン」と呼び出しのチャイムが鳴ったので、
僕 : 「は〜い」
と言って、玄関のドアを開けました。
てっきり、友達と一緒に来るものだと思っていたので、彼女が一人で来たことが分かった時は、激しく動揺しました。
僕 : 「わざわざ来てもらって、なんか、ごめんね」
昌子 : 「ぜんぜん良いよ〜。それより、風邪の調子はどう?」
僕 : 「うん、調子はいいんだけど、まだ熱はあるかな」 |
前日、熱があるのに水風呂に入れば、そりゃ〜熱が下がるはずはありません(笑)。それはいいとして、僕は好きな昌子ちゃんと、自分の部屋で二人っきり…
「昌子ちゃんは、風邪の僕を心配して来てくれただけ。自分に好意があるんじゃないか?とか、自分にいい風に勘違いしちゃダメ」
「でもひょっとしたら、好意を持ってくれていて、告白したらOKもらえるかもよ?」
「いやいやいや、病気を心配してきてくれた人に、そういう困るような事をしたらダメでしょ」
「それは分かっているんだけど、でも、来てくれたってことは、少なくとも嫌いではないってことだろうから、気持ちを伝えるだけでも、伝えてみても良いんじゃないかな?」
「それで今後、昌子ちゃんとの友達関係がおかしくなったら、どうするの?」
「確かに…」
こんな感じで、自分の中にいる、意見の異なる2人が討論をした結果、今日は、自分への気持ちを確かめることに専念して、告白するのは止めることにしました(笑)。
部屋の中の様子は、僕は布団に横になり、彼女はその横に座っている、という感じでした。この時の僕の気持ちは、
こんな感じでした(笑)。そして、「この時間が、ずっと続いてくれればいいのに…」と思いました。
ドキドキして、頭の中が真っ白だったので、何を話したのかは覚えていないのですが、他の友達のこととか、どこに遊びに行ったことがあるかとか、たわいもないの話をしていたように思います。
ただ、「今日は、自分への気持ちを確かめることに専念して」と、さっき言ったように、今日の目標はこの1点に絞っていたので、彼女が帰る前に、この目標だけは達成しなければいけないと思っていました。
それで、彼女が来て2時間くらいが過ぎた頃、僕は聞きました。
いると言われれば、「今はまだ、その時ではない」ということで、気持ちを告げるのは見送ろうと思っていたので、彼女の答えが返ってくる少しの間、
そして、彼女は少し考えたあと、言いました。
これを聞いた僕は、もう天にも昇るような気持ちで、
と思いました(笑)。
僕に気持ちがあるのかどうかは別として、彼女に好きな人がいないと聞けただけでも、その日は大収穫でした。既に好きな人がいる子と付き合えるように頑張るより、そういう人がいない子の方がハードルは低いですからね。
僕は、この答えを聞いただけで、勢いあまって告白してしまおうかとも考えたのですが(笑)、これだとやっぱり「ギャンブル(賭け)」になりますから、何とか思いとどまって、もう一つの質問をしてみました。
僕 : 「へーそうなんだぁ。昌子ちゃんみたいな人なら、付き合いたいって思う男は、たくさんいると思うんだけどなぁ」
「もしかして、今は彼氏は欲しくないって言うか、他にやりたいことがあるとかで、恋愛には興味がないとか?」 |
人によっては、何かやりたい事があって、恋愛に時間を割かれることを嫌い、今は恋愛自体に興味がないって人もいますから、昌子ちゃんに好きな人がいないのと、しばらく彼氏がいないのは、これが理由かもしれないと思い、この質問をしてみました。
昌子 : 「興味がないってことは、ないよ」
僕 : 「つまり、いい人がいれば、付き合うかもってこと?」
昌子 : 「うん。そうだね」 |
これを聞いた僕は、その日、2度目の
でした(笑)。
僕は、頭の中で、今日の話で分かったことをまとめました。
・ 今、好きな人はいない。
・ でも、恋愛に興味がないわけじゃない。
・ 彼女とは話も合うし、普段の関係も悪くはない。
・ 彼女は、僕のうちに一人で看病に来てくれた。
この状況を考えて、僕は
と思いました(笑)。
今日、告白するのは止めようと決めていましたし、外もだいぶ暗くなってきていたので、「そろそろ、帰った方がいいんじゃない?」と言って、彼女には帰ってもらいました。
彼女が帰ったあと、しばらく幸せの余韻に浸り、僕はいつ、昌子ちゃんに告白するかを悶々と考えていました。
ですから、せっかく彼女が薬を持ってきてくれたのに、その時の僕は風邪で熱があることなんて、もうどーでもよくなっていました(笑)。
その後も、何事もなかったかのような友達関係が続きましたが、僕の中ではもう告白しようという気持ちは固まっていて、彼女が来てくれた日から3ヶ月くらいが過ぎた後、僕は彼女を呼び出して告白しました…。
(…続く)
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