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金持ち兄さんの日記 > 2006年5月の日記 > ゴールデンウィーク
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ゴールデンウィーク真っ盛りですね。兄さんの会社も、木曜日から日曜日まで4連休です。
本当は「うちはベンチャーだから、世間が休んでいるときこそ頑張りましょう!」と言いたいところなんですが(笑)、日頃、夜遅くまで頑張っている社員をちゃんと休ませることは、とても大切ですからね。
ゆっくりを休息をとって、また月曜日から仕事を頑張って欲しいと思います。
兄さんの会社経営の考え方として、”長期雇用”ということがあります。
一度兄さんの会社で働くことになった社員は、できるだけ長期で雇用したいんですよね。今回ゴールデンウィークを休みにしたのは、この考え方が前提としてあります。
通常は、創業後2年も経っていない会社が社員全員で4連休と言うのは、あまりないとは思うんですが、長期的に物事を考えた上で、ちゃんと休みをとってもらった方が良いと考えました。
…でも、本当は不安なんですよ。だからこうやって、兄さんだけは今日も仕事をしているわけです(笑)。
子供の頃は、「社長になれば、自分が働かなくても社員が稼いでくれる」みたいな作られた話を信じていましたが、自分で社長をやってみれば、一部を除いて、それはほとんどの場合、間違いであることが分かります。
自営業として一人でやっていた頃と、会社として社員を雇って仕事をしている今と何が違うかと言えば、それは、「自分のことだけではなく、人(社員)の将来を考えるようになった」ことではないかと思います。
高い給料を上げて、休みも完全週休二日制にして、高いボーナスを上げて…短期的な視点で会社経営を考えるのであれば、一時的に社員を喜ばせる方法はいくらでもあります。会社の業績が良く、世の中が好景気である時はこれで良いかもしれません。
でも、逆に会社の業績が悪くなったり、不景気になったら、どうなるか?
バブルがはじけた後、多くの企業がリストラ(人員削減)を行い、リストラをやるのが当たり前とも思えていたあの頃のことは、まだ多くの人の記憶に新しいと思います。
あの時は多くの人が職を失いました。
兄さんは、日産のカルロス・ゴーン氏が日産の社員2万1000人を削減すると発表した時には、「俺の生まれた町の人口よりも多い人が、一気に解雇されるのかぁ」と思い、かなりの将来に対する不安と衝撃を受けたことを覚えています。
あの頃は、リストラを理由にした自殺や犯罪がよく起こってましたよね。あの頃のことを思い出すと、「職を失うって相当なことなんだな〜」ってしみじみ感じます。
また、それと同時に、自分の会社では長期雇用を実現したいとも強く感じます。
数日前に顧問税理士のところに税務相談に行ったのですが、その時、昔のトヨタ自動車の話を聞くことができました。
今はレクサスなどを販売し、実力終身雇用制を成功させている”世界のトヨタ自動車”ですが、だいぶ昔は、希望すれば誰でも入れるような会社だったそうです。
また、トヨタ自動車 倒産の危機があったことをご存知の方も多いと思います。
しかし、それが今では、トヨタ自動車に就職するのはかなりの狭き門となり、トヨタは世界に誇れる、日本型経営の成功モデルとなりました。
この会社の凄いところは、カリスマ経営者によって会社が引っ張られているのではなく、”一人ひとりがトヨタのDNAを受け継いでいる”などと言われるように、社員一人ひとりが優秀で、社員が一丸となって最強の会社を作っているところだと思います。
兄さんはトヨタについての本を読んだりした結果、この状態が実現できているのは、トヨタが「実力終身雇用制」を行い、社員を大切にしてきたことが原因としてあると感じています。
このトヨタ自動車のように、「カリスマ経営者によって運営されている会社ではなく、一流の社員によって作られている会社を兄さんも作りたいな〜」って思います。
そして最近は、こういう会社になるためのインフラ作りが、兄さんの経営者としての仕事のように感じてきています。
ちなみに、兄さんが数年前に付き合っていた彼女のお父さんは、トヨタ自動車に勤めていました。
彼女の家に遊びに行った時に、一度、彼女のお父さんの給与明細を見せてもらったことがあったのですが、それを見て兄さんが最初に発した言葉は、「すげぇな」でした(笑)。
その頃は、彼女にお父さんやトヨタ自動車のことについて色々と聞いていたのですが、待遇や給与が良い分、やっぱり仕事はかなりの激務みたいですね。
トヨタ自動車は力強いエリートばかりのように思えますが、実際は「心が折れちゃう人」も多くいるそうです。一流の社員で形成されている会社は、その分、求められるものも、社員間の競争も激しいということなのでしょうね(;^_^A。
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